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 年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

忘れられた本草学

2014年11月13日 | 築地市場にて

今では忘れられた本草学の再発見という新聞記事があった。福神漬に入っている(なた豆)を調べていると江戸時代の本草の本の豆類にほとんど同一の記述で載っている。この豆は中国からだと思うが江戸時代初期に日本に入ってきた。なた豆のことを調べているうちに本草学に興味を持つようになった。江戸期本草学が発達したのは薬草の知識を得て、国内に自生する薬用の植物を探し出すことから始まったと思われる。いわゆる漢方薬や砂糖の輸入で国内の金や銀が海外に流出することを少なくする目的があった。鎖国制度で文献から日本と中国との植物の比較は困難だった。本草学の集大成した本が戦国時代末期に日本に入って、中国と日本の植物等が一部中国にないことに気がついたのは百年後の(大和本草)までかかった。

 いま江戸時代のなた豆の薬としての効能を調べているがまだわからない。しかし江戸近郊では広く栽培されていたようだ。(武江産物誌)

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