GITANESを吸うことと詩作は似ているのかもしれない。
それとは無関係に・・・。
故あって、私の手元にはいつも中原中也の詩集がある。
詩といわれると、どちらかと言うと苦手な方なのであるが
ある種の特別感をもって、中也の詩集だけは手放したことがない。
ところが、
若いころから何度も読んではみるのだが、まったく理解もできないし
故に共感も共鳴もない。
よく彼は天才と言われるのだから、天才のことなどわからなくて当然なんだろうけど、
それでもティーンエイジャーの頃から読んでいて、もう40年近くになるんだから
そろそろ少しはわかってもいいようなものなのに、一向に。
ただ、「これは誰々が亡くなったときにつくられたものだ」という注釈があるものは
腹の中にエイリアンが蠢くような、変な感覚をおぼえることはある。
多分、私ではそれが最高到達点なのだろう。
もうしばらくつきあうことにする。
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