トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のとんぼ「頓歩道はじまる…」

2018-04-14 | 小父のお隣さん
 里の谷川で珪藻を採集していた時の事、先日見たカワトンボに似たトンボがいた。アサヒナカワトンボの茶翅タイプなのかもと思ってみていたら近くにも一匹いて、これは翅が透明タイプだった。

 さあ、こうなると認知症状態に陥り判断が出来なくなる。「同種なのか、異なるのか」との解に到達しないのはお約束で、悩ましいトンボの季節が到来したのであった。「老いたベルテルの悩み」は「これでいいのか、いけないのか。それが問題だ」なのだけれど答えはブラックホールの彼方に行っている…。

 さて、珪藻を採集し土手を帰る途中、前方を煌めきながら上昇していくトンボを見たのだがイトトンボ型ではなかったものの種類は判別できなかった。
 車で帰宅途中にも視野を横切るトンボらしき影を見たのだが当然判別は不可能だ。三日月池のクロスジギンヤンマの羽化はまだ確認できなかったけれど、複数種が発生したのだけは確かだろう。

                     

我慢できずに湛水…

2018-04-14 | 水辺環境の保全
 一挙三徳を狙い温水田を拡幅し漏水孔の生きている状態を確認するため仕切りは崩さず、滲み出る水が溜まる時間を置いた。
 翌日、確認すると水位は漏水孔より上がっていない。仕切りを取っ払っていたら温水田の水は消えていただろう。
 漏水部より水位は上がらない  ➡   漏水部を崩し鎮圧し解消
 堤を固める前に五カ所の漏水部を潰した。漏水孔の全ての長さを潰すのは困難なので堤の幅だけでとりあえずは「良し」とする。
 危機管理上からは、このまま滲み出る水で水位を上げ、潰した漏水部の結果確認と底部にあるかもしれない縦穴の漏水孔を顕在化させる時間が必要だったけれど、せっかちな性分のため省略して湛水してしまった。

 昼までに時間が有ったので喫水部の護岸を丸太と杭で強化する。そのあとは、この堤と棚田の堤二個所を胴付きと叩き板で成形し固めて作業終了。
 一旦は自宅に帰り昼餉を喰らいのび太状態だったのだが、思い直して硫黄泉に入ってきた。身体が軽くなったような気もするけれど、そんなに早く回復は無理な年齢だし、まあ、気分が変わりリフレッシュ、そんなところだろうて…。後から思えば「嵐の前の静けさ」だったのだ。
   新堤は手前、棚田部は左上    護岸を施し湛水、漏水確認は成り行きだ


オオルリ初鳴き

2018-04-13 | 小父のお隣さん
 フイールドでオオルリが囀り始めた。小生には初聞きである。ウグイスやシジュウカラなども声が聞こえるが、それらを圧倒する大きさである。
 声のする方を見上げれば尾根筋に立つまだ裸木のように見える樹木の右端の枝に黒い影となって見えた。双眼鏡を通しても黒い姿でしか判明せず、鳴き声が無ければ気付きもしないシルエットなのであった。

 ジョウビタキの姿は既に見る事が無く、キビタキはもう少し遅れてやって来る。サンコウチョウは5月に入ってからだろうか。いよいよ夏鳥のシーズンが始まったけれど、小生的にはトンボに目が行く…。鳥の認証は耳からだけで十分なのである。 

シュレーゲルアオガエル初見

2018-04-13 | 小父のお隣さん
 シュレーゲルアオガエルの初見には、ほとんど意味も価値も無い。初鳴きの方こそ「耳より」なのである。温水田のカサスゲを抜去し、翌日に畦に積み上げていた物を一輪車に積んでいたらカエルが飛び出してきた。鑑別する力量は無いけれど状況から判断して「シュレーゲルアオガエル」だろうと推測した。

 アマガエルの鳴き声は聞いているが姿は見ていず、大きさは同じ程度でも目の周りに隈取りがある。鳴き声競争ならシュレーゲルアオガエルが何時も一方的に勝つのだけれど姿を見るのは難しい。
 利口なカラスは「だるまさんが転んだ」風に歩を進めお持ち帰りをするけれど、飛べないカラスのお持ち帰りは「山菜」や「希種や美種」なので、フイールドにとっては「惨災」である事がすべてで「食物連鎖」成立しない。
 
 その「だるまさんが転んだ」を小生も真似してみるけれど脚下に鳴き声がするまで接近してもピンポイントで位置を特定するのはまあ、不可能に近い。お目にかかるのは、ほとんどがこの時の様に偶然の産物なのである。偶然、その行動を見た人は「ボケている、姥捨て山か!」と納得するだろう。
 この事は「視認連鎖」と言う…。

                 

フキノトウの佃煮

2018-04-12 | 何よりの楽しみ
 郷里の次兄がフキノトウを送ってくれた。まだ雪が残る山野で採集した紛れもない魚沼産の山菜である。
 今までは酢味噌で食し、保存用にフキ味噌仕立てで処理していたのだが、美味しいのに箸を出せない。無くなるのが惜しいのとフキ味噌を御飯の友にすると副食を用意しなくなる傾向があるからだ。年齢を考慮すれば「タンパク質」は不足しないように思っていても「ご飯の友」が入ると排他的になってしまうのである。それこそ「不帰の塔」を早めかねない。

 ここを少しは改善したくて、今回は「フキの佃煮」として調理してみた。レシピなどは無い、作りながら味を見ながら仕上げながらの仙人的調理法だ。
 レンジで加熱し、しんなりさせてから微塵に刻み、あらかじめ醤油、砂糖、粉末調味料、オリーブオイル少々を鍋に入れ加熱しておいた中に投入した。お酒かみりんが欲しかったのだがあいにく一滴も無く、それでも美味しいのは分かっているから求めない。

 焦げないように弱火でかき混ぜつつ水分を飛ばす。何度か味見をしつつ砂糖と醤油を加え、かき混ぜる箸が重たく感じるようになった頃に火を止めた。試食は夕食で、玄米吸水凍結炊飯で炊いた玄米ご飯に添えて食べたのだが、やっぱり美味しく排他的になる。こればかりは「止められない止まらない」で、フキ味噌でなくても同じだった。

 見た目は「フキ味噌」風だけれど、味噌が入っていない分だけフキの含有量が高い。これだけでワクワクしてしまうが、なんたってフキノトウは郷里で春のご馳走だったから無理もないのだ。まあ、冬眠明けの熊と同じなんだろう…。

 さて、連休が明けた頃には三つ葉アケビの新芽が届くかもしれない。今度はこの「木の芽」で佃煮を作ろうと思う。
 小生、郷里を出るまでは「木の芽」は「三つ葉アケビの新芽」と思っていた。社会人になり「木の芽」と言うと出身地で「山椒の新芽」だったり「タラの芽」だったりと違いがあるのが分かって風土の違いを知り大人になったのである。

  笊に一杯  ➡   レンジでしんなり  ➡   小皿一皿で…

タンポポ原っぱは素敵だ!

2018-04-11 | 感じるままの回り道
 4月に入ってタンポポ原っぱが姿を現した。短い期間ではあるけれど、それが楽しみでもある。欲を言えばタンポポとツマキチョウの取り合わせなら感嘆100%と言えようが、ツマキチョウは1回視認しただけで撮影もさせてくれなかった。恨みまするぞえ…。

 原っぱ部にもタンポポ原っぱは出現しているのだが立ち木が育って幼樹の頃の様な花盛りは無い。それでも在来種のタンポポであるし目の保養効果も抜群なのである。写真は原っぱ部より1段上の台地で真竹林だった場所だ。周囲に植樹をしてあるがまだ幼樹で、タンポポには好ましい環境が続いている。
 とは言え「タンポポ広場」を観るためには周年の管理が必要で、これには執念も必要だ。綿毛を飛ばすまでは刈り払いを行わず、綿毛が飛び散った頃に1回目の刈り払いを実施するものの、低草地として管理せねばならず、芝刈りのような刈り方は厳禁なのである。

 望まれる植生やフイールドのビジョン、あるいは偏移の途上などで選択的刈り払いをも含め刈り払い管理の手加減が必要だ。これがあるために刈り払いと言えど「誰でもどうぞ!」にはならなく「これが苦労の初めでしょうか」になるのだ。
 刈り高の指示で作業は容易でも「選択的刈り払い」は動体視力と瞬時の判断が必要で、これは自学も含めビジョンも持続的経験値も要する事なのである。

棚田部の越流防止作業

2018-04-10 | 水辺環境の保全
 啓蟄前は凍土状態で作業は出来なかったのに3月末には初夏の陽気で暑い。周囲では桜が咲きウグイスやシィジュウカラが囀っているのに土堀り、運搬、積み上げ作業では楽しむ風情には遠い。

 今回、度々越流が発生し、かさ上げをしなければと思っていた部分にようやく着手できたのだ。堤の高さを上げたくても用土が無い環境では遣り繰りが必須で、用土確保のため温水田を拡幅して調達。この掘り上げた土で棚田の流出部の堤を補修し温水田にも堤を形成した。言わば三徳作業で「三方一両の得」とでもいえる貧乏人の苦肉の策なのである。
 作業場所全景  ➡   掘り取り終了    堤の補修部

 三角形に掘り取った部分は、ここの水辺を作る時に敢えて残した部分なのだ。それと言うのも漏水の顕著中心部で、地下構造が不明のまま漏水防止する事は難しかったからである。それでも今回掘り取って池の一部にしなければならなかったのは採土場所がなかったためでやむを得ず敢えて行った。
 
 案の定、漏水孔が次々と現れてきた。縦穴は掘り取る際に隠れてしまうから不明なものの、横穴は5か所現れた。太いのは腕が入る程もあり、この位置は現在の水位より下に位置しているから当然のごとく池は干上がってしまう。横穴部は堤を固める前に潰すけれど、水底になる縦穴部は存在不明のままで、ここは仮の仕切りを残したまま水をじわじわと溜めて顕在化するまで待たねばならない。
 おおむね満水位で4~5日放置し様子を見れば漏水孔確認できるはずで潰せば安心できるだろう。
        ここには二つ      ここには三つ

 改めて作業場所全景を眺めていると活動を始めた当時の風景が思い起こされる。下段の泥水地には4本、今は棚田になっている平坦部には3本のV字浸食溝があったのだ。末端部は下の棚と同じ面で幅は2mもあり、葦が生え蔓草が覆っているような状態だった。
 そこに土嚢を積み上げ土を運び平坦にしたのだが1馬力で数年必要だった。年齢もあるけれど、もうあのような作業は御免である。
 その後、風景や植物・生物など環境を求めて来訪する人たちが増えたのだが、フイールドを初めから「こんな風景」と思っているのはご愛嬌である。

キアゲハ初見

2018-04-09 | 小父のお隣さん
 フイールドで気持ちばかりの作業を行い、さて帰ろうかと言うところにキアゲハが現れた。今季の初見である。春型とは言え少々小さめでタテハチョウ程度の大きさにしか見えなかった。
 千歳一隅の機会を逃したくないから接近せずに1枚撮影した。これはかろうじてキアゲハと判断できるだろう。更に接近しようとしたら飛び立ってしまった。クイックな動きは厳禁と理解していても気持ちは逸るものである。

 動きを追っているとトンボ池方面で着地した。それらしき付近を丹念に探したら花でなく地上に下りていた。日差しは暖かくとも昨日今日と冷たい風が吹いているから避けたのかもしれない。ストーカーと思われたくもないし、追っかけでストレスも与えたくないから全体が綺麗に写る角度からは断念した。好事家ではないから、それと判明すればよいのである。
        最初の一枚         これで確認
   

出来るかもムーミンハウス 11(窓、ドアを付ける)

2018-04-09 | 何よりの楽しみ
 窓枠の一応の完成を見たから窓の造作を開始。透明樹脂板にバルサの枠を接着し塗装した。塗装を先にしとけば良かったけれど、そこは「なりゆき」答弁に同じなのだ。そしていよいよ窓を嵌められる。
 「はめられる」と言えば今回…でなくて何時もだろうけれど、官僚政府はやりたい放題で国民は鼻っから嵌められ欺かれ「無民」の存在だったのが在り様で、働きアリでいろと言う事だろう。

 吐与太話はさておき、全ての窓を開閉できるようにしたかったものの細工が細かくなり過ぎるし精密模型ではないから精緻さには目をつぶった。ベランダなのかデッキなのか未だに腹に落ちない部分のドアと玄関ドアについては開閉可能にしたかったけれど対応できる蝶番の入手が困難でデッキの出入り口は固定した。こんなんでも見た目だけはドアに見える。

 玄関ドアは開閉できるようにしたが蝶番が大きい、取り付け作業には小さい場所が狭いとすったもんだした。これは工程を具体的に詰めて行わない結果で、分かっていても詳細の決まっていないままの工作だから「なりゆき」なのである。

 この「なりゆき」の結果、デッキの出入り口ドア、その二階の窓、天井裏の採光窓の垂直線が出ていない事にはめ込んでから気が付いた。部分部分で制作し合わせていたから全体を見る視点は無かったからで、ずれるならはっきりとずれてくれればデザインと見えるが、何とも中途半端なずれで気持ちが悪い。まあ、子どもは気付かないとしてもだ。

 キッチンの窓はシンクや調理台が壁際にある事から他の窓枠の様な取り付け方法では干渉してしまう。このままで収まる窓の設置は「出窓」しかないか…。実際の建築ではそうするであろう窓のサイズにしたのが失敗でヤレヤレ。

    キッチン窓嵌め込み     玄関ドア      デッキドア


 そのキッチンの窓は最初の窓を外し、大きくした左写真の様に取り付け直したのだが、実際の住宅では階段が採光の障害になって「伊達メガネ」ならぬ「伊達マド」になる。ただ十分な大きさでも外観で見ると他の窓と釣合いが取れず、見てくれ優先で窓の大きさを揃え直したのだ。
 「実用の用」は無くても「無用の用」はあるんだなあ、が実感。

*里のはなまつり

2018-04-08 | 感じるままの回り道
              遠景は点描の花
              近景に点頭の雛
              万物 五香水より生じ
              爺や 甘茶仏に灌ぐ

              花粉 日輪を霞ませ
              ヒノキ開花盛んなり
              うるう目に桃の葉は優しく
              脚下の蛙の子と遊ぶ
              我に灌がれるのは山桜の花びら

              天変地異争いは尽きねど
              天上天下唯我独尊
              命は恵み他者をも活かし
              此岸より彼岸に届きたり
              

キジョランの植え替え

2018-04-08 | 蝶の食草園
 ポット苗を庭に活けて冬越しさせたのだが4ポットは枯れ死したように萎びてしまった。まだ根まで枯れたとは断言できないからそのまま5月頃まで様子見するが、他の苗は動き始めたから鉢を大きめの物に替えた。
 蔓の高さ10㎝程度ではフイールドに降ろせない。せめて30㎝くらいまで育ってから移植する。小さな苗だと周囲の草勢に負ける事が多く、現在のところ植え込み場所も決まっておらず、貝化石を石灰岩の代わりに混入した植え付け場所もない状況では梅雨前まで養成である。

           枯れ死したかも         植え替え中

耕転したいから…

2018-04-07 | 水辺環境の保全
 隣接グループの棚田なのに、堤のかさ上げと温水田の拡幅補修を終えた。一件落着と思いたいものの棚田の浅さが気になってきた。基盤層は粘土質で栽培層となる泥土が少ないのである。この原因は水系の整備を怠り越流を放置していた結果でもあるのだが、他人の領分を勝手に手を入れるのもはばかられる。

 今回、ヒキガエルが産卵しなかった田圃となったので「耕転のチャンス」で、会友のYさんに話をしてみたところ「水を抜いてくれれば耕転しても良い」との事だったから棚田への流入部から排水部まで水路を掘った。少ない泥土を鍬で掻き寄せるだけなのだが、ヘルニアを発生させてしまったご老体では「オッカナビックリ」脱出したい作業である。

 棚田を活動範囲にしている世話人のY氏には出会えてないから承諾を得てはないものの、まあ大丈夫だろう。彼等グループにだけメリットのある耕転なのだから…。

    掘り始め  ➡   端を通す  ➡   全貌 

 流入水を排水路を作りオーバーフロー部まで誘導しても田の水を全て抜けなかった。堤を切るのもオーバーフロー部の設えを外すのも躊躇があって、結局はオーバーフロー部の材木部を避けて排水路を穿った。これで田圃からの排水が良好となり数日を経て耕転可能となるだろう。  

求めて植えて名前を忘れる…

2018-04-06 | 感じるままの回り道
         
 既に花は散っているものの開花時には遠くからでも開花が確認できた。淡いクリーム色で手の平大だから目立つのは当然だが名前が出てこない。まあ、「これが苦悶の始めでしょうか…」なんて歌っている場合では無く、全てを忘却の彼方へ誘う「苦悶識」が成長しているのである。

 たしか蜜源植物として定植した樹種なのだが成長はゆっくりで10年近く立つだろうに2m程の樹高しかないのだ。原っぱ部にはもう一本あるのだが、こちらは小生の身長程で立ち寄ってみたものの蕾も無い。地質環境が影響しているとしても遅い成長である。

 そういえば、先日の定例会で植樹したトチノキなどは30年後でないと開花しないのだとか…。これに先立つこと10年ほど前に、一本だけある親樹から採種して苗を作り定植したトチノキは3~4mまで育った個体もあるものの存命中に開花結実を見る事は不可能だろう。
 トチノキも蜜源植物として定植しているが開花までに小生が肥やしになってしまう時間軸で、かような食物連鎖や輪廻を想うに「まあ、そうだろう」とどうでもいい納得はするのである。

 幼樹は育つおいらは枯れる
             枯れて彼らの生きる糧 ハアコリャコリャ  トロルお爺

オーバーフロー部の補修

2018-04-05 | 水辺環境の保全
 越境作業なのだけれど不文律、紳士協定、てな事で二つ池のオーバーフロー部を手直しした。厚板で仕切り水位を設定し溢れ出る水は半割丸太にV字形の切込みを入れ流出させていた。これはこれで用をなしてはいたものの時間経過と共に浸食作用で水漏れが度々発生、ニホンアカガエルが産卵した後も二度ほど水漏れを止める作業をしたのだった。

 既に今までの構造物では限界なのは明白だったから土嚢4袋を用いて新たにオーバーフロー部を作りなおした。これで今までの半割丸太を並べた水路より水密構造は保たれるはずである。
 土嚢に詰める土砂は泥土だと流出し用をなさず、沈泥池の砂州部分から砂の多い部分を選び詰め込んだ。これだと粒子が荒いから土嚢袋から流出していく時間は長くとれるはずである。

 この日の作業はこれだけにし、そのまま温泉に走る心算でタオルも用意したのだったが、結局は一段棚下の棚田と温水田の補修に回った。道具が一緒なので温泉に心惹かれ乍らも手を出してしまった。なんとも意志薄弱、右往左往の日和だったが、初夏は駆け足でやって来る。

          水抜けが顕著  ➡   組み換え補修完了

この時期、このオタマジャクシは?…

2018-04-05 | 小父のお隣さん
 棚田を耕転したいから水を抜く作業をした。今までも耕転して土壌の状態を改善したかったのだが、ヒキガエルの産卵があったから出来なかった。今期は「幸いにも」とでも言おうか産卵しなかったから水を抜いたのだが、水が引けるに従い水溜りに動くものがいる。

 モエビに混じりオタマジャクシがいたのだった。ヒキガエルのオタマジャクシは真っ黒だし、ニホンアカガエルのオタマジャクシは孵化したばかりで平べったい。動いているオタマジャクシは体長10mmもある立派なオタマジャクシ体形なのだ。

 数は多くなくて20匹程度ではないかと見ていたが、このまま干上がるのに付き合わせる訳にもいかず回収する事にした。バケツは持っていたが掬い取る柄杓状の物がない。
 考えた末にジュースの紙パックを斜めに切り、塵取り状にして掬い取った。これがすこぶる効果的で勝手に中に入ってくれるように回収できた。

 種類は当然不明だが、この大きさになるまでには1ヵ月以上は必要だろうに、さて、親ガエルは誰だろう。ヒキガエルとニホンアカガエルは外せる。タゴガエルは卵から親の形になり出てくるし、シュレーゲルアオガエルは産卵していない。モリアオガエルやツチガエルも産卵期になっていない。

 残るはアマガエルなのだが産卵は知らないから何とも言えぬ。誰かが放したウシガエルでないと良いのだけれど、ウシガエルの越冬体の大きさを知らない。他にカエルの種は居ないから、さて謎のままである。