トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

沈泥池の泥浚い

2020-11-08 | 水辺環境の保全
 今期一度は泥浚いした沈泥池だったが、その時は半分だけで終わったため、残っていた半分への砂泥堆積でオーバーフロー部と同じ高さになってしまった。これでは沈泥機能は半減したままである。その上、凍結期になれば氷盤と泥土が密着して泥の中の生物層に悪影響があるかもしれず、思い切って泥浚いを行った。まあ、思い切らずとも行っておかねばならない作業なので言い訳、言い訳、自己欺瞞みたいなものだろう。

 長柄のジョレンですべてを泥上げ場一カ所に集める事は困難で、残った分はスコップで浚い一輪車で埋め立てに運搬しようかと始めたものの、水分が多くてうんざりし、水切り後に搬出し易いよう泥上げ場を増やした。これで数日を経れば扱いやすくなるだろう。
 例年、泥浚いは1回で済んでいたのだが今期、前回、残したとはいえ泥土の量が多かったのは多分に梅雨が長かったせいによる。水切りが済んだ泥土は、上の棚の威之志士様の跋扈蹂躙で痩せた法面に施して補修に使うのである。「子曰わく…糞土の牆は杇るべからず」と伝わるが泥土でも使わねばならないのが姥捨て山なのだった。
 こんな手太楽でも手を止めれば全ては「元の木阿弥」に戻る。この力だけは失われはしない。

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