



古代生物繋がりとでも言おうか、頭骨玩具の3作目は後回しにし「三葉虫」の玩具を作ってみたくなった。何のことはない、放映された「君の名は」を見た結果でもあるのだが、既に化石だけでしかお目に掛かれない古代生物でも化石となった三葉虫は既に無死となって悠久の存在となったのだ。
彫刻で成形しようかと思ったものの彫り易い材が無い。化石風の色合いを木材本来の風合いで出すにも彫りやすい材の入手目途も無く、デッキ材の端材で作ってみる事にした。
古色蒼然とした風合いにしたくてそうしたのだったが、何せ硬い材で成形や仕上げに馬鹿手間が必要だった。これでは玩具としてまとまった数を用意するのは難しい。数と丈夫さを両立させるならヒノキ材、とにかくサッサと作りたいなら安い杉材が手頃か…。
デザインは化石を参考にしたものの写真のような形態の三葉虫は無く、あくまで架空の形態である。まあ、いつもの得意の「もどき」でもある。
さて、玩具として試作してみたが動くわけでも無く飾り物にしかならないような気もしたのだが立派な使い道があった。それは「札束の飛散防止」に使える。丁度一万円札大でもあるし、むき出しで札束を置いていても、これを乗っけておけば空き巣も気がつかないだろう。吐乱夫の戦略より素晴らしい案である。天は自ら助ける者を助ける、なんちゃって…。これを札束に乗せるためには年末ジャンボ1枚購入する必要がある。暮れも近いし昼餉を削って300円捻出するしかないか…。
