北朝鮮のICBM攻撃を想定して、米国ハワイ州では警報サイレン試験が行われたという。
TVニュースは、日本人観光客の「ハワイにきてまで、そんなこと言われても…」という戸惑いの声を採りあげた。図らずして、「お花畑」に住む日本人のオメデタサを象徴する映像だった。
参院予算委員会(12月1日)で青山繁晴議員が「北ミサイルに対応する避難訓練」の必要性を質問して、安倍首相もその必要性を認めたのだが、ほとんどすべてのマスメディアはこの質疑応答を報道しなかった。
その後、政令指定都市の中で福岡市だけが避難訓練を実施したと報じられた。だが、東京都をはじめとする大都市では、警報サイレン試験はもとより、避難訓練など一度も行われていない。「おもてなし」「五輪」「豊洲問題」だけの小池百合子都知事は、支持率挽回のためにも、避難訓練を実施すべきだと思うのだが、決して手をつけようとはしない。
これは思うに、原発事故時に「現状では何の問題もない」と言い続けた(民主党)政府の対応と同じではないか。「パンドラの箱」を開けてしまえば、超過密都市東京は北のミサイル攻撃に対してなすすべもないことがバレバレになってしまう。原発事故の時と同様に、臭いものには蓋。国民は「一蓮托生」の運命を甘受せよということか。
ハワイ、北ミサイル想定のサイレン試験
【産経新聞】12月2日
州当局は仮にミサイルが発射された場合は20分以内に住民や観光客をコンクリート製の建物に避難させる計画。毎月初めに実施している津波などの自然災害を想定したサイレン試験に追加する形で実施する。避難訓練などは行わない。
イゲ州知事は試験を前に「(北朝鮮の)脅威が高まっているわけではない」としつつ、北朝鮮が発射したICBM「火星15」について触れ、「われわれは(事態対応の)準備ができている」と述べた。
州当局は北朝鮮のICBM射程圏内と想定されるグアムやアラスカ州とも情報交換、ミサイル防衛について連携を強化している。試験は当初11月から実施する予定だったが、北朝鮮の脅威への対応見直しと住民らへの周知のため1カ月遅らせた。