年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

明治の食事情 サッカリンの歴史

2006年05月29日 | べったら市
サッカリン発見
サッカリンは明治時代に発見した合成甘味料です。このサッカリンを発見したのはアメリカのジョンズ・ホプキンズ大学の研究員コンスタンティン・ファルバーグです。1879年(明治12年)のある日彼は自宅でパンが異常に甘いことに気づきました。彼は色々な研究室の物質をなめ、甘さの元を発見しました。ベンゾイル-o-スルフォンアミドと言う化合物です。彼は自らが見つけだしたその化合物にラテン語の砂糖を意味するsaccharum(サッカラム)にちなみサッカリンと名付けました。サッカリンはその当時地球でもっとも甘い化合物でなんと砂糖の300~500倍の甘みがありました。
 科学者が発見したサッカリンに、当時の食品メーカーはすぐに飛びつきました。砂糖よりも何百倍も甘味が高いため、材料として安価になります。さらにカロリーが低く吸収率が悪いため、糖尿病患者は血糖への影響を心配せずに摂ることができ、また肥満の人はサッカリンの入った食品を甘い低カロリー食品として期待しました。
    
1884年(明治17年) アメリカにおいて、サッカリン製造の工業化に成功
砂糖の500倍という、極めて強い甘味が特徴です。すでに明治19年にドイツから日本に輸入されてから120年の歴史があります。
平成の今では日本の国内で使用されているサッカリンは食品では漬物用が使用量として多い。今でも、ネット検索してもサッカリンは危険性が指摘されているがアメリカやオーストラリア等のかって禁止または使用制限していた国が最近許可になっている。サッカリンナトリウムは、水に溶けにくいサッカリンを水に溶けやすくしたものです。濃度が薄くなっても甘味が長く残る、いわゆる後味を持つ特性があります。

サッカリンの用途 昭和47年の統計によると、国内生産量2800トンの内 輸出用が 66.9%を占めていて、国内消費量は約900トンでその中で漬物の使用量256トンで、沢庵漬・甘酢しょうが・梅干等に使用されています。統計が古いので今ではもっと使用量は少ないとおもう。他に歯磨き用・清涼飲料水、冷菓、漬物、しょうゆ、こうじ漬、酢漬、かす漬、みそ漬、しょうゆ漬、魚介加工品、魚肉練り製品、つくだ煮、海藻加工品、煮豆、酢、シロップ、ソース、乳飲料、乳酸菌飲料、氷菓、アイスクリーム類、あん類、ジャム、発酵乳、フラワーペースト類、みそ。
    
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