トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「新たな発生、四種確認できた」

2022-07-03 | 小父のお隣さん
 トンボのシーズン突入と言うべきなのだろう。今日3日、水域を一回りするだけでマルタンヤンマ、コシアキトンボ、オニヤンマ、タカネトンボの視認が出来たのだ。S先生とSさんも立ち会って確認できたから間違いはない。
 このうち「オニヤンマ」既に見たとして記録していたのだが撮影できてはおらず小生の視認力だけではおぼつかない。しかし小生が採集した泥まみれの抜け殻で「オニヤンマの羽化」を先生が確認。マルタンヤンマも抜け殻で確認できたのだが、これに先立つ事小一時間前、葦抜去のため泥水池へ入ろうとした折に沈泥池で見かけたのがマルタンヤンマだったのだ。これは毎月第一日曜日に「植物観察記録」のために入山して来るメンバーの一人が撮影していたから間違いない。

 コシアキトンボとタカネトンボは前日になる2日、Sさんが上の池と林接池で視認していてメールが入っている。この種は一日遅れで小生の初見日になった。コシアキトンボは上の池で飛翔中、一匹だけなのだが飛来種として何期目だろうか、まだ繁殖はしていない。
 タカネトンボは林接池で目前を周回しつつホバリングしつつ楽しませてくれた。この池のコンセプトはタカネトンボ用に設えたのであたり前田のクラッカーとまあ、祝着至極である。昨日のSさんの情報で立ち寄った林接池であるけれど、タカネトンボが飛来する前から飛来している最中にもヤブヤンマの産卵が続いていた。10分とか15分とかの長い間、写真を撮られつつも逃げるそぶりも無く産卵を続けていた個体だ。昨季のタカネトンボの産卵も長時間観察出来て、大いにストレス発散できたのだった。
 所見のトンボはどれも撮影できずヤブヤンマの写真だけになったが、飛翔しているだけでは小生にカメラに負えない。

  

 林接池のヤナギに倒木にいたイトトンボ、翅が広がっておらず羽化トラブルの様なのだが種類が判明しない。アジアイトトンボなのかどうか同じ種と思われるイトトンボが水域の広範囲で確認できている今期なのだが全長はアジアイトトンボやモートンイトトンボの図鑑表示30mm程度よりやや大きく今のところ種は未詳なのだ。
 まあ、種の同定・帰属より種の多様性の方が大切、てなもんや三度笠。

泥水池4のカサスゲ抜去

2022-07-03 | 水辺環境の保全
 梅雨明けを思わせるような一日の始まり。窓と言う窓を開け放った8時のリビングは31℃の気温だ。多少は風があるから蒸し暑さからは救われているがフイールドに行けば33℃くらいにはなるだろうと覚悟して出かけた。この日は胴長を装着して泥水池4のカサスゲ抜去の予定なので真夏日は有難くは無い。最終的にこの日の最高気温は34.6℃を記録したから今期最高気温だろう。

 池に入る前に胴長を装着。これだけで胸から下が蒸れて来る感がありありだ。長靴では立ち入れない深さなので我慢我慢の草取りである。4本鍬とスコップを用意して池に入る。両手で抜ききれない場合は鍬で揺すって持ち上げるか固い基盤層に根が入り込んでいるならスコップで掘り取るしかないこの作業の定めなのであった。
 幸いにも泥の堆積が進んで中央部は楽に抜き取れたのだが池の周囲に行くほど基盤層がむき出しになるので根はこの中に侵入している。それでも長年の維持管理で基盤層も水分を含み肘が痛い事を除けば何とか道具を多用せず抜去できたのだ。

 カサスゲの侵入を許せばその期だけで池全面に繁殖してしまうし、泥水池4は水域の最終段でもあるからヒシが水域全体に繁殖しないよう最下段だけ存在させてはいたが、この種を上流部に投げ込む輩もいて植生の管理上、ヒシは撤去する事にしたのだが、遅れて発芽する種子も有って数年はヒシの排除も続く。今回も10株程度抜去した。
 今期、モリアオガエルの産卵が少ない様に思えたのだが低い場所に1卵塊あった。だらだらと産卵が長引くのは近年の傾向だ。昔はもっと短期間に集中していたような気もするのだが記録していないので確信は無い。

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