トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

かくれんぼしましょ、アッパッパー

2020-11-30 | 小父のお隣さん
 10日ほど前にEメールでアカボシゴマダラの幼虫写真を送ってもらって、その後に心当たりを探したが見つけれなかった。久しぶりにS先生らと出会ったので場所を尋ねたら予想とは異なり更に小さい幼木であった。いないところを探しても「見っけー!」になるはずもない。その上、葉の上でなく幹の樹皮上に移動し、更に体色まで変えている。そんな予想が出来なければ樹木が判明していても見つけ出すには無理がある。

 S先生の話では「既に越冬準備で移動して、概ね木の又の部分に居つく事が多い」のだとか。そういわれればまだ移動中の1頭は別にして動かなくなった2頭はともに二又近くで見いだせた。いわゆる「隠遁の術」なのだがエノキの樹皮ソックリになってしまっては、その気で探索しないと見落とし必死であろう。
 育っていたエノキは1mそこそこなので来春、蛹化に至るまで育てば綺麗なグリーンの蛹を見られる可能性が出た来た。まあ、春の楽しみが増えたというところである。

 ところがである「網を張らず移動しながら捕食するクモや小鳥に食べられる個体も多いだろう。」の言葉に貧血が起きそうになる。姥捨て山でのセルフデイサービスはプログラムが少なく、いきおい楽しみも少ないのだ。衰退する身としては成長変化の現場が楽しみでもあり喜びでもあるのだが「食物連鎖」に組み込まれ相互に生かされ生きているという関係は理解していても我慾は押さえようもない。その我慾でさえ小生自身がかくれんぼの仲間入りすれば悠久の虚無となる。

                     

勘ぶり屋、大暴発2

2020-11-30 | 何よりの楽しみ
 色塗りさせるための品物を用意していてハタと気が付いた。腹節用の板は厚板から切り出していたが既成の板材を使えば厚さは均一だし杉板なら価格も安く仕上げも容易だ。もともと強度を必要とする物ではないのだ。そこで一体試作してみたのだったが気に入ったのだけれど浮気心が出てきた。まあ人間、満足すれば更なる欲が出るものである。そう、僕らはみんな生きている!。

 体節の形状は最初から「中央が高くて両端は低い」デザインだった。これを化石で見るようなポコポコポコした食パンの山のようにしたらどう見えるか具現化したかったのだった。それに合わせて「量産」する場合の省力化も確認したい、といつもの妄想に押し切られたのであった。

 省力化の第一歩は杉材を用い腹節を全て同じ形にする事であった。これで胴体はずん胴になるが、もともとの三葉虫はずん胴といおうか小判型と言うべきか、それよりも多様で尻すぼみのスリム体型ではないのだった。もう一点は頭部と尾板を同じ板厚材で切り出す事だ。これで加工の手間が大幅に省略できる。もともと扁平な体型なのだから、造形的な強調はしなくても構わない。ただ、それで見た目が悪くなるなら再度の修正とすれば良い。


 結果は写真の通り、左側が腹節の絞りを試作型よりやや広げた改良型で、右側が腹節を同一サイズのポコポコポコタイプにした物。どちらも奇異には見えないしずん胴タイプの方がそれらしく見える感もある。

 プロトタイプモデルを並べ比較しやすくしてみた。頭部の形で変化を出してあるが、これはまだ半分だ。と思ってはみたものの作っては見たものの「量産」なんてする気は親指の痛みで消えてしまった遠ーい夢。まあ、片手の数を越えれば小生的には「量産」なのだがそれは達成したし退散の次期かも・・・。