トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

護岸作業の三味一帯

2022-07-15 | 水辺環境の保全
 ジョレンの柄が折れてしまったから作業続行は頓挫。直ちにホームセンターで購入補充したものの長柄ではないので設えねば使えない。柄を細く削りパイプに打ち込むと乾きが悪くて腐食が進みやすい。特に最近の柄は軟らかな洋材が多く強度も無いし結局は武骨に番線で締め付けた。これでも使うに支障はなかったけれど小生の美意識が傷ついている。

 それはともかく残りの泥上げを済ませ法面との間に細い流路を通して一件落着した。この護岸の土盛りは細い流路を伸ばすための堤防でもあるのだが、この作業にはいくつかの目論見が入っている。単なる通路ではないのだ。
          1、畔を設えたから池の泥浚い場所と泥上げ場が増えた
          2、産卵に浅い流路を好むトンボがいる。この流路で運ばれた砂泥は沈泥部まで流れる。
          3、絞り水を先まで伸ばして放流する事で水の動かない水域が解消する

 大雑把に数えても3点の役割を担わせる設えなのだが盛ったのが泥土だから歩けるまでに乾燥するのは秋になるだろう。それまでにこの護岸部近くに羽化台となる植生を配置しなければならない。こうしておけば羽化の確認も容易だ。水路はもう数メートル延長する必要があるのだが泥の流入してこない止水域だったから泥土の堆積が少なく泥浚いで調達出来ず未完のままだ。堤が乾き歩けるようになるまで泥土は運べない。