トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

棚田部エコトーンの修復

2022-07-02 | 水辺環境の保全
 水域の棚田部エコトーンが田植えに合わせて完膚なきまでに刈り払われてしまった。地上部が少しだけでも残っていれば再生復活できたのだが軟らかい地盤ゆえに根部まで刈り払われては復活できるはずも無い。結果としてウシノヒタイやキシュウスズメノヒエなどが我が意を得たり、とばかり一斉に発芽してしまった。
 見守っていさえすればそれなりに繁茂して一応はエコトーンとしての機能は果たせるけれど蜜や花粉の提供までとなると寂しい限りなのでカサスゲの抜去が早めに済んだから泥水池3から繁茂しているミソハギを抜いてそのまま泥に押し込んだ。荒っぽい方法だけれど水分は潤沢だし枯れることなく復活するはずで旧盆の頃までにはしっかり直立してくれるだろう。

 水辺や草地部分は「生物生産緑地」で小生にとっては「畑」以上の認識で維持管理している事はまず理解されない。「雑草」「うざったい」「邪魔」等々がストレートな心情みたいで、だから手ぐすね引いて刈り払える機会を待っているようなものなのであろう。里山保全は生命体保全ネットワークの基盤であり中核をなすなんて考える事もないであろう。
 一見、夏草の茂った草叢であってもそこには長年かけて手を入れて直播したり育てた苗の定植や選択的刈り取りで植生コントロールしていることなどは見えない作業でもあるから「伸びた雑草は刈る!」と言う単視眼では俯瞰は出来ないし、この落差は埋めようがないのがようやく解りかけて来た、と自らに言い聞かせるだけである。
 暑い夏は植物の伸びが良いから増々熱くなりそうです。

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