年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

沢庵漬の名称と文献6

2006年05月02日 | タクワン
沢庵漬の名前は文献から、沢庵和尚の死後約40年経った元禄時代には江戸では大根の糠漬が沢庵漬とよばれていた。しかし、農村部では”こんこ”などと呼ばれていた。沢庵漬は江戸時代末期に出版された「守貞慢稿」に書かれているように、関東付近と武士階級のみの呼び方であったかもしれない。そして、全国的に沢庵漬になったのは明治時代になってからで“伊勢沢庵・阿波沢庵・東京沢庵”等は明治時代に発展した。

守貞慢稿
塩糠にて乾大根を漬けたる、京坂にて専ら香の物あるいは香々とのみ云ふ。江戸にては沢庵漬と云ふなり。沢庵禅師に始まる故なり。
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