都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
1.嫁いびり節
ナスは夏にも秋にも収穫されますが、秋に収穫されたナスの方が美味しいと言われています。
夏は暑すぎて十分な栄養をたくわえることができないからです。
秋ナスは糖分、アミノ酸をしっかりと実にたくわえられるので、夏より美味しいナスができます。
そんな美味しいナスを嫁になど食べさせるのはもったいない! という意味が、嫁いびり説です。
2.ナスは体を冷やす節
ナスをはじめ夏の野菜は実野菜が多く、体を冷やす作用があります。
水分が多いことと、カリウムが多いため利尿作用があることが理由です。
特にナス科の野菜は熱帯地方が原産で、体を冷やす性質の食べ物として知られています。
暑い夏にはナスを食べてもいいけど、涼しい秋にはお嫁さんの体がナスで冷えてしまう…というのが2つめの説です。
3.子宝に恵まれない? 説
ナスの実には種が入っていません。
よく見ると黄色い実の中に食べても気にならないくらいの種がありますが、ナスには種がないと言ってしまってよいでしょう。
ナスの実には種がないので、嫁が食べると子宝に恵まれないのでは…と縁起かつぎをした説が3つめです。
三つ目の説は、「種がない」という意味なら、本来「婿に食わすな」が妥当です。
いずれの説も、こじつけです。
「秋ナスは嫁に食わすな」のことわざの由来は、鎌倉時代の和歌から来ています。
意味の方が先走って、知らない方も多いかもしれません。
鎌倉時代『夫木和歌抄』より 「秋なすび 早酒(わささ)の粕につきまぜて 棚におくとも 嫁(よめ)に食はすな」 |
この和歌の「嫁」とは「ネズミ」のことです。
ネズミは別名「嫁が君(よめがきみ)」と言います。
この和歌の直接の意味は、「早酒(新酒)の粕につけた秋ナスを棚に置くのもいいけれど、ネズミに食べられないように…」という意味です。
この「嫁が君」の嫁が、現代の嫁と重なっておかしな意味に使われてしまったのです。
「秋茄子は嫁に食わすな」は鎌倉時代の和歌が由来で、「ネズミに食べられないように…」という意味だったのです。
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