トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

牛乳消費、ボッテボテになった「乳麺」

2020-07-10 | 何よりの楽しみ
 連日の雨続き、いささか閉口しつつやることを考えた。糸のこ盤や木工旋盤の作業ならすぐにでも出来るけれど粉塵放出するので室内では無理である。結局、オールディーズを聞きながら台所に立った。目的はずーっと念頭にあった牛乳消費の二つのメニューの内「乳麺」を作って夕食にする事なのだ。

 まずは牛乳1リットルを煮詰めねばならない。煮詰める作業と並行して素麺を茹でた。「乳麺」に仕上げる時にもう一度加熱するから少し硬めの茹で具合である。
 牛乳を煮詰め「蘇」に仕上がる前の段階、混ぜ合わせて液だれしない濃度まで作り茹でおいた素麺を入れ絡ませる。これを皿に盛ってトッピングして出来上がりである。

 トッピングはホタテのうま煮、水煮大豆の糠漬け、キムチ、ピーマンと「はるみ発酵シロップ」作りのおり、農家のKさんから頂いた自家製ミカンの瓶詰めを盛った。汁物はタマネギが無くてコンソメスープにとろろ昆布を溶かした簡素仕立てである。栄養学的にどうのこうの、見栄えがどうのこうの、なんてことはなく、用は退屈せず夕食が頂けた幸せにあるのだ。

 乳麺とした食感は「パンを牛乳に浸して加熱」した感じが一瞬したものの、味付け無しでも十分に美味しい。トッピングの素材に味がついているから「口中調味」とでもいうのか飽きがこない献立になったように思う。ただ麺素材の感じが消えてしまったのが惜しいといえば惜しいけれど、マカロニでもスパゲッティでも牛乳粥でも同様に美味しいだろう事は理解できた。
 ここでハタと気づいたことは二品目の献立は文字面では異なるけれど、見た目や触感で違いが出せるかどうか少々心もとない感じがしてきた。

    煮詰める   ➡    絡める   ➡    盛り付け