日高三葉躑躅(ヒダカミツバツツジ)の花が咲きました。
これは、北海道日高地方のえりも町のみに分布しているという希少種です。
何故、家にあるのかは不明です。父が植えたものですが、いきさつは聞いていません。
鮮やかな薄紅色の花が一段と目立ちます。
今年は花つきがよくありません。
枝先に3枚の葉が輪生することが、名前の由来です。
日高三葉躑躅(ヒダカミツバツツジ)
日高三葉躑躅(ヒダカミツバツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。 北海道固有種である。 日高地方のえりも町にのみ分布し、山地の岩の多い林の中に生える。 環境省のレッドデータブックでは、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧ⅠA類(CR)に登録されている。 分類上は、三葉躑躅(ミツバツツジ)の変種とされている。 本州から海流に乗って種子が運ばれ根づいたものと推測されている。 樹高は2~3メートルである。 葉は菱形状の卵形で、枝先に3枚が輪生する。 葉の柄や縁、表面には短い腺毛が疎らに生える。 葉の裏面には毛が疎らに生える。 開花時期は5~6月である。 葉の展開に先立って花を咲かせる。 花の色は淡い朱赤色である。 花径は25~30ミリくらいの漏斗状で、先は5つに裂ける。 1つの花芽からは1~3輪の花が開く。 雄しべは10本である。 |
ミツバツツジ(ツツジ科)[三葉躑躅] 葉が3個のミツバツツジの仲間は変異が大きく、地方によっていくつか種類があり、区別はかなり難しい。 よく似たトウゴクミツバツツジは葉の展開と同時に開花し、葉柄から主脈基部に軟毛が密生する。花色はミツバツツジより濃い目で、雄しべは10個、花柱の下半部に毛が密生する。ミツバツツジより標高の高いところに生え、開花時期は半月ほど遅い。 そのほか、葉が3個で花冠が紅紫色の似た種類としては、トサノミツバツツジ、アワノミツバツツジ、ハヤトミツバツツジ、サイゴクミツバツツジ、キヨスミミツバツツジ、ダイセンミツバツツジ、コバノミツバツツジ、ヒダカミツバツツジ、ユキグニミツバツツジ、キリシマミツバツツジ、ナンゴクミツバツツジ、ヤクシマミツバツツジなど多数あり、雄しべは10個でどれも同じように見えるので、生育地域を考慮したうえで毛の有無や多少、腺毛の有無などをチェックしなければならない。 |