トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヘキサ・スフェリコンの製作 新しい試み 3

2019-11-16 | 今日は真面目に
 過去に製作したに幾何回転体の3種、このヘキサ・スフェリコンが一番手間暇かかったのにあっけなく10個が出来てしまった。ところが生来の無精者・横着さが露わになって土壇場で塗炭の嘆きを被ってしまった。まあ、自業自得であるから爺我自賛はお蔵入りである。

 問題は幾何回転体なのに幾何を無視した寸法構成にあった。「これくらいなら良いだろう」と危機管理の落とし穴に自ら飛び込んでしまったのである。円柱の高さを半径で押さえなければならないのを無視した結果、転がりが続かない。運動方向が転換する段階で本来回転支点となるべき角がつっかえ棒になってしまった。
 そこで対策として接着を分離させ幅を詰めるために本体を水に浸けボンドが緩むのを一晩待ったのだが薬石効無しで頓挫。それでは半円柱の幅を半径と同等にすれば「同じか!」とばかり罫書き線を入れ鋸で詰めたのだった。「これで大丈夫!」と転がしてみたのだがどうもスムーズに転がらない。

 注視して口に出たのは「〇〇〇ユー!」だった。瞬時の事でも英文が出る頭脳明晰があるのに判らなかった、この失意失望失念。幅を正規の寸法にしたのは正しいと思ったのが既に幾何学から逸脱しておったのだ。おったまげたことおったまげたこと頭脳はやはり斑だったのである。半円柱の断面が長方形であれば正解だったが斜交いに切り取るしかなかった結果、平行四辺形になってしまった。これでは幾何回転体の成立条件が無くなってしまった事になる。
 結局、修正しようとした3体はゴミ袋に投げ込む顛末となったのだった。その上にその上に、ムク材となり重量が増したことで運動エネルギーを増やせたと喜んだのも束の間、慣性力も増大してフローリングでの方向変換点では滑りが出る。これで運動エネルギーの多くを失う結果になりガス欠直行なのだった。

 秋は落ち葉の季節、抜け毛の季節、落ち込みの時節、因果は巡るのであった・・・。しかしながら動機となった「簡単に作る」という目標に対しては合格点だろう。市販のテーブル脚70φを購入し幅35mmで切断、さらに半分割すればいともたやすくピースが出来る。たやすくその対角線同士を圧着すれば良いので、これは他の2種よりダントツ簡単になった。
 しかし運動エネルギーの消耗が激しい転がり方なので緩斜面で転がして遊ぶのがベストだと思うものの、辟易さに滑り込んでしまった工作・・・。
 しかし捲土重来、秘策がビビビッと閃いておる。これが業と言うものか、それとも懲りない性格とも言うべきか、他人様にはうかがい知れぬ当人の地獄がそこにある。

** 花は道連れ 酔わぬ酒「乞食異聞」

2019-11-15 | 温故痴新
     役に立ついつも八重餓鬼つまみ食い八重餓鬼隠すその八重餓鬼で   須佐之男命

     疚人の口は真秀ろば多々懐く青筋顔隠し疚人氏愚かし         倭建命

     賢明のひと腰なづむ口は行かず足も行かず               倭建命また待つ子等

     わが貪は宴ひらかす銭あれど無きと苦税の粟を横抜き         中皇子

     血税のにほえる花見憎くあらばただ喰いゆえにわれ恋ひめやも    大海人皇子

     頭領は欲と欲見てよしと言ひし花見よく観て下々よく観        天武天皇

     さくら集めて鼻見る会は天狗巣病のお歴々 ハアコリャコリャ      花守

     天下人アリマキの汁下の血々知れて大変蟻の巣散らし         トロルお爺

     鍋の底ガーラガラ越後ではそう申しましたとさ             語り部

     

     

定植してしまった苗木

2019-11-14 | 今日は真面目に
 今春、播種しロングポットで養成していたクルミ苗4本。自宅で越冬させようと花壇にポットを埋めたのが10月の終わりごろだった。ところが尾根突端の地拵えも苗木の移植・定植が済んで、残りの空き地を遊ばしておく事もないし、自宅の4ポットも来春には定植するつもりだったので「別に、今でも構わないだろう」と思い直して定植した。これで越冬中の水やりなどの手間が無くなるし、日当たりは定植地の方がダントツ良好だし、活着は来季だけれど苗木にとっても喜ばしい選択だったと思っている。

 晩秋になって都合、果樹10本を定植したことになる。収穫まで5~10年は必要だろうから先の見えない時間軸ではあるものの、下草刈りを続けていくだけでそれ以外の面倒は無いはずである。
 最初の定植をした際に株もとに竹酢液を噴霧しておいた。これが功を奏したようで今のところ猪の掘り返し被害に遭わずに済んでいる。イノシシは好奇心旺盛と言うか性向まったく処置無しの根性悪と言うべきか、植え付ければその夜のうちにほじくり返して苗木を傷めてくれるのが約束だった。
 掘り返す場所も手入れが必要な肝心要の場所を集中的に痛めつけてくる傾向が顕著で血圧は上がりっ放しなのであった。試みに噴霧した竹酢液が効果的だったと思えたので、今後の植栽に生かせるだろう。

           ロングポット4    ➡     水決めし支柱を添える

カヤの木、刈り出し

2019-11-13 | 今日は真面目に
 突端部の地拵えを終え一応の植栽も済んだ。しかし南側のクヌギ付近の日当たりが悪いままである。理由はクヌギの南側にカヤの木があり、これを葛が覆ってクヌギに到達しているせいなのだった。カヤを除伐すれば広範囲に空間が出来て日当たり良好かつ葛の横柄ぶりを避ける選択肢になるのだが、周辺にはないカヤの木は見本樹としても残しておきたい。それだけでなく「カヤの木」と聞くと連想で「カヤの木山の」の歌が思い起こされるのだった。
 すでに記憶は不鮮明で歌えないけれど歌の情感だけは好感を持って記憶されている。ダークダックスの歌だったろうか…。なので除伐する気分にはならないのであった。
 グリーンカーテン状 ➡  蔓切り ➡  中継樹コナラ除伐

 刈り出すには急斜面にあるネザサを刈らねばならない。カヤの木が株立ち状にあったことから周囲のネザサを刈り込んだことが無く、そのことがネザサの丈を一層伸ばして葛の屋根を作り上げ日照を滞らせてしまったのだ。故に密生したネザサは竹切り鋸では太刀打ち出来ず、チェーンソーで根元から薙ぎ払うように切断した。けれども上部は葛で編み込んだようになっており倒れるはずもなく、数本づつ引き抜き取る作業を繰り返しての刈り出しになった。株立ちになったカヤの幹は15本を数え、これは3本仕立てにして残りは間引いたのだが、葛の蔓から引き離すのが面倒で切断しっ放しである。
 冬枯れの一冬待って、葛の蔓が劣化した頃に片付け、日照回復させれば済む時間的余裕はある。
        カヤ刈り出し  ➡   株立ち状だ   3本立ちにした

ヘキサ・スフェリコンの製作 新しい試み 2

2019-11-12 | 何よりの楽しみ
 板で構成した従来品と円柱半分割接着タイプ      ➡   接着合わせ方の違い  

 質実剛健・簡略質素のヘキサ・スフェリコンを目指しようやく試作品が完成した。試作品2個口は動きに支障もないと思えたから旋盤加工は3個取りの円柱を3本削り出して完成品10個を確保する事にしたのだったが、思わぬところで頓挫してしまったのである。
 発覚したのは深夜目覚めて「幅を変えれば動きも変わるかしらん?」とビビビッと来たのがあったためで、幅を10%増の物と10%減の物を作って比較しようとフイールドへ行くのは止め朝食もそこそこに残りの角材に罫書き線を入れ鉈で角を落とし旋盤加工の用意をしたうえで、昨夜からクランプで圧着していた2個の動きを確認したのだった。
 ところがなんと1個がうまく転がらない。理由がわからず次の2個をとりあえず圧着して原因を探した。見た目では圧着させる向きにあるのだろうとしか違いが見えてこない。しかしながら「右袈裟接着と左袈裟接着で動きに支障が出るとは理屈上ありえないのではないか?」との不審が消えない。

 そこで初心に帰り再度、寸法確認をしてみた。結果は円柱3本の直径は鉈で割ったときの割れ込みで傷を削った結果、直径が5mmほどバラついていた。然るに切断した幅は50mmの同一幅だったのである。それも試作品の2個よりも5ミリ以上も大きい幅だった。この幅の違いが回転方向が替わる際、つっかえ棒になり動きをギクシャクさせている理由だと判ったのだった。
 そこで既に接着してしまった3個の幅を詰めようとしたのだったが、詰めたら廃品になることが分かり接着を外す事にした。ところが接着面は強固で分離する訳も無し。水に浸しておけば外れるかと鍋に水を張り浸水中である。ボンドが緩めば幅を詰めて再生するがボンドが緩まなければオシャカである。

 半分割していない素材は直径の半分の厚さで回し切りして修正した。結局は8ミリほど幅を詰める事になった。これで組み合わせ動きを見れば結果が分かる。以前加工したものは罫書き線頼りにねじ止めしていたから、たまたますべてが左袈裟止めで逆向きは無かった。そのことがウロウロしてしまった一因にもなったろう。
 さて、深夜のビビビッであるけれど、今回の顛末で「ありえない」バリエーションだと理解できた。幾何回転体は幾何学によって製図された結果なのでそこは「ビシッ!」としなくてはいけない。まあ、深夜の煩悩で浮気心を起こしたのが幾何学とそぐわなかったのだった。幾何学にファジーは無いのだと発見した。奇怪学エグ・ノーベル賞候補になるやもしれん。エグいか・・・。

アサギマダラ産卵し幼虫もいた!

2019-11-11 | 小父のお隣さん
 10月末になって待ち望んだアサギマダラが庭に初飛来し即位パレードの日まで3回の飛来を見る事が適った。一回は2頭の飛翔をみたのだがさすがに優雅さが増す。
 それで気になり庭のキジョランの葉裏を確認すると卵もあり孵化したての幼虫も確認できた。即位パレードの10日になってもフイールドでのアサギマダラを視認できていなく、さすがに落胆しつつ「それでも・・・」と葉裏を確認したら卵は複数、幼虫も確認できたのだ。祝着至極は言わずもがなである。

 S先生が見えていてアサギマダラの情報を伺うと県内の飛翔量は例年ほどではなかったとの事だった。昆虫界に異変が起きている兆候、なんて言わずともあの農薬による大量死疑惑は膨らむ一方だろう。トンボも例年の見納め時期まで1カ月もあるのに寂しい限りの個体数で、S先生も「少ないねえ・・・」と漏らしていた。
 昆虫がいなくなれば人間も存在できなくなる事を薄々同意できる小生にとっては身近な環境問題なのである。大局にも小局にも影響などしない小生の環境創出であるけれど、まあ、爺我自賛・自己満足でも発生できた個体数は小生の年齢よりはあるだろう。

                        

                    老骨を曲げて生み出すこの一寸
                  

         

何を喰っただ!

2019-11-10 | 小父のお隣さん
 植えたばっかりの苗木に猪の掘り起こし被害が及ばないようにと植え付け後に竹酢液を根回りに散布しておいた。一週間は何事も起こらず「効果あり!」と喜んだのも束の間、3本ほどが鼻先で突っつかれてしまった。通常、稲田もそうなのだが一夜目は探索行動で二日目から本格的に荒らされる。
 稲田ではないけれど水決めしてある苗木を動かされるのは枯れ死の被害にもつながる、と顆粒の農薬を植え付け部に散らした。水辺でないから出来る事で、水辺では農薬が水域に入る恐れがあるから使えない。故に水辺はグズグズになってしまった。

 愚痴はともかく農薬を忌避剤代わりに散らした帰り「おっ!」と足が止まった。腹部が肥大したヤマカガシだったのだが、喰ったのは小生は「バッタなどかな・・・」と思ったのだがS先生は「トカゲなんじゃあないか?」との一言。バッタなどはあまり食さない食性なのだそうな。そこまでは知らなかった。

ヘキサ・スフェリコンの製作・新しい試み

2019-11-10 | 何よりの楽しみ
 イベント用の木製玩具を作り始めなければならない時期になった。幾何回転体3種を用意する心づもりなのだがヘキサ・スフェリコンのデザインを変更してみる事にした。既定の構成デザインは工程数が多くなるし強度的にも弱みがある。一方で変わった見た目で興味を引きそうな感じもあるものの、それは他人事で小生の手間暇減少にはつながらない。

 最初に作った形はネットにあった形体そのものだったけれど接合部が弱く正しい角度を維持できなかった。その改善にダボを入れたりホゾ組みにしてみたり、菱餅風の中子で固定したりと試みたけれど精度と強度が両立せず、とどのつまり正六角形の樹脂薄板に半円を4枚固定する形に落ち着いたのだった。が、寄る年波には勝てず、少しでも細かい作業を減らし楽をしたいと煩悩にせっつかれ「簡単な構成で工作」を意図し試作してみようとしたのが今回のデザインなのである。
 一個だけ見本として手元に置いた本体を眺めて至った結論が「円柱の半分割を接着する」事だった。「思い立ったが吉日」とばかり昼食はカップ麺で済ませ加工を始める。根がせっかちなので、片付けないと落ち着かない。読書も読み始めたら読み切りたいタイプなのである。まあ、指切りしてくれる相手はおらんけれど読み切り出来る相手はある、と言う哀しい現実・・・。夕食もカップ麺になった。本当に本当に哀しい侘しい浮世である。

 さて、まず製図をして寸法の確認をする。要は「任意の円に内接する正六角形を描き、その正六角形の四つの頂点を用いて長方形を描く」事が全てだ。この長方形の対角線が円柱の直径で短辺が高さになる。大まかなイメージは「今川焼風」というより「だるま落としのピース」に近い。
 手元の見本が80φ程度なのでホームセンターへ円柱材を探しに行った。テーブル脚用で70φの円柱材があったものの「少々小さいか…」と思われ断念。円柱から作ることにする。用材は3寸角の柱の端材で、80φなら余裕で取り出せるのだったが削る手間を惜しみ角材の表面が消えた84φ程度で削り終えた。切り出す幅が替わるから製図して確認、幾何学形なので比率で出るはずなのだが製図しての実測が小生的には易しい。

    木工旋盤の能力と切削安全性の面から2個分の長さで円柱体を作る。効率を意図し欲をかくと回転中に木材を吹っ飛ばすことになりかねない。角材の両端に求める直径の円を描き、鉈で大まかに削り落としてから旋盤加工に入る。一個づつの分離は手で回しながらの鋸で「回し切り」だ。これで端面の正確性が保てる。分離できれば罫書き線を頼りに2分割し断面の対角線同士を圧着して完成。この加工だと細かさは必要ないけれど、旋盤加工の段階で材料を吹っ飛ばす危険が増す。まあ、辛抱辛抱で急ぎは禁物だったし刃物は切れ味鋭くしておくこともリスクマネジメントか・・・。

 一晩圧着して転がしてみる。2回転くらいは転がるが長くは続かない。運動に質量が増えた影響は感じられず、握った感覚が前のモデルより心地よい。質量が増えれば運動エネルギーも増えたはずなのに動きが続かないのは大きく進路を変える事で消耗が激しいのだろう。緩斜面で転がせば動きの面白さを堪能できよう。試作品、まずは「うまくいった」の爺我自賛であるけれど旋盤に対し用材が大きく加工に気を使った。手間数の削減は出来たが危険性は増した。
 まあ、「あちらを立てればこちらが立たず」と言うものなのだろう。なんと裏腹であることよ、なのだが「リスクは装いと場所を変えやってくる」これは逃れられない・・・。

水は天からの贈り物、いいえ、点からの送り物

2019-11-09 | 感じるままの回り道
 ➡  泥土で止水 ➡  水が戻った
 仮の手当てなのだが取水堰として設えた梁材に浚渫土をスコップで被せ漏水止めにした。これで漏水が止まりトンボ池に水が戻った。池の底が乾燥する前に気が付いて良かったと思うしかないのだが、粘土で固めても急な出水があればまた流出するのは目に見えている。「水よ水よ きれいな水よ・・・」なんて合唱曲があったような気がするが、何分少年期の頃の記憶なので正真正銘、修正申告しないでも追徴課税は発生しない。先日、だけでなくおおむね毎回「小人は必ず飾る」ものだと今更ながら実感したのだが、よくもイケシャアシャアと答えるものだと放映を眺めて感心した。

 わが身を振り返れば「池ジャアジャア」であるし面の皮と同じに漏水の備えは薄い。心掛けるのは「送水は必ず止まる」で、まして水域の命運はたかだか毎分20リットル程度の送水に託されている。吐水口での水は冷涼で夏場には遊びに来る母子もいるけれど、その下流域に存在する環境こそが水を送り続ける手当の動機に他ならない。いわば小生の税務署も感知できない人知れずの財産みたいなものだろう。
 隣り沢の中では点ほどの取水升につながれた50φ送水管の送水に委ねられた数知れない生命体の存在こそが隠れた趣味でもある。水遊び、ままごと等々、表現はあるけれど本質は爺事なので一代限りの蜃気楼に近い。泣く人はおらずとも殉死せざるを得ない生命体は数えきれないほどいる我が高齢期なのだった。老骨に鞭打つしかない自転車操業の水商売である。

「もっと光を」スミレの群生地

2019-11-09 | 今日は真面目に
 尾根の突端部、アズマネザサの藪を刈り払い低草地に仕立てた後、タチツボスミレの群落が出現した。知られるに従い掘り取る人や踏み付け被害で衰退し始めて堪忍袋の緒が切れ刈り払いを疎遠にしたら訪問者が消えた。当然、スミレの群落も消失したのだった。
 その後、低草地を復活させて突端部の一部に群落とは言えないまでも株数を見る場所が出来たのだった。そこで適期刈り払いだけは忘れないように手入れを怠らずに来たのだけれどコナラの枝と葛のツルが繋がり日陰を作ってしまった。このままでは来春の成長開花に障害となるからコナラの大枝を落とした。斜面の上の横枝だし樹上作業も不可能で、結局は下から高枝切りで落とすことになった。
 これが結構苦しい作業で呼吸は上がるし、度々手を休めての作業の末に切り離しに成功した。

 落ちた場所は斜面に密生しているネザサの上で、引き上げての裁断処理は難しい。手が届く距離だけチェーンソーで切り取って残りは放置する。とはいえ息が上がった後なので作業を続ける意気も意気地も失って早めの退散。明日にまわしても支障は無いのだった。ベストセラーにもあった「頑張らない」…。
 翌日に落とした枝の処理をした。日当たり良好は一目瞭然、その場所に立てば眼下の駐車場の様子も見て取れる。斜面のネザサの上に落ちた枝の重みでネザサが寝た事に由る視界拡大である。思わぬ拾い物・・・。

      ➡    ➡   ➡   

第二トンボ池に水が無い・・・

2019-11-08 | 小人閑居して憮然
 予定の作業を終え「まあ、一回りして帰るか・・・」と水見回りに出た。トンボの飛翔は極端に減ったし水辺の保全作業は一段落したしと連日の見回りをしなかった結果が第二トンボ池の渇水だったのである。理由は二つしかない「水が来ていない」か「漏水」である。
 取水堰を確認したら梁材を据えた底部まで詰めていた粘土が流出してしまっていた。泥水池からの分水はチョロ水だが落ちている。スコップなど持ち合わせをしていないし取りに戻るのも面倒で、とりあえず泥でお茶を濁した。
 泥水池の分水仕掛けを確認に行くと先日の調整でオーバーフロー部を数ミリ下げ過ぎた影響が出ている。分水升上端まで水が届かずトンボ池方向へ流れが滞てしまった。
 分水升を新たに作り直すのも大ごとだし、ここはオーバーフロー部に薄板を張り付けて始末するしかない。どちらにしても明日以降の作業になった。ホント、「水見回り」を舐めるとすぐしっぺ返しが来る。まあ「桜守り」なら聞こえも良いけれど泥水池の水み守りでは囚人労働の様なものである。

生育不良樹ナツメの移植

2019-11-08 | 今日は真面目に
 拠点に植えてあるナツメ、もう五年もたつのに全く育ってこない。日当たり不十分より浅い表土の下が粘土質の基盤層である環境に原因があるのだとは承知していたが移植適地も思い浮かばず放任状態だった。いや放置状態が正しいだろう。
 今回、尾根末端部の地拵えを行って果樹を定植した残りの部分に移植する事にした。掘り取って拠点を下り尾根末端部に少々登ればよいだけなので作業時間としては1時間もあれば十分な行為である。

 それでも水決め用の水をバケツ2杯とつっつき棒、スコップに支柱と結索紐等々、用意はしなくてはならない。掘り取る時にスコップを靴底で押し込んだのだが基盤層に当たるまでがスコップの刃の長さだった。これでは十分に育つはずもない。ナツメの導入は秋口の餌として用意するつもりだったのだけれど成長結実しなければ無いに等しい。まあ、ついでに小生の口に入れば祝着至極のはずだったけれど、土壌不良では致し方ない。
 五年も放置しておいて今になって移植するなど執着至極とも言えようか…。

 移植先は日当たりのよい突端部の南側で土壌は肥沃とは言い難いものの厚さもあるから活着すれば育ちは良いはずだ。他の果樹も含め来季の成長が待たれる。

          掘り取り前   ➡    移植して水決め

カッコウ笛の見本を作る

2019-11-07 | 何よりの楽しみ
 1月のイベント用にYさんもウグイス笛を作っているのだが「客層が変わらないし毎年おなじ笛ではなあ・・・」ともぼやくので簡単に出来るしウグイス笛と基本は変わらないから勧めていたものの腰が上がらない。尻を叩く意味で見本を作って渡すことにした。工作はいとも簡単に出来るものだから午後の時間を庭の縁台の上で製作に充てた。二種類の笛を3本づつ作ったのは音のバリエーションで興味を掻き起こそうとしたのだが、これは購買層にも当てはまる設定だろう。

 小生が作っていたカッコウ笛やハト笛はYさんのウグイス笛と重なる部分でもあり、小生的には笛類はYさん、とした方がまとまりがつくし他の玩具に力を向けられる。それで雑ぱくだけれど用意してみたのだった。笛類は筒が長くなれば音程が低くなる傾向があるのは承知だろうけれど実物が有ると無いとでは実体験に関係する。やはり試して見られる物があった方が具体性が高まるはずだ。

 太めの稈の笛は製作が容易で音も大きい。縦笛状の笛は切込みと中子の調整に手間が必要だけれど音色のバリエーションが出来る。写真上段の太めの稈の笛では「カッコウ・ドバト・フクロウ」を鳴き分けられる。下段縦型は「カッコウ・緊急車両・電話着信音」を吹き分けられる。この笛のピーポー音と着信音は初めて聞くと間違えるくらいよく似た音が出る。子ども達には面白がられるだろうが一面、迷惑な感もしないではない。
 
 中段の吹き口に黄色のテープを巻いたのは製作して数年たった笛だけれど、乾燥が進み色合いが枯れていい感じになっている。緑色の笛は生竹を用いたのだが、水分が多いから電子レンジで軽く乾燥させてある。必要以上に加熱すると内部から焦げて発火するから注意が必要だ。下の縦型は枯らしたメダケを使った。竹は乾燥すると硬度が増すので加工がし難くなるのが泣き所で青竹は加工しやすいがそのままだとカビが発生するから口に当てるには不向きになってしまう。

 さて、こうして見本を作ったものの肝心のYさんが情熱を傾けてくれるかどうか、そこが問題だ…。

ようやく定植にまでこぎつけた

2019-11-06 | 今日は真面目に
 作業開始から5日目、今日は単独作業だ。菓子クルミの保育苗2本を定植する。春先に頂いたロングポット苗は見た目だけの代物で畑から掘り上げてポットに収めただけの代物である。こういう商品は結構多くて、これを頓着なく定植すると庭でも畑でもない野地においては枯れ死につながるリスクが高くなる。活着を高めるにはどうしてもポットで養成が肝要なのだった。
 秋も終わりに定植しても活着するのは来春以降のものの、掘り上げて根が少ない苗を定植するよりは安心である。ただ2本とも十分に発根伸長したわけではなく、1本はポットの外まで根を伸ばしてくれたけれど、もう一本はポット内に根を巡らすまでには至らなかった。この樹は枯れ死するリスクがあるけれど、実生の苗木4本を準備してあるから受粉樹を失う事にはならないだろう。

 土壌は赤土だったものの掘り易くて拠点に一昨年定植し発育が悪いままのポポー3本も移植した。2シーズンを無駄にしてしまったものの来季からは成長が見込めるだろう。さらに2本、生育不良のナツメとスモモを移植すれば果樹園構想は完結する。この日は10月末日、なんとか10月中の心持をクリアー出来て祝着至極である。いいや終着至極か・・・。

      植穴を掘る   ➡    水決めする   ➡    5本定植した

突端部の地拵え 四日目

2019-11-05 | 今日は真面目に
 地拵え4日目に入った。2人作業となったので日数を減らせるかと皮算用したのだが枝葉を刻み集積するのは意外と手間暇を喰った。それでも集積場所に積み上げて、眺めれば「よくやった!」と自分を誉めたい。他の人には爺我自賛するのだ。
 たまたまテレビ電話で遊んでいた玩具が気になって名前を聞いてみたら「インセプト・ホテル」というのだそうな。ヨーロッパ周辺では「お庭で環境問題に取り組んでいます」風な流行りものらしいのだが、室内でドールハウス風に玩具にしてしまう感覚は斬新である。
 本邦の動向をネットで検索したら幾つかヒットした。国外のようにズラーッと何ページもは出てこない。思うに敷地の広さも関係しているに違いないし、すぐ近くに自然があるお国柄もあるのだろう。それでも輸入概念なので工作物のデザインも似たり寄ったりで代わり映えしなかった。

 従来の農林業など一次産業の中で落ち葉溜まりや枝葉の集積、腐植材の積み上げ、堆肥場や粗朶束での護岸など環境生物に配慮し活用した設えは多々あったはずで、そういうものが脱落していった結果の流行りなのかもしれない。小生は小規模ながら蜂満神社やパレス、大舎、あるいは間伐材や落ち葉掻きしての集積など行っているから、あえて作ってみる気もないけれど「気づき」をもたらす工夫の一助にはなるかもしれない。
 いつもの脱線だけれど事故にはならない自己の話になったしまった。

 さて作業4日目は刈り払いだった。夏草や秋草に見るべき草勢は無いけれどアズマネザサを刈りこんでおかないと冬の間に背丈を伸ばす。この時期のネザサ刈り払いは刈り刃を接地させて滑らして刈る。春の芽出しには影響がないから思い切って刈り取れる。
 ネザサ刈りが終わってようやく植栽に着手できる段階になった。植え付けが終わるまで5日間要するのかと感慨深い。

      ➡  草勢部     ➡  ネザサ部