トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*白露の頃

2016-10-13 | 感じるままの回り道
         ヒバカリの走る水辺や白露なり

         シオカラや翅濁り増す白露かな

         オニヤンマ下がり陽を待つ白露なり

         セミ侘し地を這う虫にもう勝てぬ

         空毬の数を増す森白露かな

         林道は空毬ばかり音もなし

採れぬ生姜の皮算用

2016-10-13 | 小人閑居して憮然
 一坪にも満たない一角で生姜を栽培する事3回目くらいか…。連作障害が気になるし、ようやく入手できた種大生姜だったから、深耕し連作障害緩和にゼオライトを投入し、竹粉堆肥も混ぜ高価なコウモリの糞肥料を施し、適期にえひめAIを灌水代わりに散布して、少なくとも種生姜の5倍、5kgの収穫を見込んでいたのだが、8月には植えつけた半分が枯れて残りの半分も生育不良のままだった。
 もう間違いなく連作障害が出たのだろうと確信した。同じ畝の会友の生姜は生育すこぶる良かったからガッカリである。このまま地上部が枯れるまで待ったところで期待は出来ないから掘り上げてしまった。古根が750gほどで新生姜は850gほどだった。どっちを取ったにしても種生姜分の収穫には成らず、これが本当の「しょうがない」。
  生育  ➡  収穫 ➡  あとはゴボウを播種

漏水孔を潰す

2016-10-12 | 水辺環境の保全
 沈泥池の水位が下がっているのは知っていたが場所がわからなかった。初夏のころはオーバーフロー部の水位線を決めている角材の下部から漏水していたが、今回はその時より水位が低い。
 従来からあった漏水部付近が怪しいと見当をつけ草を分けたら拳が入るほどの大きな穴が見える。池に流入する水量が多ければ漏水音がするのだが、絞り水の流入時では音の発生は困難だ。
 この日の水見回りで発見したので、水見回りは大切であることを再認識した次第。これは優等生的な言い方で、本音は「こんな事があるから水見回りを止められずにいる」となるが、何はともあれ最優先事項で処理した。
 スコップで漏水孔を掘り下げ、硬い土塊を山肌から掘り取り足で踏み込み泥を被せておしまい。補修であるものの、要は「肛門にウンコの塊が詰まって便秘」とイメージ的にはこうなる。「固形でなく液体だろう?」と真実を求める他人にはこう言おう「尿管結石のイメージ」。まあ、どう言おうと吐乱夫のように品性下劣が露呈する。言わば漏水侯、なんちゃって…。ちなみに、小生まだお漏らしはしていません。
   水が無い ➡  漏水部 ➡  補修終了

ノシメトンボの産卵

2016-10-12 | 小父のお隣さん
 10月に入り目立ってきたノシメトンボと思われる産卵シーンだ。図鑑対照で選んでみると、オスの体色が赤いからコノシメトンボと思ってしまうのだが、産卵シーンを観察すると連結して空中産卵している。コノシメトンボは水面で打水産卵とあるから一致しない。翅先に黒褐色斑があるリスアカネも打水産卵とあるからノシメトンボと言って良いだろう。

 飛行中のトンボはケータイでは無理と思っていたのだが、スポーツモードでシャープさはないものの写せる事が分かってから時折は使ってみる。とは言っているもののオニヤンマなどの横切っていくような飛行では撮影は無理で、至近を行ったりきたりしている状況を狙って「どうにか…」のレベルなのだ。撮影したからどうって事のないシーンで、人様に見せる品質では無い事は間違いないけれど、小生的には特ダネに近い動体の撮影だ。

 写真のカップル、水面上で産卵飛行していず、草むらの上で産卵飛行していた。舗装路面が濡れている時に産卵している種も見るから意外とアバウトなのかも知れないが、思わず「そこ、乾燥するよ!」って言いたくなる。まあ、世の中、聞く耳を持たない生物は五万頭イルカ、でなく五万といるか…。

                      

ヤマハンノキを食い荒らす…

2016-10-11 | 蝶の食草園
 食草園のヤマハンノキが坊主になりかけている。一見して幼虫がいるようには見えなかったが近寄ったらいたのだ、緑色の幼虫が…。ほとんどが葉の表面でなく外郭線に同化してくっついているから判りにくかった。食事の体勢を考えれば喰い続けるのに適した位置である事は間違いないし、葉の辺縁と同化しているから敵を欺ける。
 写真を撮ろうと葉を摘まんだら、一斉に体を弓なりに曲げてきた。こんな事や色合いから「チュウレンジバチの幼虫か?」と思っていたのだが、検索してみたらチュウレンジバチの食草はバラだけだった。幼虫図鑑を繰り返しめくってもヒットしない。もうここで頓挫した。

 ヤマハンノキは何本か植栽しているが、結実樹を既に二本失ってしまった。二本ともテッポウムシの侵入と全葉食害で力尽きさせてしまったから管理不十分としか言いようがないけれど、食草食樹として用意していても、その結果失ってしまうのはあんまりである。
 さて現在、葉をお食べになっている幼虫様は、迎い入れたい幼虫様なのかどうか分からん。隣沢にヤマハンノキ成木が何本かあると資料に見えるけれど、水源の手入れで往復する道中付近では確認できていない。この頃は猪が増えて人気のない山域に入り難い。ストックだけが防具では非力…。

給水復旧作業 2(強制排砂)

2016-10-11 | 水辺環境の保全
 準備万端、エンジンポンプを積載して水源地至近まで乗り入れる。手順は簡単で、ポンプで吸い上げた水を送水管内に送り込むだけの作業だ。とはいってもポンプからのチューブは角々で折れ曲がってしまうので抵抗になる。管内に挿入した部分も圧注圧に負け抜け出してくるから場所を離れる訳にもいかないし、エンジン出力を上げ効果的に済ませられる訳にもいかない。およそ40分の圧注を行い、隣沢に居るはずだろうY氏に電話をしたら吐水口の様子を見に行ってくれた。「十分な量が出ている」との報告があったので、このラインは終了した。

 ついでにと言っては何なんだが、部農会のラインにも圧注してみた。これで通水すればオーバーフローでの寄生は解消され余り水で常時排砂が行われる事になる。フイルター上部に砂が溜まらなければ集水升が埋まるのを遅らせられる。
 結果は意外だった。吸水口から2m程度のところで水が噴出してきたのである。これは土砂圧で管が損傷している事を意味する。それ以上注水しても無意味なので集水路の水抜け防止に堤を厚くして終了した。
 帰路、部農会のS氏がラインの保守に来ていたのに出くわしたので結果を伝える。寄生取水している部農会のラインも断水しているのだと言う。まあ、水抜けで取水升まで水が流れなかったから当たり前なのだが、一端断水すると管内の土砂が固着するから復旧は手間がかかる。

 さて、強制排砂の結果は吐水量で判断できる。今回の吐水量は毎分28リットルだった。新年早々実施した時の吐水量は毎分24リットルだったので、おそらく過去最大の吐水量となった。たかだか毎分4リットル増では焼酎ボトル1本分と思われるけれど、これしか水源のない泥水地やトンボ池にとっては命の水が増えたと言える。昔「母こそは命の泉」なんて歌曲を耳にしたものだが、最近ではこういう歌曲は流れてこない。それはともかく水生生物にとっては「水こそが母なる命」だ。
    部農会ラインへ圧注、装着エルボが見える      取水路堤の補強

収穫の秋…いいえ、実りの秋

2016-10-10 | 小父のお隣さん
 客観的にとらえれば貴人辺人おじんの範疇だろう。家の周りが草茫々となりお化け屋敷状態だから天候不順を幸いに草取りをした。結果としてお化け屋敷ならぬ芋虫屋敷なのが判明する。

 ジャコウアゲハの幼虫は既に拡散して玄関周りにくっついている。もう、これだけで訪問者に嫌われる。キアゲハの幼虫は切り戻しをしたフェンネルにびっしりと生息中で、夏の頃は寄り付かず「嫌っている」と感じていたのだが、いまは三つ葉には姿も無かった。個体差なのか切り戻しをして柔らかい葉があるからなのか、小生的には開花結実中の株より切り戻しした若葉の方が好きなのだろうと思っている。
 ホトトギスにもルリタテハの幼虫がいた。幼虫御殿が好みな訳でもないけれど、野生種の草花を導入すると結果として芋虫御殿が完成した。まあ、ゴミ屋敷よりましだが、先日、二人連れのご婦人がピンポンする前に悲鳴を上げて踵を返していった。「押し売りセールスお断り」には役立っているみたいだが、小生、セクハラやパワハラ、嫌がらせはしていない無実なのである。お菊虫を見てみれば判る事だが、一見すれば骸骨風、あるいはエイリアン風で奇怪な蛹だ。

 玄関に立って見渡せば、家の基礎から壁面、シャッターケースにお菊虫がいる。見慣れない怪しい姿だから悲鳴もしょうが無いか。家の中では食卓にヤモリが出るようになって、我ながらため息の日々なので、マインドフルネスを学んで強い私に育てなければと思うこの頃である。
 誰か「負けないで」を私の背中で歌ってほしい…。
        フェンネル     ホトトギス

アケビ料理「春巻き風アケビサンド」

2016-10-09 | 何よりの楽しみ
 アケビの外皮、ほとんどは捨ててしまうのだが「ビビビッ!」とお告げが降臨したからキッチンに立った。
 アケビの中身はすわぐって味わい、外皮の中身にメンチカツやコロッケなどを詰め込み春巻きの皮で巻き、蒸してお召し上がりしようとしたのだ。中身の案はころころ変わり、あんこを詰めてみたかったのだが「糖分取りすぎ」と思い直し、「野菜の肉巻き」と「卯の花」を入れ作ってみた。
 春巻きは揚げるのが普通なのだろうが、量がないのに油を大量に消費する調理はやりたくなく「蒸し」で加熱してみた。すのこと触れている部分は溶けてしまい、見た目が悪い。口に入って出てくるときは「三島音頭」だったか「溶けて流れりゃみな同じ」になるのだからと目をつぶる。
 大切なのはお味なのであるが我田引水・爺我自讃すれば「合わせる物によりけり」と言えよう。春巻きの皮で包んだのはアケビの口を閉じる程度の意味しかなく、味わいの向上には役立たなかった。また野菜の肉巻きを入れた一品についてはタレに頼るしかなく「タレしだい」。卯の花を詰めたのは美味しかったが、これは既に味が付いており完成品だったことに依るだろう。
 総括すると、味付きの物を挟み込む事。これから推測するとあんこは外皮の苦味と合わさり、きっと美味しいと感じたに違いない。お新香やキュウリの漬物などもきっと「イケる」はずだ。ここまで暴走して気が付いた。「これはお焼きに近い」。

「機関車トーマス」の仲間を端材で作る 4

2016-10-08 | 何よりの楽しみ
 4作目は「エドワード」だ。トーマスより大きい事を念頭に製図して制作を開始する。3種制作した結果、ボイラー部を円筒で工作すると据え付け部材が必要で、そのうえ煙突や蒸気溜まりの取り付け穴の位置が狂いやすいし、台車に固定する時に微妙に回転して正中線が出なかったりした。
 そこで今作から旋盤加工の円筒では無く、前方後円墳ならぬ下方上円に板厚材を糸のこ盤で切り出し必要枚数並べ圧着してボイラー部を作ってみた。位置を揃えるのに円の中心部は穴あけして竹ひごを貫通させて揃える。部材の誤差があるから接着後に整形する必要はあるものの、取り付けも上部の穴あけも容易になった。使用した2×4材の厚みは38mmだったので3個切り出して丁度良い設計にした。
 材料選択の間違いがあって、先頭部のバンパーは木目の詰まっていない杉材だったから塗装途中の衝撃で割れが入ってしまった。瞬間接着剤で補修したが一目瞭然で情けない。パーツごとに木材を選びたいけれど端材で作るゆえの泣きどころか。

  構成 ➡  側面 ➡  前面

台地の刈り払い

2016-10-07 | 今日は真面目に
 今季最終周回の台地刈り払いを実施。台地法面も台地も一面にノササゲが繁茂し覆いつくしてしまった。今まではカナムグラやヤブカラシだったのだが、その年、折々で主役が変わる。どちらにしてもつる植物が覆ってしまうと刈り高は低くとも畳1枚分を刈り刃で引きずって作業している風になるから黄色い花は綺麗だけれど厄介なのである。
 今回は雨上がりだったという事もあり、斜面での足場が滑り作業し難かった。そのうえ蔓草が網を掛けたように邪魔をするので負けない体勢を維持にしても消耗戦の思いだった。今季刈り残して置いたススキも大株になり花穂を上げている。全てを残すと猪様のカプセルホテルになってしまいかねないから見通しが効くよう、またカヤネズミの生息に支障が無いように試行錯誤が必要になってきた。
           ➡       
 

郷里のアケビ

2016-10-06 | 何よりの楽しみ
 次兄からアケビが送られてきた。次兄からの山菜は春と秋の定期便みたいなもので、生家の魚沼コシヒカリの新米と同じく郷愁にしばし浸る食べ物である。
 郷里の隣県では果実より皮のほうをよく食すると聞くが、肉詰めとか天ぷらとかは小生の好みではなく、湯通ししスライスして酢味噌で試食したこともあったけれど、同じ苦みでもアケビの新芽やゴーヤのほうがおいしく感じた。
 肝心の中身だけれど種子が多くて食べる感じではない。口の中で果肉だけ吸い取る感じなのだが郷里では「すわぐる」と表現していたような…。そうまでしても食べたいアケビの上品な甘みは小生にとって他のスイーツの追随を許さない好物である。さすがに種子をプーッと吹き散らすことはしなくなったから、人間ができてきたなあと感じる。まあ、早く言えば耳も口も「従う」ようになったが煩悩は未だに枯れない。

今日のトンボ「ネキトンボの産卵」

2016-10-06 | 小父のお隣さん
 今季は種類が無いなあ、と思いつつ水見回りしていて泥水池3で見慣れないトンボの産卵に出くわした。メスの腹部がリング状の縞模様に見える。その時は分からなくて図鑑対照でネキトンボらしいと推定した。
 ネキトンボのオスは、小生にとってはショウジョウトンボと区別がつきにくい。飛翔中ならなおさらなのである。飛翔産卵中だとケータイでは撮影しにくいのだけれど、今季覚えたスポーツモードで撮影するとシャープさはないものの形体は記録できる。
 今回の写真も焦点を合わせた範囲に入ったところを狙っていたのだが機会は一瞬にして過ぎる。不鮮明なものの、なんとか推定できる写真が撮れた。ネキトンボは打水産卵で、連結状態から単独へと移行すると記載があったが両方は見れなかった。知っていたら待っていたものを…。
                        

送水復旧作業 1

2016-10-05 | 水辺環境の保全
 取水路の水抜けで断水してしまったから急遽、流路を補修して2日目、吐水口の確認に行ったらチョロ水だが落ちている。これで完全断水では無かったので少々安心する。送水管の詰りで完全断水になるのとチョロ水でも通水しているのとでは復旧の手間に大きな違いがある。

 復旧の第一段階として下り勾配末端の第一排砂バルブを開け排砂作業を行った。経験則でこのバルブまで通水量があればエンジンポンプでの強制送水が容易になる。ここまで水が来ていなかったら間違いなく取水升直下の土砂崩れで送水管が埋まった部分のトラブルであった事が多かったが、そうでなければ40m毎の継ぎ手を外し1本1本の詰まりを見なければならない。
 さて排砂バルブを開け10分程吐水させてようやく澄んだ水になったが吐水量は毎分10リットル程度で正常時の半分量だった。これで予定通り?のエンジンポンプで圧送が確定した。
 準備は車が入る林道の末端から河床を歩く取水地までの踏み跡の刈り払いを軽く済まし、ポンプや機材を安心して運べるようにして現場は終わり。拠点小屋に戻りポンプのタンクにガソリンを満たして積載した。これで天候次第で直行出来る体勢になった。
        排砂バルブの開放 ➡  10分程度で澄んだ

*偽員や偽会は花盛り

2016-10-05 | 性向有毒の翁なれば
        都庁職暗室作業で自慰行為

        金返し帳簿直してご決着

        責任は取らぬ金盗る公務なり

        朗報を出した事無しがしんたれ

        蟻の群れマダニの群れる偽会なり

        小人は飾る不利には口チャック

        三分の理囲みで申すあれやこれ  

「機関車トーマス」の仲間を端材で作る 3

2016-10-04 | 何よりの楽しみ
 トーマスの全長は20㎝、ジェームスは30㎝で全て車輪幅は同じだが、今回は最大全長のキャラ「ヒロ」に挑戦する。ちなみに全長45㎝、幼児から見れば巨大機関車である。苦心のしどころは本邦での人気随一「D51」がモテルだと言う事で、絵本では斜め前からの絵しか無く、これではD51の特徴がつかめない。ネット検索で横位置の絵を参考にしたのだがテンダー車を連結していて、いわゆるテンダー機関車だった。製作が難しくなる程ではないけれど幼児向けの玩具という事を考慮すると実物にこだわってもいられない。最終的に直結させる事にしたから「ラブミーテンダー、ラブミー!」とはいかなかった。
 
 今までの2台より車輪の数も増え上部の部品も多くなって、これらの加工に木工旋盤が重宝した。毎度のことながらトルクのある旋盤が欲しくなる。ナイフとサンドペーパーで成形する事も可能だが仕上がり感が全く異なるから「品質重視」の小生としては豊洲模型のようなやっつけ仕事は出来ない。人知れずとも叩けば出る誇りくらいはあって、あそこみたいに「後は野となれ山となれ」とした作品は作らない。小生「野となれ山となれ」と日々送っているのにである。となんちゃってになってしまうのは病気に違いない。

 サイズが大型化した事もありボイラー部の径も10mm太い70φとした。台車にシリンダー部を装着したかったのだが凝り始めると暴走する。ほどほどの省略と強調のバランスが肝要と肝に銘じつつ、秋霖前線で蟄居状態が幸いし終日使えた程よい工作期間となりナイスな蒸気機関車が出来た…。
 まあ、どうしても爺が持参する話題は爺我自賛となってしまうのは愛嬌にしておこう。

  台車部とボイラー部  ➡    組み付け

 彩色をした。
               側方から      前方から