このごろ連続して高橋敏先生の本を読んでいる。小栗上野介の本の後書きで驚いた。関東取締出役のことと長谷川伸のことを書いてあった。こちらが福神漬に関するエピソ-ドの検証をしているのに調べる目的が違うのに同じような人物を追いかけているのに驚く。いま長谷川伸の代表作のネタもとは鶯亭金升からヒントを得たものがあるような気がする。『相楽総三とその同志』『相馬大作と津軽頼母』も何か関連性がある気がする。高橋先生の飯岡助五郎の本で幕臣長井家の知行地が飯岡と書いてあった。鶯亭金升(長井総太郎)は長井筑前守昌言の長男で飯岡は知行地のひとつだった。御先手弓組だった長井家は一時火付盗賊改の職にあった。同時期南町奉行に就任したのが筒井政憲だった。筒井は20年ほど南町奉行の職にあった。また比較的短期に交代していた火付盗賊改の職も長井五右衛門昌純は結構長い期間職にあった。関東取締出役、火付盗賊改、南町奉行の関係は今の所わからない。ただ房総の地は町奉行与力同心の知行地であった。何らかの情報が江戸に入っていたかもしれない。
中央区の郷土資料には具体的な地名がまだ見つからない。