トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「ミヤマアカネ」

2020-11-13 | 小父のお隣さん
 帰宅しようと車を走らせた横でトンボが動いた感じがした。瞬間的ではあったものの縁紋らしき印象があったから「ミヤマアカネ」かもしれないと車を止めてカメラを持った。
 降りたと思った地点にはいなかったものの、見回すと飛翔体が見える。着地したのを確かめにじり寄ったが見つけられなかった。青空を背景にしている訳でも無いので草地の背景だと迷彩度が高くなる。

        

 それでも諦めきれずフクロウのように首を回していて見つけた。路面上に降りていたのだった。カメラを構え抜き足差し足、クイックな動きは厳禁だと注意を怠らず接近しつつ撮影して近づく。途中で舞い上がって「駄目か!」と思ったのも何回かあったけれど、飛翔を追視しながら動かずに待っていたら、概ね同じ位置に降りてくれる。

 他のトンボもそうだけれど「お気に入りのスポット」と言うのはあるようで驚かさなければ同じ位置に舞い戻ってくる事が見られる。今回もそうだったがラッキーでもあった。車両が来れば万事休すの環境だったから。資料では11月いっぱいは見られると記されているけれど、11月になってミヤマアカネを見ているのは小生には初体験なのだ。至近のY川川辺にまで足を運べば数はいるようなので月の後半には脚を運び、ぜひともフイールドの遅い観察記録を達成したいものだ。

           

勘ぶり屋、大爆発! 2

2020-11-13 | 何よりの楽しみ
 大爆発というより大暴発に近い。午前はフイールドで作業をし、午後は縁台工作のつもりだったが午後になると日陰になってしまう。この時期の日陰での工作は気が重いのであった。ましてや数を作るとなると1体の部品点数10点を切り出さねばならず、都合7体の「三葉」様だから70点の部材を切り出し加工しなくてはならない。これに要する時間と手間を寒い縁台の上で日も傾き気温が下がりつつある午後に行うなんて気も滅入ってしまうだろう。

 そこで工作の主要部分の作業は朝食後からお八つの時間ごろまで連続して行う事にした。一点ものでは無いから連続作業の方が効率が良い。結局フイールド作業は4日間休業した。これで一気に7体の「三葉」様が出来上がる。
 全数、荏胡麻油仕上げの予定で最初の3体をオイルフェニッシュしたが集成材を使った本体の雰囲気が悪い。汚らしく見えてしまうのである。迷ったあげく残り4体は着色剤で着色しオイル仕上げにしようかと思ったものの、着色剤を購入しに走らなければならないし作業に乗っている時に買い物する場合でも無く、ありあわせのアクリル絵の具で塗装した。

 図面は一種類だけだが部材寸法に余裕があったので切断線を書き込むときに気ままに変更してみた。三葉虫の形態は千変万化、とてつもないバリエーションがあるから、どんな風にデザインしても「あり」に見えてしまうだろう。そのせいもあるのか出来上がりが懸念されたものの色が入っても違和感はなく、かえって玩具らしく見える。さーて、玩具らしく見えても使い方がいま一つ浮かばない。熱に浮かされ作っては見たものの、独りよがりの範疇でしかない工作は手に取る人など居ないのだろうなあ。戦い済んで日が暮れて、寒さと闇とが迫りくる・・・。

 縁台工作の間、結構長い時間アサギマダラが吸蜜していた。ほとんど飛び立つ事も無く手の届く位置で翅を開閉しているのだった。よく見れば下翅の縁は千切れてもいて長旅の疲れが翅にも見える。夕方には飛び立ったが、家のフジバカマで少しは英気を養えたのだろうか。小生は籠って仕上がった事で達成感や到達感は無かったものの気分はすっきりしたのだった。