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「賭博用語等」について考える

2009-07-22 13:58:41 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

一点張りがむしゃらに同じ目に賭け続けることが語源。主張を変えない。

裏目に出る:サイコロの一つの面とその裏側にあたる面との関係は、奇数と偶数の関係になっPhoto_2 ています。それで裏の目が出ることで、失敗するとなったのです。

オイチョカブ:オイチョはスペイン語で八、カブは九のことです。

一を ちんけ、うんけ、うんすん、いんけつ

二を 二寸、二ぞう

三を 三寸、三太、三太郎

四を 四寸、よつや

五を 五寸、ごけ

六を 六方、六けん、ろっぽ

七を 七軒、なきや、なき

八を 追帳、おいちょ、八太郎

九を かぶ、かお

十を ぶた

「かぶ」が一番よくて、1の「いんけつ」などはとても勝てない数字であります。ここから転じて、つ2 いていない場合、運の悪い者を「いんけつ」だと言う場合があるのです。

一か八か:もともとサイコロ賭博で使われていた隠語で、「一」は「丁」、「八」は「半」を意味し(丁・半の漢字の上部に一と八が書かれている「隠れている」ため)、丁か半か一挙に勝敗を決することをいったのです。

思うつぼ:つぼ」は「壺」で、片肌ぬいでサイコロをふる、イキなお兄さんでおなじみのあの賭博用具でサイコロを入れてふる壷のこと。「思うつぼ」とは、壺の中のサイコロの目が思いどおりに出たときのことを「思うつぼ」になったといったことから言い出されました。

三下:三下奴の略で、もともとは博打打の最下位の者や目が出そうにない者をいった(三下野郎ともいう)。これはサイコロの目が3以下の場合、勝てる見込みがないことによるものです。

四の五の:『一か八か』の対語として生まれた言葉で、サイコロの四と五の目の形が似ていたことから丁・半のどちらか選ぶか迷っているさまを意味しています。

タメ口:「タメ」とはもともと「同目(ゾロ目)」を意味する博打用語です。転じて、対等の口を利くという意味になったのです。

テラ銭:「寺銭」と書きます。江戸時代には賭場を開くのに寺院が場所を提供していました。お寺Photo_3 に支払う「ショバ代」です。これも賭博用語なのですが、その名残です。

当時、寺院は寺社奉行の管轄で、町奉行に対しては治外法権的な立場にありました。そのため、賭場を聞いていることがわかっていても、簡単には町奉行が手入れをすることができなかったのです。

どうせこの世は一天地六:サイコロの面はそれぞれ方位を表します。一天地六、南三北四、東1 Photo 五西二。

ピンキリ:ピンとはポルトガル語で点を意味する「pinta」からきたもので、賭博用語で数字の1を意味しています。キリは、ポルトガル語の「crut(十字架)に由来し転じて10のこと、あるいは、「限(きり)」に由来する。「キリ」は十二月の「桐」とする説もあります。「シッピン、クッピン」などといいながら、花札をやっていましたよね。ここから派生して、終わりの無いことを「きりがない」というのです。

ぼんくら:「盆暗」と書く。盆の中のサイコロを見通す能力に暗く、負けてばかりいる人のことをいったのです。

おまけの雑学(賭博用語ではありませんが・・・)

足を洗う:仏教用語で、裸足で修行に歩いた僧が寺に帰り、汚れた足を洗うことで、俗世の煩悩を洗い清めたことから、悪行から正業につくことに、この言葉が使われるようになったようです。

ショバ代:「ショバ」とは「所場」と書けばわかる通り、「場所」の倒置語である(倒置語とはひっくり返した言葉)。ショバは的屋の隠語で、単純に「場所」「席」という意味もあるが、主に「稼ぎ場所」という意を含んで使われています。

ダフ屋:コンサートやスポーツの試合など、需要が見込まれる人気のチケットを転売目的で購入し、会場付近でチケットが取れなかった人に高値販売して儲ける人やそういった業者をさします。ちなみにダフ屋の「ダフ」は入場券を意味する「札(ふだ))」の倒語です。

手を染める:「染める」は、元々「初(そ)める」だと言います。「物事をしはじめる」意の「手始め(てはじめ)」が「手初め(てはじめ)」になり、それが「手を初(そ)める」となり、さらに「手を染める」と変化したのではないかといわれています。

ドン:イタリア・スペイン語の敬称(英語の"Mr.""don"からきたカタカナ語で「首領」「ボス」といった意味で使われます。

みかじめ料:暴力団の縄張り内にある風俗店や飲食店から毎月受け取る金品をいう。“みかぎり”は「見ケ〆」と書き、取り締まることや監督することという意味であり、みかぎり料は監督代=見張り、用心棒代として授受される金品ということになります。

したっけ。

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