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「花火の起源」について考える

2009-07-21 12:23:16 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

花火の原形に「蜂火(のろし)」がある。これは古くからおもに信号として世界の各地で用いられていた。蜂(飛ぶ火)とは古代、外敵襲来などの異変を知らせるために、火を燃やし、煙を立てた施設。

2 Photo Photo_2 紀元前211、中国では秦の始皇帝が初めて中国全土を統一した。その始皇帝が北方の遊民族の侵入を防ぐために建設した万里の長城には、110mごとにとん台という烽火台がある。「烽(のろし )台」が設けられている。敵の侵入を後方の味方に知らせるためのもので、昼は煙の「のろし」を上げ、夜は薪を燃やして火をたいた。その薪に加えたのが、黒色火薬の主原料である硝石(硝酸カリウム)だったとみられています。

黒色火薬硝石75%硫黄15%木炭15からなる最も古くから知られた火薬であり、花火にとって欠かすことのできないものだ。中国では、この硝石がたき火などに入ると、不思議な燃え方をすることが古くから知られていたということです。

5世紀の中国(魏晋)で硝石と硫黄と炭を交ぜると燃焼と爆発が起こりやすいことが発見され,火薬の発明となりました。

1500 この頃は見て楽しむ花火というよりは音を出す爆竹、または、現在のロケット花火を大型にしたようなもので、適陣に打ち込んで、破砕または破壊するのが目的です。

花火の発祥については,軍事利用に関わりが深かったためかあまり文献が残ってないそうですが,13世紀のイタリアに記録があるそうです。

1543 日本へは15世紀に鉄砲などの火術とともに伝わり,当初は軍需用(鉄砲・大砲・狼煙用)に使用されましたが天下統一後に家康が三河の鉄砲隊に花火作りを命じて娯楽用の花火(三河花火)が発祥したのです。(火縄銃は西暦1543年種子島に伝えられた。)Photo_3

徳川家康が慶長十八年(西暦1613)八月に、駿府城でイギリスの使者と花火を見物している。花火はこの頃から、だんだんと人々の楽しむものとなったのです。

隅田川(江戸)の花火を発展させた立て者といえば、「鍵屋」「玉屋」の二大花火師でした。

 Photo_4 Photo_5 初代鍵屋は、大和の国は篠原(奈良県吉野郡〉の出身で、名を弥兵衛という。明暦年間(1655~57)、弥兵衛は志を立て故郷の篠<msnctyst w:st="on" addresslist="20:原村;" address="原村">

原村

</msnctyst>をあとにし、道中、花火を見せては旅費を稼ぎ、遠州浜松を経て江戸に入った。日本橋横山町に店を構え、花火を売り出すようになるのは万治2年(西暦1659年)のことなのです。

文化7年(西暦1810年)鍵屋の腕の良い番頭清七(『鍵屋伝Photo_6 2_2 書』)には新八とある)が暖簾を分けてもらい両国広小路吉川町に分家する。鍵屋は鍵屋稲荷を守護神としていました。

  その祠の前の狐の一方が鍵を、一方が擬宝珠(ぎぼし)の玉を持っていた。鍵屋は清七を分家させるときに、この玉を与えた。そのため清七は玉屋を名乗り、名前も市郎兵衛と改めたのです。

鍵屋・玉屋の時代になって、両国の川開き花火は、両国橋をはさんで上流を玉屋下流を鍵屋が受け持つようになった。玉屋の人気は鍵屋をしのぐほど高かったのです。

この頃から浮世絵の画題としても花火が多く登場するようになるが、もっぱら描かれているのは玉屋でした。花火技術も優れていたのでしょう。その証として、「橋の上、玉や玉やの声ばかりなぜに鍵やといわぬ情けなし」といった歌も残っているのです。

 

但し花火が今のように美しくなったのは燃焼時に強い光を発する塩素酸カリ(西暦1786)、マグネシウム(西暦1860)等が発見されて以降だそうです

Photo_7 Photo_8 十勝毎日新聞社が毎年、夏に主催する勝毎花火大会は全国有数の規模を誇り、道内はもとより、道外からも多数の観光客が訪れる夏の風物詩となっています。今年の第59回「勝毎花火大会」は、北海道帯広市・十勝川河川敷特設会場(十勝大橋下流400m付近)において、2009年8月13日午後7時30分から開催されます

フィナーレに主催者が提供する大会提供花火。錦冠(にしきかむろ)と呼ばれる花火が、夜空から黄金の雨のように降り注ぐ、感動の一瞬を見に来てください。

したっけ。

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