石井研堂の生まれた郡山市の依頼で安積艮斎(あさかごんさい)の評伝を書いている。安積艮斎はペリ-来航時、米国国書を翻訳した儒者の一人であった。石井研堂『安積艮斎詳伝』によれば、三菱を創った岩崎弥太郎が江戸に上り、安積に師事した。弥太郎の父の投獄によって、急遽土佐に帰国した時、艮斎は、弥太郎の才能を惜しみ、土佐の友人に手紙を寄せ、弥太郎の復学勧告を依頼している。研堂は、「慈父の愛子に於けるが如し」と評す。その手紙は岩崎家所蔵という。研堂の著書の中で日本漂流記・ジョン万次郎関係の著書がある。明治の開国の経過は漂流民の対処から具体的に始まったと石井は考えて、缶詰の始まりに蛇足のような文章を潜ませたと思える。
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