澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

台湾人も「日本がんばれ」~WBC 日本×韓国

2009年03月24日 11時21分58秒 | Weblog

台湾のブログを「WBC 日本 加油」で検索してみたら、「日本がんばれ!」と書かれたものがたくさん見つかった。「加油」は「がんばれ」だから当然といえば、当然だが。

いま、因縁の日本×韓国戦を見ているが、国歌斉唱時にいつもひとりだけガムをかんでいる小笠原(巨人)がタイムリー・ヒットを打ったので、その非礼を帳消しとしよう。


それにしても、TBS系列のTV放送は、「サムライ・ジャパン」「ジャパン」の連呼、連呼。なぜ、「日本」と言えないのか。
台湾の人々も応援しているのだから、「日本」はガンバレ

【台湾のブログ】WBC決勝、台湾人「日本がんばれ!」
 
  3月24日、ワールドベースボールクラシック(WBC)の決勝が行われる。決勝に進出したのは日本と韓国である。このブログは台湾のベースボールファンがWBC決勝に際して、日本への応援メッセージを綴ったものである。以下はそのブログより。
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  ワールドベースボールクラシック(WBC)の準決勝における日本対アメリカ戦を見た。この試合の勝者が決勝戦に進出することが出来るため、今回のWBCの核心的試合であるといえるだろう。

  試合開始直後、アメリカはホームランを放ち、勢いを感じた。三年前に行われたWBCのベスト8をかけた試合で、アメリカは審判の力を借りたうえで日本に勝利した。今回の試合の審判もアメリカ人であったため、ピッチャーの松坂はきっと苦労したことだろう。

  大砲の如きアメリカチームは日本チームの機関掃射をとめることが出来ず、9対4で日本が勝利した。日本は三年前の恨みを晴らし、アジアのベースボールファンは胸のすく思いであった。

  24日に行われる決勝戦は、5回目となる日本対韓国戦である。前の4回は両者共に2勝ずつである。WBCは初めから5回戦で3勝したほうが勝ちという仕組みに変えるべきではないだろうか。本当にもう十分である。。。いずれにしても24日はどちらが優勝するのだろう?私は日本を応援する!イチロー、福留、青木、小笠原、城島、日本よ頑張れ!頑張れ!
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WBC 「日本を応援」は台湾人の6割超!

2009年03月23日 09時51分08秒 | Weblog

WBCで準決勝に残った4チーム(日本、米国、韓国、ベネズエラ)のうち、どのチームを応援するか、という質問に、台湾では63.4%もの人が「日本を応援する」と回答したという。

日本との試合終了後、自国旗をマウンドに掲げた韓国のような国もあるなかで、「親日的」な台湾の存在は、日本にとって本当にかけがえのないものだ。


【台湾のブログ】WBC「日本を応援」は台湾人の6割超!
 
現在行われている第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。ヤフー台湾がWBC準決勝に進出した4カ国のうち、どのチームを応援するか?というアンケートを行ったところ、6割以上の人が日本を応援すると回答した。このブログは台湾の野球ファンがアンケートの結果を踏まえながらWBCについて語ったものである。写真はヤフー台湾で行われているアンケートのキャプチャー。
【台湾のブログ】WBC「日本を応援」は台湾人の6割超!
コラム】 【この記事に対するコメントY! 2009/03/22(日) 21:28
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  現在行われている第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。ヤフー台湾がWBC準決勝に進出した4カ国のうち、どのチームを応援するか?というアンケートを行ったところ、6割以上の人が日本を応援すると回答した。このブログは台湾の野球ファンがアンケートの結果を踏まえながらWBCについて語ったものである。以下はそのブログより。
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  現在行われている第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に関して、Yahoo!台湾がアンケートを行った。テーマは「準決勝に進出した4カ国のうち、どのチームを応援するか?」というものであったが、3月22日20時の時点で投票数5014票のうちで3177票、実に63.4%の人が日本を応援すると回答している。

  台湾の野球ファンの多くは王建民(NYヤンキースに所属する台湾人投手)を知っている程度だろうが、日本のプロ野球ファンも存在する。韓国プロ野球ファンも存在するが、恐らくは中国野球協会ファンより少し多い程度だろう。

  韓国と同様に日本の植民地となった台湾のベースボールファンは日本への嫌悪意識は全く持っていないようである。投票結果のなかで、米国とベネズエラは台湾のベースボールファンには全くなじみがない国であるため、ほとんど誰も投票していないようである。

  今回のWBCではキューバがすでに敗退してしまったため、前回の日本対キューバの「大戦」はもう実現しない。いずれにしても準決勝と決勝戦をじっくりと観戦しようではないか。


WBC~また韓国に負けるよりも…

2009年03月19日 13時11分12秒 | Weblog

野球ファンでもないのに、WBCはつい見てしまう。
昨日の韓国戦では、「侍ジャパン」は終始押されっぱなしだった。試合終了後、韓国チームがマウンドに韓国国旗を飾ったのを見て、他の試合でも同じことをするのかと思った。日本相手だけにあのような行為をするのならば、それこそ審判は韓国チームに「退場」を命ずるべきだと思うのだが…。

今見ているのは、対キューバ戦。TBS系アナウンサーが絶叫する「サムライ・ジャパン」という言葉が耳障りで不快だ。「サムライ・ニッポン」ならまだしも、いつから「ジャパン」になったんだと訊きたい。
自分の国を英語読みにして、何とも思わない。これは①植民地の住民か、②頭の中がマンガ的になってしまった人しかあり得ない話だと思う。

キューバは貧しくても誇り高い国。日本チームが自らを「ジャパン」と呼んでいると知ったら、きっと驚くだろう。
今日、キューバに負けても、悔しくは思わないだろう。次回、韓国に負けるよりも…。


台湾・馬英九総統が「おくりびと」を鑑賞

2009年03月10日 19時51分16秒 | Weblog

台湾・馬英九総統が、映画「おくりびと」を鑑賞したというニュースが伝えられた。

馬総統が「おくりびと」鑑賞=対日関係強化で「映画外交」-台湾

 【台北8日時事】日本映画「おくりびと」が米アカデミー賞の外国語映画賞を受賞したのを受け、台湾の馬英九総統は8日、台北市内の映画館に日本の対台湾窓口である交流協会台北事務所の齋藤正樹代表ら日本人関係者を招待し、ともに鑑賞した。
 馬政権は今年を「台日特別パートナーシップ促進年」と位置付けて関係強化を図っており、日本側関係者を招待することで、日本に対する友好の意を示した。馬総統は鑑賞後、「大変感動した」と記者団に感想を述べた。 
 「おくりびと」は「送行者」との中国語タイトルで台湾全土で上映されている。台湾紙の自由時報によると、同映画は受賞以来、行列ができるほどの人気になっており、台北市内の映画館では過去3年間でチケットの売り上げが最も好調という。(了)


馬英九総統は、外省人で中国国民党に属し、中国寄りと見られている。中国の脅威は減少したとして、徴兵制度の見直しにも言及している。台湾の独自性を主張する民進党は、これに対して難色を示していると伝えられる。

映画「海角七号」の大ヒットを見ても、台湾人の日本に対する評価は決して悪くない。
馬英九総統にとっては、「おくりびと」を鑑賞することで、多数を占める本省人の感情に配慮してように思われる。

 

 


WBCの選手名表記

2009年03月07日 02時14分44秒 | Weblog
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)のアジア予選台湾×韓国をJ-SPORTSチャンネルで見た。
台湾を「チャイニーズ・タイペイ」と表記するのは、オリンピック方式なので仕方ないとしても、両国の選手名の表記には大きな疑問がわいた。

日本と台湾(あるいは中国)との間では、個人名表記は「相互主義」とも言える立場がとられている。すなわち、双方とも漢字表記なので、漢字はそのまま表示して、読み方は双方の発音をすることになっている。しかし、今回のWBCでは、台湾・中国人の人名もカタカナ表記しているのだ。たとえば、「張」は「チャン」、「李」は「リー」などと表記される。「カオ・コーチン」などと書かれても、それが「郭岱」なのかどうか、即座に分からないのだ。上述の日中(台)間での取り決めを反故にして、しかも表意文字である漢字の利点を棄ててまで、こんな表記をする理由が全く分からない。

日韓間では、韓国が漢字表記を嫌っていることもあり、原音を表記することになっている。「金正日」は、日本では「キムジョンイル」と表記し、韓国語ではハングルでキムジョンイルと書くことになっている。だが、これも表意文字である漢字の美点を無視したやり方で、できれば「金正日」と漢字で表記し、キムジョンイルとふりがなを振るのが望ましい。(余計なことだが、キムジョンイル氏の第4夫人「キム・オック」は、漢字表記すると「金玉」。これは日本語読みするとやはりマズイ…。)

台湾×韓国戦の個人名表記は、台湾人は漢字で表記し、これを読む日本人は日本語の読み方でOKとする。韓国人については、カタカナ表記で可とする。これが正しいやり方ではないか、と思った。

台湾被爆者に手帳発行

2009年03月06日 17時14分22秒 | Weblog

台湾人医師に被爆者健康手帳が発行された。

下記のニュースでは「旧長崎医大に留学中に被爆し」と書かれているが、正確には「在学中」にと言うべき
だろう。当時、台湾は日本に属していたのだから…。
その意味で、王医師が「生涯の宝物にしたい」という言葉を、我々は深く吟味する必要があるのだろう。日本が政治的に台湾を見捨てた現状においてでさえ、王医師は決して日本を非難するのではなく、「生涯の宝物にしたい」と言っているのだ。この言葉の持つ意味は、限りなく重い。
 

台湾被爆者に手帳発行 90歳医師「生涯の宝物」

3月6日(金) 16時52分

共同通信

 長崎市は6日、旧長崎医大(現長崎大医学部)に留学中に被爆し改正被爆者援護法に基づき台湾で被爆者健康手帳を申請した医師王文其さん(90)に4日付で手帳を発行したと明らかにした。昨年12月の改正法施行で来日しなくても手帳を取得できるようになり、韓国などで申請が相次ぐ。台湾の被爆者への発行は初。窓口の台湾の交流協会高雄支部を通じ届ける。王さんは「生涯の宝物にしたい」と声を弾ませた


民主党・小沢代表公設第一秘書の逮捕

2009年03月03日 17時39分38秒 | Weblog

金融危機、政治混乱、社会不安…こういう状況になると、まるでデジャブのように、似たような事件が起きる。検察による汚職事件の捜索だ。今回は、民主党・小沢代表公設第一秘書が逮捕された。

小沢氏側の政治団体立件へ 西松建設の献金問題で

3月3日17時14分配信 産経新聞

 準大手ゼネコン「西松建設」(東京)が、政治団体をトンネルにして政界へ事実上の企業献金を続けていたとされる問題で、東京地検特捜部は3日、政治資金規正法違反容疑で、小沢一郎民主党代表の政治団体側を立件する方針を固めたもようだ。

それにしても、各TVの速報には、それぞれの「願望」が投影されているかのようで、興味深い。
フジテレビ系は、真っ先にこのニュースを詳細に報道した。日本テレビ系は、フジテレビ系の少し後に、速報でテロップを流したが、実際の報道は少したってからだった。TBS系は、速報を流すことなく、ニュースの一部として報道した。テレビ朝日系列は、最期になってこのニュースを流した。フジとテレビ朝日では、約20分もの時間差があったのは驚きだった。

「民主党政権」の実現を危惧するのがフジテレビ(産経新聞系)で、最も民主党寄りがテレビ朝日(朝日新聞系)であるので、それぞれの報道姿勢がそのままニュースに投影された感じだ。

小泉改革がいかに弱肉強食の社会をつくり出したかを考えると、民主党の「マニフェスト」政治なるものにも、疑いの目を持って見るべきだろう。
この逮捕劇を通して、「麻生バッシング」「民主党政権誕生」を画策する一部マスコミの裏事情が見えてきた。うかつにマスメディアに乗せられないよう要注意だ。



李香蘭「私の鶯」(1943年)にみる「満州国」の音楽事情

2009年02月24日 16時18分54秒 | Weblog
李香蘭主演の「私の鶯」(1943年)をケーブルTVで見る。

1943年、満州映画協会の制作というから、国威発揚めいたつまらない映画かと思ったら、とんでもない間違いだった。
大仏次郎の原作に基づく映画化で、シナリオもカメラもすべて現代の作品と遜色はない。この映画が制作されたわずか2年後に日本は敗戦を受け入れ、満州はソ連軍による略奪と陵辱の場となったのだが、この映画の中にはそんな暗い予感は微塵も見られない。
映画の大半は、音楽映画とも言うべき内容で、野外音楽堂でハルビン交響楽団(メンバーの大半は白系ロシア人)をバックに李香蘭が歌曲を歌うシーン、ロシアのバラライカ・アンサンブルの演奏、ロシア人によるオペラなど、貴重な映像が見られる。

ハルビン交響楽団については、岩野裕一氏が朝比奈隆の音楽活動を辿る中で、詳しく触れている。(岩野裕一「王道楽土の交響楽」下記参照)岩野氏も同書の中で触れているのだが、中国政府は満州国を「偽満州国」とみなして、その時代の関連文書、歴史資料を今なおいっさい公開していない。芸術活動でさえ例外ではなく、したがって、確かに実在したはずのハルビン交響楽団の活動などは、もはや分からなくなっている。

だが、この映画の中に、その幻のハルビン交響楽団が登場するではないか。岩野氏の著作にも感動したのだが、活字を読むだけではやはり限界があった。実物のフィルムを見ることで、さらにイメージを広げることができた。
昨年、瀋陽(旧・奉天)に行き、満鉄の超特急「アジア号」を見てから、大和ホテル、横浜正金銀行、朝鮮銀行の古いビルが残る広場に行ったが、周囲はここ10年に建てられたと思われる高層ビルが林立していた。中国人は、日本人が遺したものはすべて負の遺産と考えているから、利用価値がなくなったと思えば、直ちに取り壊してしまう。昭和モダン風の瀋陽の駅舎などは、もはや風前の灯火という感じがした。日本人が「満州」に遺した痕跡は確実に消えようとしている。

「五族協和」の「王道楽土」と言われた「満州国」だが、歴史的に肯定できるものではない。だが、その存在に触れないのもまた誤りだと思われる。映画には、これはロシア映画かと思うほど多くの白系ロシア人が登場する。彼らは、ロシア革命から逃れてきた人たちなのだが、日本が破れ、ソ連軍が侵攻してきたとき、逃れるところはあったのだろうかと思った。「満州国」がコミンテルンの世界革命を防ぐ緩衝地帯であったという主張は、あながち間違いではなかったのかも知れない。

満州映画を見ると、そのインターナショナルな感覚に驚く。戦後の日本がいかに萎縮し、アメリカに従属してここまで来たのかがよく分かる。今さらこんなことに気づくとは…。教えられていない歴史の中にこそ真実があるということか。

 
【私の鶯】チャンネルNECOによる解説文とデータ

1943年・満州映画協会=東宝映画・101分・モノクロ・字幕
監督:島津保次郎 原作:大仏次郎
出演:李香蘭 黒井旬(二本柳寛) 千葉早智子 進藤英太郎 グリゴリー・サヤーピンワシリー・トムスキー

満映(満州映画協会)時代の李香蘭が出演したミュージカル映画で、セリフも歌も殆どがロシア語という異色作。戦意高揚一色の当時、時流にそぐわないという理由から満州でも日本でも一度も公開されていない幻の作品。幼い頃、両親と生き別れになった満里子は、ハルビンで亡命ロシア人声楽家に育てられ、美しい娘に成長する…。





王道楽土の交響楽―満洲―知られざる音楽史
岩野 裕一
音楽之友社

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清朝美術品を返還請求した中国政府

2009年02月24日 12時55分37秒 | Weblog

中国政府が清朝時代の美術品の競売中止と返還を求めたが、フランスの裁判所はこれを棄却したというニュースが伝わっている。歴史上アジア・アフリカで数々の悪行を重ねたフランスとしては、植民地時代の過去をほじくり返されることを好まなかったのだろう。

ここで感心するのは、中国人の執拗さと歴史へのこだわりである。現在、中国の経済発展は著しいので、もし中国政府関係者がこのオークションに参加すれば、容易に落札できただろう。毛沢東時代であれば、手持ち外貨も少なく、抗議と非難だけしかできなかったはずなのだが、今は違うのだ。

だが、略奪された美術品を「筋を通して」返還請求した彼らの態度には見習うべきところが多い。西洋列強の理不尽なアジア侵略を身をもって体験した彼らは、決してそのことを忘れていないのだ。米国が広島、長崎に原爆を落としたことも忘れてしまいがちな日本人とは、全く違う人たちなのだ。今回のニュースは、「歴史を忘れない」という彼らの具体的な行動が、どういうことなのかよく分かる事例だと思われる。

こういう手強い人たちを相手に「南京大虐殺」などの「歴史認識」問題を争い続けなければならないのだ。このことは肝に銘じるべきだろう。

 

清朝略奪品のブロンズ頭部像公開 25日の競売前に、パリ

2009.2.22 00:55
 21日、パリの美術館で公開された略奪品のブロンズ製のネズミとウサギの頭部像(ロイター) 21日、パリの美術館で公開された略奪品のブロンズ製のネズミとウサギの頭部像(ロイター)

 英仏連合軍が1860年に第二次アヘン戦争に伴う北京侵攻で清朝の離宮、円明園から略奪したブロンズ製のネズミとウサギの頭部像が競売を前に、パリの美術館グラン・パレで21日、公開された。

 2つの頭部像は25日に競売にかけられる予定で、中国側は競売中止や返還を求めている。

 AP通信によると、ネズミの像は高さ約30センチ、ウサギの像は高さ約45センチ。落札価格は最高でそれぞれ約1300万ドル(約12億円)に達するとみられている。(共同)


朝日新聞社が脱税~第4の権力の傲慢

2009年02月23日 23時24分15秒 | Weblog

朝日新聞社の脱税が報道されている。

<朝日新聞社>4億円の所得隠し 出張費の過大計上など

2月23日19時24分配信 毎日新聞


 朝日新聞社は23日、東京国税局の税務調査を受け、出張費の過大計上などで約3億9700万円の所得隠しを指摘されたと発表した。調査の対象は08年3月期までの7年間で、ミスなどを含む申告漏れ総額は約5億1800万円。同社は修正申告を行っており、追徴税額は約1億3900万円に上るという。

 朝日新聞社によると、取材費の一部が交際費と認定されたほか、京都総局で出張費として計上された約1800万円が、実態のない「カラ出張」や過大計上だったため、架空経費として重加算税の対象となった。

 また、同社が負担する子会社出向社員の給与のうち、子会社が負担すべき約9500万円が朝日新聞社に戻されていなかったことなどが寄付金と認定され、申告漏れを指摘された。

 同社は同日、当時の京都総局長らを停職処分にしたほか、管理責任を問い東京、大阪、西部、名古屋の各本社編集局長を減給処分にした。同社広報部は「今後一層、適正な経理、税務処理に努めます」とコメントを出した。【高島博之】

霞ヶ関の「居酒屋タクシー」などと、さんざん役人を揶揄・攻撃していたマスコミの良心(?)朝日新聞がこのあり様とは「嗤っちゃうくらい呆れてしまう」だけだ。
このブログでは、第4の権力に鎮座するマスメディアの傲慢について再三触れてきたが、やはり氷山の一角が脱税という形で発覚した。

社会の木鐸を気取っていても、やっていることは役人と同じセコいことばかりではないか。むしろ、「民間」を気取るだけ新聞社の方が始末が悪いと言えるかも知れないのだ。「京都総局長らを停職処分にしたほか、管理責任を問い東京、大阪、西部、名古屋の各本社編集局長を減給処分にした」などというのは実に甘い処分だ。役所の方がずっと厳しいはずだ。身内に甘く、他者には文句ばかり言う、ゆがんだマスコミ根性を見せつけられた気がする。

くれぐれも、ご高説を宣う朝日の社説や「天声人語」に惑わされませぬよう…。


原辰徳の言語感覚

2009年02月22日 19時23分10秒 | Weblog

WBCのメンバーが確定した。
西武の岸孝之投手、ソフトバンクの松中選手など5名が外されたが、原辰徳監督は「私は削る作業をしていない。28名をピックアップしただけだ」とコメントした。例によってよくわからないコメントだが、問題はその中身だ。

岸投手といえば、昨年の日本シリーズでこてんぱんにやられた相手ではないか。第6・7戦で連投する岸を攻略できなかったのだが、同時に巨人の投手交代がワンパターンで自滅したという印象も強い。原監督には柔軟な思考が欠けているのではないかとそのとき感じた。宿敵・岸を故障で外したというのなら分かるが、そういう情報は伝わっていないので、「何で?」と思うファンも多いだろう。
松中選手は、メンバー決定後のインタビューで悔しがっていたので、これもまた疑問がわく。まさか、松中が煙ったいからという理由で外したのではあるまいな…。

さらに問題となるのは、原監督の言語感覚。今日のコメントでも「コンディションは上向きの状態」などと言っているのだが、「コンディションは上向き」と言えばいい話なのに、意味の重複等、何かとまどろっこしい話し方をするのだ。
麻生首相も「基本的には…」「私の中では…」「…というものは、~ということでございます」といった冗漫な表現が多く、原監督との類似点が多い。

原監督がマジで自らを「指揮官」、選手を「サムライ」、チームを「サムライ・ジャパン」と思いこんでいるのなら、試合をやる前から負けたも同然だ。これでは頭の中は、麻生さん同様、マンガ状態ではないか
多分、イチローはすべてをお見通しだと思う。以前、彼は原監督の間違った発言で、真意を曲げられた苦い経験がある。脳天気な原サンは忘れても、彼ならきちんと覚えているだろうから…。



 



 


神谷不二氏が死去

2009年02月21日 12時46分33秒 | Weblog

神谷不二氏が亡くなった。

 朝鮮半島問題や日米関係の研究などで知られる国際政治学者で慶応大名誉教授の神谷不二(かみや・ふじ)氏が20日午前2時39分、急性心不全のため横浜市の病院で死去した。82歳だった。名古屋市出身。住所は公表されていない。告別式は24日午後1時から横浜市青葉区美しが丘2の21の4の公益社会館たまプラーザで。喪主は妻笑子(えみこ)さん。 慶応大教授、米コロンビア大客員教授、東洋英和女学院大大学院教授などを歴任。主な著書に「戦後史の中の日米関係」「現代国際政治の視角」など。1966年に出版された「朝鮮戦争-米中対決の原形」では、史料を基に同戦争を米国の政策遂行の側面から冷静に分析した。 日本学術会議会員を務めたほか、日本、北米、欧州から各界の民間指導者が集まる政策協議グループ「日米欧委員会」(現三極委員会)にも長年参加。保守派の論客としても活躍した。 


20年前、ソ連社会主義体制が崩壊するまでは、国際政治学者の世界は「現実派」と「進歩派」に二分されていたように思う。前者の代表は、高坂正堯(当時・京都大学)と神谷不二で、後者の代表格が坂本義和(東京大学)だったろう。

神谷不二氏の最大の業績は、朝鮮戦争を客観的に分析したことである。朝鮮戦争を巡っては、北朝鮮に肩入れする数多の類書が発刊されたが、年月を経て今なお読まれているのは皆無である。それはそうだろう、アメリカの謀略によって戦端が開かれたとする本が大多数だったのだから…。一方、当時「アメリカの資料を使った」と「左翼陣営」から批判された神谷氏の著作は、ソ連崩壊に伴う内部文書の公開で、その内容の正しさが証明された。
当時マスコミでは、北朝鮮を「朝鮮民主主義人民共和国」と呼ぶことが習わしとなっていて、韓国に対しては極めて冷淡だった。北は社会主義だから「善」、南は資本主義だから「悪」という、今思えば噴飯ものの議論がまかり通っていたのだ。

神谷不二氏のスタンスは終始一貫していて、多くの後継者を育てた。宮崎緑は特に有名だ。
「平和研究」で有名だった武者小路公秀氏(現・大阪経済法科大学教授)は、今や北朝鮮べったりの大学で、反米を吹聴している。彼の人生に何があったかは知るよしもないが、かつての氏を知るものにとっては、その変貌ぶりに驚くばかりだ。

人生それぞれだが、晩節は汚したくないものだ…。

 


 

 

朝鮮戦争―米中対決の原形 (中公文庫)
神谷 不二
中央公論社

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陳綺貞のニュー・アルバム「太陽」

2009年02月18日 09時42分12秒 | Weblog
台湾の人気シンガー・ソングライターである陳綺貞のニュー・アルバム「太陽」(Immortal)を入手、早速聴いてみた。



このアルバムの制作風景については、すでにシンガポールのファン・サイトで映像が紹介されている。音楽工房のようなスタジオで、手作りのような感じで制作されたアルバムだ。
トータルな印象は、シンプルかつ心温まるという感じ。語りかけるような彼女の歌声が、全曲を通じて心に残る。こういう中国語(北京語)の発音は、実に心地よく響く。
曲目は次のとおり。いつものように、日常の恋愛を歌っている。


01 手的預言

02 狂戀

03 太陽

04 魚

05 距離

06 倔強愛情的勝利

07 失敗者的飛翔

08 下個星期去英國

09 另一種平靜

10 煙火

11 一首歌,讓你帶回去


太陽

TEAM EAR MUSIC

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groupies吉他手(台湾盤)

ロックレコード

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「近代日本と台湾」(春山明哲著)を読む

2009年02月17日 01時55分01秒 | Weblog
このところ、台湾関係の本を何冊か読んだ。その中の1冊が「近代日本と台湾~霧社事件・植民地統治政策の研究」(春山明哲著 藤原書店 2008年)である。


近代日本と台湾―霧社事件・植民地統治政策の研究
春山 明哲
藤原書店

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本書は、第1章「霧社事件と日本人」、第2章「台湾統治政策の展開ー原敬・後藤新平・岡松参太郎」、第3章「日本における台湾史研究の回顧と展望」に分かれている。
日本近代史などまともに勉強していない私なので、第3章から読み始めたが、台湾史研究の発展過程や後藤新平について詳しく知ることができた。
「霧社事件」については、昨年、花蓮の資料館を訪れたときも展示があったので、ずっと気になっていた。この本を詳しく読み込みたいと思う。

著者は国会図書館に長らく勤務、本来は理系(化学専攻)の人なのだが、自らの生い立ちとも関連して、ほとんど顧みられなかった台湾研究を志した。その集大成とも言えるのが本書である。
確かに、イデオロギーを振りかざした中国研究書は星の数ほど出版されたが、本書のような台湾研究は極めて珍しい。

著者は次のように述べる。
「わたしに多少”歴史観”というものがあるとすれば、そこには”ナショナリズム”の契機が非常に希薄だということである。植民地主義が悪であるとしても、”日本人”として私が”反省”しなければならないとか、”台湾人”として日本の過去を弾劾するとか、”中国人”として歴史を鑑にせよ、とか主張する気はまったくない」(p398)

この記述からも分かるように、著者は台湾と日本の両方の血を引いているのだ。

基礎知識に乏しい私には攻略が難しい大著だが、著者の情熱ははっきりと伝わってくる。


入国管理局の通告は正しい~フィリピン人家族不法滞在問題

2009年02月14日 06時40分13秒 | Weblog

フィリピン人家族の不法滞在問題に結論が出た。

埼玉・蕨のフィリピン人一家不法滞在:家族に帰国日決定要求 入管が通告

 退去強制命令を受けながら日本での生活を求めているフィリピン人の中学1年生、カルデロン・ノリコさん(13)=埼玉県蕨市=と両親に対し、東京入国管理局は13日、27日まで2週間の仮放免延長を決め、帰国の日を決めるよう両親に伝えた。一家3人で帰国するか、ノリコさんを残して両親が帰国するか、いずれかの判断を求めたという。

 ノリコさんの両親は92~93年、他人名義の旅券で入国。母のサラさん(38)が入管法違反で逮捕された。父アランさん(36)は「ノリコだけを置いてはいけない」と話し、在留特別許可を求めた。ノリコさんは「3人で日本に残りたい」と訴えた。【石川淳一】

毎日新聞 2009年2月14日 東京朝刊

ずっと気になっていたニュースだが、当然と言うべき結論が出て、安堵を覚える。
というのは、マスメディアが当該家族の中学生の娘ノリコさんをクローズアップして、「友達と別れなければならない」「大好きな日本にいられなくなる」といったようなセンチメンタルな報道を続けていたからだ。特に、TBS系列は、この問題に固執していて、大いなる”偏向報道”ぶりを見せつけた。

昨今、マスメディアが行政の中立性、公正性にまで踏み込んで、大層なキャンペーンを張ることが多い。本件もそのひとつなのだが、そのフィリピン人の娘を可哀想だというだけで、特例を求めるようなキャンペーンは、そもそもマスメディアの責任を自ら放棄しているも同然なのだ。
外国人が日本に不法滞在して、子供をつくり義務教育を受けさせる。そういう既成事実があれば、国外退去にならないというのなら、これからどういうことが起きるのか本気で考えたのだろうか。
ここで繰り返すが、私は「不法滞在」のことを言っているのであって、正規に入国した外国人を排外的な感情で中傷しているのではないということだ。

ふだん「国際人」「地球市民」などと暢気なことを言っていても、いざとなれば、「国籍」は個人の運命を左右する。そんなことも分からない人が、マスメディアの中にもいるのかと思うと、本当にぞっとするのだ。
今回の件で、法務省入国管理局が極めて妥当な結論を下したのは、まだまだ行政の公正性が担保されていることを示したもので、望ましいことだ。

森本敏氏(拓殖大学教授)は、本件について次のようにコメントしていた。
「いったんご家族で帰国して、正規に来日してはどうか。娘さんも日本語が出来るのだから、さらに日本語を磨いて、将来、両国の架け橋になるような仕事をしてほしい」

今後、一部のマスメディアは、国外退去を拒否する家族の映像を入手して、「可哀想」キャンペーンを張ろうとしている。こんなことが許されていいのだろうか。