GITANES嗜好者と言っても、フランス製のものばかり
身に着けている訳ではないだが。
それとは無関係に・・・。
出張を利用してエルメスのショップへ。
お前とエルメスはどうしても結び付かん、納得いかんと
私と面識のある人は全員お感じだろうが、ところがどっこい、
私も年に一度はエルメスのショップに出向くのだ。
と言っても、手帳のリフィルを買いにいくだけなのだが。
雰囲気に負けまい、呑まれまいと足を踏ん張りながら
「手帳のリフィルを・・・」と声を絞り出し、
鍵付きのショーケースの中から(手袋をはめたスタッフの手で)
恭しく取り出された(単なる)手帳の中身を
「はい。これください。」と注文。
クレジットカードの伝票にサインして、しばらく待つ。
「出口までお持ちいたします」と言われ、
『持っていただくほどのものを買ってませんけど・・・』と
思いつつ、数分の買い物が終了する。
何度行っても、この数分間の買い物が心地よいやら
居心地悪いやらで、複雑な心境になる。
「この2008年のリフィルから、世界地図が添付されております」
と女性スタッフに言われたのだが、咄嗟の、そしてあまりにも意外な
フレーズに、
「そりゃ・・・どうも・・・助かります。」
と言うのがやっとだった。
スタッフの肩が気のせいか震えていたのは
笑いを堪えていたのだろうか。
| Trackback ( 0 )
|