トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「コシボソヤンマ⁉と思ったものの・・・」

2022-07-11 | 小父のお隣さん
 昨日はフイールドには出向かず「コシボソヤンマ初観測」の機会に立ち会えなかった。今日、トンボ池の植生調整をし終えて近くにいるサンコウチョウ一家の姿を追っていたのだが長い尾のオスは今季初めて視認したものの撮影は出来なかった。沢筋の灌木が張り出している下にいたからサンコウチョウからは見えなかったのだろうが若鳥と思われる一匹が至近に飛んできて小生の方がびっくりした。作業中も周囲の木立の中で群れていたから警戒はされていなかったようだ。まあ、ほとんど人間として観てもらっていない。
 一方で以前は幼鳥連れが周囲に姿を見せる事態など全くなかったのがこの頃は珍しくも無くなった、と言う事は鳥もなおさず、いいえ鳥はなおさらフイールドを使うようになったと言えよう。積み上げてきた環境創出の評価は生物がしてくれるだけで良い。

 さて、立ちんぼしていた折に大型のトンボが飛来して来たではないか。竹杭の先に止まったりユズの枝先に止まったりと休みたそうな個体だ。真っ先に思ったのは「コシボソヤンマ⁉」と言う希望的判断だ。昨日出たから今日も出る、とまあ、快便並みの例えでの判断なのだったがPCで拡大すると異なるようにしか見えない。
 そうなると直ちにストレートに間違いなく気分は急降下で、ボットン便所に落としてしまった気分に近い。おつりが無かっただけでも良かったと思いたいが腹部末端を眺めると膨らみがある。これはこれで「初観測か初記録」と思う一方で自分では判断の仕様もないのだ。プリントしてS先生の鑑定を仰ごう。

  

採らぬ種子の苗算用

2022-07-11 | 感じるままの回り道
 7月に入って庭のヤマユリが開花してきた。フイールドでは絶滅はしてはいないかも知れないがここ数年来、開花株は見つけていない。この日、小雨模様なのでフイールドには出向かず小雨の切れ間に草取りをしつつ支柱を添えたりとお化け苫屋の手入をしたのだったが、ヤマユリの株元には背丈20cm程度のヤマユリが何本か認められた。雨が上がり濡れた状態が無くなってから丁寧に草取りをして幼苗の確認もしたい。これはばら撒きした種子の発芽だと思っている。
出来た
 山で採種出来たヤマユリはそのまま直播していたのだけれど発芽までには2年近く、開花までには更に数年を要する生理では確認もままならず播種した範囲さえ記憶から消えている手太楽では保全保護とは遠いのだ。そんな折、すぐ上の兄から「今年は多くの発芽があった」との電話で、聞けば床を用意し発芽するまでの2年弱、管理していたのだと言う。やはり無駄な手間暇と思わず手塩に掛けねばならないのだった。

 小生、今期は前年採種したササユリを床蒔きしてみたのだが予想以上の発芽率で「もう少し薄蒔きすれば良かった…」と悔やんでも後の祭り。生育も順調なのでそのまま育てる訳にもいかずポットに上げたのだが7月に入って某企業のビオトープへS先生を通じ半分をお輿入れさせた。フイールドに戻しても開花すれば抜かれる定めなので残りの半分の定植場所に悩む。戻さなければ「種の保存」は不完全だし、戻せば「絶滅」が待っている。

 それはともかく庭のヤマユリも採種用なのだけれど昨季は莢が熟す前に落ちて採種できなかった。今期は人工授粉させてから受精を確認出来たら「えひめAI」を散布しつつ様子を見るつもり。それよりも殺菌剤を散布した方が良いのか、ここも迷う要素はたっぷりある。
 こんな日常では我が頭頂部に黒髪が戻る事は無いだろうと思いつつフイールドにヤマユリやササユリは戻れる要素はあるのだと希望を託したい。ここで閃いた妙案があった。「散骨しました!」とヤマユリやササユリの保護区域に看板表示する案である。これなら気味悪くて近寄りたくもないだろうが自分の土地では無いし、まず誰の粉から撒くのか問題多数でやはり頓挫か・・・。これ、種の保護には秀逸な案だと思うゆり根転生…いいえ輪廻転生、燐肥と成るし球根には大切、違うか。