橋下徹・日本維新の会代表の「慰安婦発言」が炎上している。橋下自身は、最新のコメントで「マスメディアに誤報を流された」と憤慨しているそうだ。(下記の通り)
石原・前都知事の記者会見は、TVで生中継されていた。それをよく見ていた人は、記者会見と新聞記事の間の乖離を強く感じたに違いない。30~45分の定例記者会見がそのまま編集なしで見ていると、新聞記事のようなニュアンスで言っていないのに…と思うことがたびたびあった。記者によっては、都知事から失言を引き出そうと躍起になっているのがミエミエで、石原氏が「また朝日か、お前達はどこの国の新聞なんだ」と一喝する場面もあった。
今回の「橋下発言」についても同様のことが言えるのだろう。例えば、「朝日新聞」は「週刊朝日」の謝罪問題で橋下を逆恨みしているだろうから、橋下潰しの好機を狙っていたと考えるのが普通だ。マスメディア全体でも、ここまで持ち上げてきた「日本維新の会」を叩こうという魂胆もあるに違いない。
橋下発言の真意は、未だによく分からない。だが、ひとつだけ言えることがある。大衆迎合ばかりのマスメディアは、決して「真実」は語らないということだ。
慰安婦問題について言えば、「日本人だけが特殊な民族だと言われるのはおかしい。どの国も同じことをやったはず」という橋下発言は、まさに正論だ。さらに、西村真悟の「慰安婦を性奴隷(Sex slaves)と喧伝する韓国には反論すべきだ」という主張もまさにそのとおりだ。
マスメディアを通しての「市民の声」なるものは、人権無視、女性軽視…といったステレオタイプのものばかり。だが、現在の市民感覚、人権意識で過去の歴史を裁くのはどう考えてもおかしい。米国政府のスポークスマンまで「橋下発言は不愉快。女性の人権を無視している」と噴飯モノの発言をしているが、それでは終戦後、東京にたむろしていた「パンパン」と呼ばれる女性、あるいはベトナム戦争後、サイゴンに取り残された多数の米国人兵士の私生児は何だったのか説明すべきだろう。
橋下発言がいかなるものであっても、それが我々自身の偽善と事なかれ主義に一石を投じたことは間違いない。「みんな仲良く(共生)」「じっくり話し合って」などという戯言は、弱肉強食の国際社会にあっては通用しない。
橋下氏、ぶち切れ「大誤報やられた」「囲み取材、止める!」
2013.5.17 22:29
囲み取材で記者の質問に答える橋下徹大阪市長=17日午後、大阪市役所(沢野貴信撮影)
「囲み(取材)、止めましょう」。第二次世界大戦中の慰安婦制度をめぐる発言について批判を浴びる日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は17日夜、一人の記者から政党代表としての言葉の使い方について苦言を呈され、「揚げ足をとるのではなく、文脈から報道するのが皆さんの役割」と興奮気味に反論。怒りは収まらず、平日ほぼ毎日行ってきた登退庁時の「囲み取材」対応を打ち切ることを宣言した。
橋下氏は13日、慰安婦制度について「日本国軍だけでなく、世界各国の軍にそういう制度があったのは厳然たる事実。慰安婦制度が必要だということは誰にだって分かる」などと発言。この日夜、市役所で記者団の囲み取材に応じた際、改めて発言の真意について「正確には『世界各国はそういうものを必要としていた。でもそれは絶対にダメ。許されない』と言いたかった」と説明した。
記者の一人が「必要じゃなくても選択の範囲でやることがある」「(必要という言葉の意味を調べるために)辞書をひいていただければ」などと質問や発言を重ねると、橋下氏は「言葉の問答をしたって意味がない」など反発。逆に「日本人の国語力で全体の文脈、文章全体を見れば、(発言の真意は)理解する。メディアは一文だけを取る」と不満を述べた。
さらにこの記者が「新聞記者は言葉の定義にこだわる。政党の代表も…」と苦言を呈そうとしたところで、橋下氏が発言を遮り憤慨。「一言一句を全部チェックしろというなら囲みを止める。これは任意でやっている。一言一句を慎重にすべきだと要望があったので明日から囲みを止める」と宣言。「今回はもう大誤報をやられたんで」と語気を強めた。
「代表、それはまずいです」。記者団からの声を背に、橋下氏は両手を大きく振り、エレベーターへと足早に向かった。
石原・前都知事の記者会見は、TVで生中継されていた。それをよく見ていた人は、記者会見と新聞記事の間の乖離を強く感じたに違いない。30~45分の定例記者会見がそのまま編集なしで見ていると、新聞記事のようなニュアンスで言っていないのに…と思うことがたびたびあった。記者によっては、都知事から失言を引き出そうと躍起になっているのがミエミエで、石原氏が「また朝日か、お前達はどこの国の新聞なんだ」と一喝する場面もあった。
今回の「橋下発言」についても同様のことが言えるのだろう。例えば、「朝日新聞」は「週刊朝日」の謝罪問題で橋下を逆恨みしているだろうから、橋下潰しの好機を狙っていたと考えるのが普通だ。マスメディア全体でも、ここまで持ち上げてきた「日本維新の会」を叩こうという魂胆もあるに違いない。
橋下発言の真意は、未だによく分からない。だが、ひとつだけ言えることがある。大衆迎合ばかりのマスメディアは、決して「真実」は語らないということだ。
慰安婦問題について言えば、「日本人だけが特殊な民族だと言われるのはおかしい。どの国も同じことをやったはず」という橋下発言は、まさに正論だ。さらに、西村真悟の「慰安婦を性奴隷(Sex slaves)と喧伝する韓国には反論すべきだ」という主張もまさにそのとおりだ。
マスメディアを通しての「市民の声」なるものは、人権無視、女性軽視…といったステレオタイプのものばかり。だが、現在の市民感覚、人権意識で過去の歴史を裁くのはどう考えてもおかしい。米国政府のスポークスマンまで「橋下発言は不愉快。女性の人権を無視している」と噴飯モノの発言をしているが、それでは終戦後、東京にたむろしていた「パンパン」と呼ばれる女性、あるいはベトナム戦争後、サイゴンに取り残された多数の米国人兵士の私生児は何だったのか説明すべきだろう。
橋下発言がいかなるものであっても、それが我々自身の偽善と事なかれ主義に一石を投じたことは間違いない。「みんな仲良く(共生)」「じっくり話し合って」などという戯言は、弱肉強食の国際社会にあっては通用しない。
橋下氏、ぶち切れ「大誤報やられた」「囲み取材、止める!」
2013.5.17 22:29
囲み取材で記者の質問に答える橋下徹大阪市長=17日午後、大阪市役所(沢野貴信撮影)
「囲み(取材)、止めましょう」。第二次世界大戦中の慰安婦制度をめぐる発言について批判を浴びる日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は17日夜、一人の記者から政党代表としての言葉の使い方について苦言を呈され、「揚げ足をとるのではなく、文脈から報道するのが皆さんの役割」と興奮気味に反論。怒りは収まらず、平日ほぼ毎日行ってきた登退庁時の「囲み取材」対応を打ち切ることを宣言した。
橋下氏は13日、慰安婦制度について「日本国軍だけでなく、世界各国の軍にそういう制度があったのは厳然たる事実。慰安婦制度が必要だということは誰にだって分かる」などと発言。この日夜、市役所で記者団の囲み取材に応じた際、改めて発言の真意について「正確には『世界各国はそういうものを必要としていた。でもそれは絶対にダメ。許されない』と言いたかった」と説明した。
記者の一人が「必要じゃなくても選択の範囲でやることがある」「(必要という言葉の意味を調べるために)辞書をひいていただければ」などと質問や発言を重ねると、橋下氏は「言葉の問答をしたって意味がない」など反発。逆に「日本人の国語力で全体の文脈、文章全体を見れば、(発言の真意は)理解する。メディアは一文だけを取る」と不満を述べた。
さらにこの記者が「新聞記者は言葉の定義にこだわる。政党の代表も…」と苦言を呈そうとしたところで、橋下氏が発言を遮り憤慨。「一言一句を全部チェックしろというなら囲みを止める。これは任意でやっている。一言一句を慎重にすべきだと要望があったので明日から囲みを止める」と宣言。「今回はもう大誤報をやられたんで」と語気を強めた。
「代表、それはまずいです」。記者団からの声を背に、橋下氏は両手を大きく振り、エレベーターへと足早に向かった。