澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「朝日」が狂った?  憲法9条がノーベル平和賞??

2014年10月04日 17時08分17秒 | マスメディア
 今朝の「朝日新聞」が『ノーベル平和賞予測、「憲法9条保持する日本国民」浮上』(下記参照)という記事を掲載。これには驚いたり、呆れたりした読者も多いのではないか。

 「従軍慰安婦問題」「吉田調書」でミソをつけたばかりなので、少しは「自粛」するのかと思ったら、反省など全くしていなかった。そう思わせるのが、この記事だ。爆笑問題の太田光が「憲法第九条を世界遺産に」という本を出したことがある。今日の記事も、それに似たパロディ風のものなのかと思ったら、全くマジだったのには驚いた。

 この「朝日」の記者は、相変わらず自ら描いたストーリーに都合のいい材料だけを選択して記事を書いた。「従軍慰安婦」「東電福一から撤退」の記事と同じ手口だ。ハープウィケン・オスロ国際平和研究所長にインタビューして「中立や不可侵、平和主義につながる原則を掲げる憲法9条は、軍事的な紛争解決が多用される昨今において重要にもかかわらず、十分に光が当てられていない。領土問題などアジアがはらむ将来の紛争のおそれについても注目されるべきだ」という発言を引き出している。
 だが、この所長は、本当にこんなことを言ったのだろうか。「吉田調書」の曲学阿世的解釈を見せつけられたばかりの読者には、にわかに信じられない話だろう。それに、この発言が「ノーベル平和賞を憲法9条保持する日本国民に授与」という「予測」と直結しないことは明かだ。オスロ国際平和研究所を設立したヨハン・ガルトゥングについても、創価学会との癒着など、必ずしもいい評判ばかりではない。

 「朝日」の「社是」は、日本人にナショナリズムの火を灯させないこと。これに尽きる。「国民」よりも「市民」に価値をおき、「地球市民」同士は議論を尽くせば平和を実現できる、というのが、その主張だ。だが、こんな妄言は、従軍慰安婦問題で今や自壊してしまった。にもかかわらず、「ノーベル平和賞」を「九条を持つ日本国民に」と言い募る、この夜郎自大ぶり。私も「日本国民」のひとりだが、万が一、ノーベル平和賞が授与されるとなったら、直ちに返上手続き運動を始めるつもりだ。まあ、これは「朝日」の与太話に過ぎないでしょうけど…。


ノーベル平和賞予測、「憲法9条保持する日本国民」浮上
「朝日新聞」10月4日

 10日にノルウェー・オスロで発表される2014年のノーベル平和賞の受賞予測に、「憲法9条を保持する日本国民」が浮上した。受賞予測を毎年発表している民間研究機関、オスロ国際平和研究所(PRIO)が3日、ウェブサイト上の予測リストを更新し、それまで「欄外」だった「憲法9条」がトップに躍り出た。受賞への期待が高まりそうだ。

 受賞予測リストは、(1)フランシスコ・ローマ法王(2)エドワード・スノーデン氏(3)「ノーバヤ・ガゼータ」(ロシアの新聞)(4)ドニ・ムクウェゲ氏(コンゴ民主共和国の医師)(5)マララ・ユスフザイ氏(パキスタン出身の女性の教育の権利提唱者)が挙がっていたが、3日付でリストが更新され、フランシスコ法王が「憲法9条」に差し替わった。他の4候補は順位が入れ替わっただけだった。

 PRIOのハープウィケン所長(52)は3日、朝日新聞の取材に応じ、「中立や不可侵、平和主義につながる原則を掲げる憲法9条は、軍事的な紛争解決が多用される昨今において重要にもかかわらず、十分に光が当てられていない。領土問題などアジアがはらむ将来の紛争のおそれについても注目されるべきだ」と話した。