トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

出色の出来栄え…写し映え

2022-07-24 | 小父のお隣さん
 毎日が日曜日、もとえ、毎日が真夏日の今日この頃、絞り水のお湿りを目当てにアゲハチョウが吸水にくる時節になった。フイールドの行き帰りの林道上には朝からアゲハが降りているから走行時にタイヤで潰さないように気を使う。一昔も前にはアゲハだけでもお山の全種が集まって吸水する場面は珍しくもなかったが最近はせいぜい1~2頭程度で今昔の感がある。

 少ない種類の中で今期に目立つのはカラスアゲハでどう言う訳か他のアゲハは吸水に降りてはくれないのだった。今日も数頭があちこちで吸水していたけれどすべてがカラスアゲハだった。その中でも落ち着いて吸水中、と言うより度胸のよいアゲハだったのかもしれないけれど接近しても飛び立たないアゲハが居たのだ。
 Sさんはスマホを構えにじり寄りじっくりと撮影していたものの、小生は乗り気にならずトンボを眺めていたけれど撮影した動画を見せられて1枚撮影する事にしたのだった。

 今までも撮影しているし珍しいチョウでも無いから撮影したいのは美しい翅色を捕まえる事で抜き足差し足にじり足で1mまで接近して数枚を撮影できた。アゲハだって馬鹿でも無いから少し動きがクイックになったり大振りになると全身をピクッとさせ緊急飛翔体制になった事がわかる。声には出さずとも「敵ではないない安心をし」と念力を送りつつ写した写真の秀逸がこれ。視認して「美しい、綺麗だ!」の一端は捉えられていると思う。

 吸水をみながら「オスだけなんだってね。寿司喰いねえ!」なんて雑談で思い出した事、それは現在北上中のアサギマダラは浜辺の何とかと言う植物の吸蜜をしながらなのだとかで、これもオスだけの行動とTVで言っていた。だからと言って信じている訳でも無いのだが「オスにはオスの憂いあり 爺には爺の悲しみや まして心の花園に 咲きしアザミの花ならば・・・。」元歌を知っている人は少なくなった。
 そこで自らの深層心理に気が付いた「そうだったのかノアザミを植えるのは」。

         

古参の威風堂々

2022-07-24 | 小父のお隣さん
 庭のヤマユリ、蕾が一個だった株は既に開花し終えていたのだが遅れる事2週間ほどで古参株のヤマユリが開花した。開花したとはいえ梅雨時の様な天候不順の中だったので可哀想と言えば可哀想だけれどどうにもならない。人工授粉するにも雨続きで期を失ってしまった。
 まあ、開花した五つの柱頭に花粉を付けたとしても育てる莢は一つだから「まっ、いいか…」てなもんや三度笠。この株は古参と言えば古参になるだろうが昨季は莢が未熟な時点で落ちてしまい採種できなかった株である。
 
ヤマユリの寿命は承知していないけれどこの株、10年は経過しているはずだ。同じような活動をしている兄が1年半も蒔き床を管理して今期は多数発芽させたというから小生も採り蒔きで「後は知らないつれなかろ…」ではなく蒔き床をしっかり管理し多数の苗を育てるミッションが出来てしまった。「貧乏暇なし」は真理である。

       

夜間採集へお邪魔虫!

2022-07-24 | 感じるままの回り道
 S先生のお仲間が近辺の生息調査の一環として夜間採集を行うと伝えられたから野次馬根性丸出しで出かけた。前回は個人の主催で数年前に行ったのに参加したのが最初で、今回は何度も数え正確さを期した結果「2回目」になった。
 まあ、阿呆丸出しは横に置いて立ち寄ったのは夜間の生息実態が不明だったからに他ならないのだが、結果を述べれば「小生に夜間の生物の動向」は無用だったに尽きる。

 小生以外は数ミリの昆虫に一喜一憂しつつ判定に大忙しだったけれど小生には「小虫」程度の理解と認識なのだから話にはならない。夜間に飛翔する昆虫はトンボの餌になる訳でもなし、そういう意味での小虫への興味はユスリカと蚊くらいのものなのである。
 今回は駐車場と上の池での二カ所に白幕を張っていたので小生は行ったり来りしつつ五十歩百歩でしかない場所の違いで寄ってくる虫の差を見る程度だった。それよりも水域の畔に懐中電灯を照らしヤゴの発見の方が面白い。やはり夜間の方が姿を見せるし活動も自然だ。数種のヤゴは目視出来たもののS先生を呼ぶ訳にもいかずまあ、姥捨て山独りぼっちで蒸し暑い夕刻を過ごしたのだった。
 それはそうとして何処の山域だったか「ぼっち」と言われる地名があった気がするが単独を意味しているのか凹凸を示しているのか、さーてどっちだ・・・。

 しかし今回の押しかけで得た事もある。トンボの「黄昏飛行」を見た事とアブラコウモリの発する超音波を人間が聞こえる周波数に変換する機器の実際に立ち会えた事だ。餌を探索する音波とキャッチした時の音波の違いがあって、それはそれで面白かったのだが小生の興味関心は蝙蝠の巣箱の方にある。
 また暗くなってからヒグラシが大音量で鳴き始め何となく郷愁感が高まった。がそれよりもS先生がフイールドで初めてヒグラシの鳴き声を聞いたとの事で、これは事前に小生は知っていたけれどS先生が確認されたことで先般、完成させた資料に「セミ」の一項を付け加える気になった。成虫の写真は困難だから空蝉でそれに代える案も浮かんで「その気」になってきた小生なのだ。我ながら「単純」と思うけれど「二度童」の純粋さと評価しよう。

 日中は34,8℃の最高気温で体感的にはそれほど暑く感じず上の池のオオカナダモの根絶を目指して奮闘努力、暗くなってからは夜間採集でウロウロ徘徊、結果として良く眠れたのだった。就寝前に喉の渇きを覚えコップ2杯の麦茶をがぶ飲みしたものの夜間排尿の回数は変らず、体内は涸れた傾向だったに違いない。飲むぞ、美味しいほうじ茶!。