団塊オヤジの短編小説goo

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都月満夫の短編小説集2

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都月満夫の短編小説集

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「桜の花が咲いた夜」
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「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」

浦島太郎って何、乙姫って何、玉手箱って何?

2009-04-16 19:26:59 | 神話・御伽噺・民話・伝説

浦島太郎の昔話は知らない人いないと思いますが、みなさんの知っている浦島太郎はオリジナルではありません。では、オリジナルはどのような話なのか、それも諸説あってはっきりは分かりませんが、私なりに調べてみましたので、暇潰しに、お読みください。話がややこしいので、お疲れの方はご遠慮ください。

浦島太郎Ⅰ

Photo_2  浦島太郎は漁師だった。ある日、太郎は子ども達が亀をいじめているところに出くわした。太郎が亀を助けると、亀はお礼に竜宮城に連れて行ってくれるという。

太郎は、亀にまたがり、竜宮城に連れて行ってもらった。竜宮城には乙姫がいて、太郎を歓待してくれた。鯛や平目の舞い踊りを見て時間を過ごし、絵にもかけない美しさであった。

しばらくして太郎は帰りたいと乙姫に申し出た。乙姫は引き止めたが、無理だと悟ると、玉手箱を「決して開けてはならない」として、太郎に渡した。
太郎が亀に跨り浜に帰ると、太郎が知っている人は誰もいなかった。おかしいと思いつつ太郎が玉手箱を開けると、中から煙が出てきた。そして、その煙を浴びた太郎は老人になっていた。

竜宮城で浦島太郎が過ごした日々は数日だったが、地上では700年(300年説もある)が経っていたのだ。

これが、みなさんの知っている浦島太郎の粗筋です。

疑問①:浦島太郎は本当に漁師だったのか?漁師なら舟で海にでるはず。浜で、子供たちに出会うのは不自然ではないのか?

疑問②:子供たちは何故亀をいじめていたのか?子供の心理からして、亀などいじめても、頭、手足を引っ込めているだけで面白くも何ともないのではないか?もし、いじめるならワンニャンと鳴いて逃げ回るであろう犬猫等の方が自然ではないのか?(愛犬家、愛猫家にとっては不愉快であろうがお許しください)

疑問③:竜宮城って何故海の中なのか?そのころ水中都市があったのか?何故太郎はそこで生きられたのか?

疑問④:乙姫とは何者か?何故水中で生きていられるのか?

疑問⑤:玉手箱とは何か?時間を閉じ込めるタイムカプセルなのか?

疑問⑥:太郎は700年も経って、何故お爺さんになったのか?700歳までいきられる人間などいるはずがない。未来なら未だしも、過去の話である。

等々疑問は尽きない。

浦島太郎Ⅱ

「浦島太郎」として現在伝わる話の型が定まったのは、室町時に成立した短編物語『御伽草子』による。その後は良く知られた昔話として様々な媒体で流通することになる。亀の恩返し(報恩)と言うモチーフを取るようになったのも『御伽草子』以降のことで、竜宮城玉手箱が登場するのも中世であり、『御伽草子』の出現は浦島物語にとって大きな変換点であった。

浦島太郎は丹後の漁師であった。ある日、釣り糸に亀がかかったが、「亀は万年と言うのにここで殺してしまうのはかわいそうだ。助けてやった恩を忘れるな。」と逃がしてやった。Photo_3

数日後、一人の女人が舟で浜に漕ぎ寄せて自分はやんごとなき方(高貴な方)の使いとして太郎を迎えに来た。姫が亀を逃がしてくれた礼をしたい旨を伝え、太郎はその女人と舟に乗り大きな宮殿Photo_7に迎えられる。

ここで姫と三年暮らし(七日、七年等諸説あり)、太郎は残してきた両親が心配になり帰りたいと申し出た。姫は、自分は実は太郎に助けられた亀であったことを明かし、けして開けてはならぬと言い、玉手箱を手渡した。

太郎は元住んでいた浜にたどり着くが、村は消え果ていた。ある一軒家で浦島何某の事を尋ねると、近くにあった古い塚がその太郎と両親の墓だと教えられる。絶望した太郎は玉手箱を開け、三筋の煙が立ち昇り太郎はになり飛び去った。

浦島は鶴になり、蓬莱の山にあひをなす(仲間となって居る。 仙人の仲間であろう。)。亀は甲に三せきのいわゐをそなへ(甲に三正〔天地人〕の祝ひを備へ)、万代を経しと也。(中略、両者は)夫婦の明神になり給ふ

浦島太郎Ⅲ

 最古の記録は『日本書紀』の雄略紀にあり、また『丹後国風土記』逸文には、貴人である水江の浦嶋子(うらのしまこ)と神女である亀比売(かめひめ)の物語として以下のように記されている。

 嶋子が海に船を出し釣りをしていると五色の亀が釣れ、その亀が女(亀姫)に変身し、嶋子を蓬莱山(ほうらいさん:常世の国)へと連れていく。
 嶋子はそこで亀姫と夫婦となり三年間
(七日、七年等諸説あり)暮らすが、ある日故郷に帰りたいと姫に告げる。

姫は玉匣(たまくしげ)を嶋子に授け「私の元へ戻りたいと思うなら、この箱を開けてはいけない」と言い含めて送り出す。
 嶋子が故郷に帰ると、そこでは三百年(七百年説あり)が経ってしまっており、途方に暮れた嶋子は約束を忘れ玉匣を開けてしまう。

すると嶋子の若い肉体は風雲と共に飛び去ってしまい、嶋子は涙にむせびながら徘徊した。

Photo_4  匣(くしげ)は櫛などの化粧道具を入れる箱で、櫛笥とも書かれ、美しく飾られていたところから玉匣と呼ばれており、後に玉手箱に変わる。おなじように風雲は煙に変わる。
 化粧道具の箱を渡すということは、「私はあなたのためにしか、化粧をしません」という愛情の表現であり、いわば女の誓い。つまり、「私がこれだけあなたを想っているのだから、あなたも私を忘れずに必ず戻ってきてください」という意味になる。

2_2  他の形の物語では、嶋子が必ず帰ると約束をするものもあり、亀姫が開けないでくれと言った玉匣を開くか開かないかは、約束を破るか破らないかということと、重なっている。

 ゆえに箱を開けた嶋子は夫婦の約束を破ったこととなり、その報いを受ける。

また、亀姫以外が化粧箱を開ける場合は、他の女性の存在が見られるはずで、その意味もあるのかもしれない。

 また亀姫が玉匣に込めた想いを、嶋子は正確に理解していなかったのではないかと思われ、風流を解さない人間が恋愛に失敗するという風刺を含んでいるのかもしれない。

 玉匣を開け老人となった嶋子は、後に地仙になったとされる。解釈によっては、陸亀になったと取れなくもない。
 また『万葉集』では、嶋子は老いた後死んでしまっている。

  室町から江戸時代に成立した『御伽草子』で、浦島太郎と竜宮の姫の形で広まり、その後明治時代になり現在の昔話の形に固まった。

Photo_6一説に、ここから「亀は万年の齢を経、鶴は千代をや重ぬらん」と謡う能楽の「鶴亀」などに受け継がれ、さらに、鶴亀を縁起物とする習俗がひろがったとする。

いずれにせよ、女性を裏切ることは軽々にしてはならないと云うことでしょうか。女性の想いはそれほど深いと云うことなのでしょう。

コメント (1)
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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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