この頃、築地の場外市場が連日混むようになってきたと場外担当者が話していた。閑散としていたパン屋は嵐が来てから、開店前から混んでいるという。ルパンと言うパン屋は気まぐれな開店時間で並んで待っている人が焦っているという。
閉店セ－ルではないので築地場外は焦っていく必要はないのだがタ－レ－が疾走する風景は消えるかもしれない。
これから花見の季節で異国人がまたウロウロして混むだろう。東京都は豊洲移転ノ進行状況を焦っていて早く設備計画書を提出しろと迫っているが業務が忙しく先送りしている。どうなるのだろう。
またまた値上げの案内の多く来ている。昨年は中国由来の値上げだったが今年は人件費絡みの値上げが多いようだ。原油が安いので包装資材の値上げの理由付けは消えている。人口が減っているし高齢化で食品消費量が減少しているので価格を下げても量販できないことは知れ渡っているようだ。ただ他社の低価格路線から防御するため特売するようだ。ただ需要の先取りで収入の増える見込みのない高齢者は賞味期限を過ぎても捨てないでいるようだ。最近包装資材の高度化で賞味期限の見直しが始まって、長くなっているようだ。もうすぐ古漬の漬物が賞味期限90日から150日へ向かう気がする。
あまり気にはしていなかったが豊洲市場のごみ処理の様子がまだわからない。当初はダストシュ－トのようなプランがあったが何時の間に議論から消えていた。多様な生鮮ごみでは今のような方が故障はしないと思われる。閉鎖型の施設なので臭気がこもると他の素材に転臭する。キムチの臭いが他の素材に移って困った経験がある。
業務で共通使用しているパソコンがＷＩＮ１０になってしまった。あれほど注意していたのに。元に戻すかどうか考えていたがまたＷＩＮ１０になってしまうのでとりあえず１０で使用する。数か所変化したので説明をする。あのしつこさは間違って更新するだろう。仕事ではまだＷＩＮ１０は推奨できない。ス－パ－とのデ－タのやり取りするモデムはまだＷＩＮ１０対応がないという。
色々なところで年度末の工事が行われているが築地市場の末期ということで例年のような工事より、通行区分を示す白線とか大きな穴を補修する工事が目立つ程度で実に静か。ところが周りの環状2号線工事のトンネル工事が築地市場に迫っていて振動があるという。超大型のトラックの振動がしばしばあるので気にはしていなかったが周囲の指摘で工事関係者が回ってきた。まだまだ引越しまで時間があるがこれからどんな展開があるかわからない。
5年前3月11日は金曜だった。午前中保険会社と一時払いの生命保険契約で商談中だった。決算対策で節税し、豊洲移転費用を貯める話をしていた。午前の商談が終わり、別れ際,人生何があるかわかりませんと言いつつ、契約は次回ということで別れた。
午後地震があり、それからまもなく原発情報があり、これは税金が足りないと感じ、節税することの是非を考える。しかし会社では全体での支援より、より直接的な支援をしようとの意見で公的寄付は押さえ、被災地の生産者に支払いを早急にすることをした。と同時に4月以降増税になると予想し、節税保険はなくなるという感触を得た。
予想とおり、政治の震災対策は今のところ十分でないようだ。声の大きい人に支援が行き、支援が必要だけど忙しく、声を上げる間の無い人へ支援が少ないようだ。普段は何事も無く過ごしていても、混乱時、心の底にあるものが浮上してくる。
昔正月のときに佐賀に泊った。当時の観光案内も寂しく何にも無いようだった。今から思うとかなりの近代前夜の資産があるということ知らなかった。多分今の佐賀の人も自身のことを知らないで郷土自慢の情報発信をしていないと感じる。
福神漬の関連資料にかなりの佐賀周辺の人物が出てくる。かっての人材育成が先端を行っていることを示している。ところが佐賀の乱から変調をきたしていて、東京で活躍した人の佐賀での育ちを隠していると感じる。ようやく久米邦武の本を借り出し、佐賀の人物関連を知りつつある。概ね隠れ開国派が多いようだが攘夷という事の心の変節処理がまだなされていないと感じる。
８日朝９時築地に出る。都の人から電話ありとのこと。夕方ス－パ－の受注トラブルで夜８時半から品出し。年１回はトラブルがある。ほぼ終電で帰宅。こんな時間まで働いている人が多いとは。寝る前、２４時間営業のフィットネスクラブが増えているという。確かに５分以内の所に３か所もある。疲れた体に運動の疲れを入れると睡眠が良いという。毎日仕事でフィットネス。バタンキュ－とは眠れない。
震災から5年も経てば興味期限が切れる。セシウムの濃度も下がったて危機感が薄れる。ただまだ手のつけられない濃度の原子炉が残っている。食品輸出をしているとまだ放射能の検査をしているようだ。
外国はまだ福島に対して厳しい。しかし注目されているのは原子炉廃炉の問題は原子力発電している国の50年後の問題となる。どこかで廃炉の問題が出てくる。そのような見方をすると日本は先端技術の蓄積をしていると思うしかない。悲しいけれど。
幕末維新と佐賀藩という福神漬のエピソ－ドと縁が薄そうな本で暇だから選んだ。ところが著者のあとがきから江藤新平が藩主の葬儀を仕切ったのに藩主の評伝を書いた久米邦武があっさりと記述したことの謎解きがあった。
戦前歴史を書くとき、特に幕末史を書くとき流れに逆らう記述は批判されていた。後に国賊となった江藤新平は今でも評価されることもなく、現在に至る。
ところが福神漬の関連のエピソ－ドを調べてゆくと千葉万歳村花香恭法が司法卿江藤新平によって新治郡判事に任命されている。国会図書館のデジタルライブラリ－で見つけた時、不思議な記憶が残った。千葉の人が今の茨城県土浦市の裁判官にどうして任命されたのだろうか。千葉県旭市の郷土歴史家の活躍を待ちたい。
幕末の佐賀藩はフェ－トン号事件から変化し、佐賀の乱で終わる。この佐賀藩が福神漬の各エピソ－ドの中に時々現れてくる。日暮里浄光寺の境内にある福神漬顕彰碑の揮毫者村田保は大日本水産会の創立者で佐賀藩に縁がある。
あの日も金曜だった。５年前の３月１１日。都知事も会見があったはずだが新聞記事の記憶がない。震災で会見報道が消えた。今週の新聞報道で金曜豊洲市場の観光客用の施設計画が進んだようだ。前回とん挫した計画とあまり変わらないように感じる。
自分なら豊洲で働いて外国人が日本食の基本を学ぶ施設とそれに伴う物販店、各国の飲食店を集合したものを提案したい。日本食品の輸出には本物の日本食と言うものと歴史と食文化の背景を豊洲で学ぶべきだろうと考える。
低層階は物販、中層階は飲食施設、月替わりでもよい。高層部分は留学生等の宿泊施設で豊洲で早朝働き、昼から日本食を学ぶ。彼らが帰国後豊洲から仕入れる人間関係が生まれる。ここまでしないと本物の日本食文化が消えるだろう。または名だけの日本料理となるだろう。各国の人材を養成しなければ２０２０年の後は遺産施設になる可能性がある。 完成予想図を見ていると水産仲卸のある６街区らしい。５街区の駅の隣は何になるのだろうか。
漬物の仕事をしている人の話で骨量が多いという話をよく聞く。高齢者で長い間労働力として重宝されていたため高齢者になっても骨が丈夫なようだ。いまはクレ－ンとかフォ－クリフトがあるので随分楽になったが過去は重労働だった。漬けるための重石は昔は河原から取ってきたものだが、今はコンクリ－トから衛生面を考えてステンレス製の鋼板となっている。これで石が製品に入ることがなくなる。
河原の石は不揃いでピラミッド状に積み上げ安定させるにはコツがあった。50年以上の前の話だ。
政府が張り切って物価上昇2％を叫ぶたび、高齢者は生活を切り詰めて消費を抑えているようだ。同じ収入で増える見込みがない高齢者は介護保険料とかの天引きで手取りが同じか減る見込みとなれば生活を切り詰めるしかない。そんな訳かどうか解らないが安い漬物がさらに安い日に売れ行きがよい。
若い人は仕事を見つけやすくなっているがいい仕事はまだないようだ。元気な高齢者が築地で働いている。
今日も忙しそうだ。
休市の日、築地市場で豊洲市場の防火管理者の講習会があった。度々火災のあった築地から豊洲では火災を出さないと東京都ははりきっている。実技テストもあるようだが築地の火災は何時起こるかわからないので火災報知機が頼りとなるだろう。それに監視カメラの画像かもしれない。これから衛生講習会も増えるし、衛生マニュアルの作成義務など築地と違ったことを既に要求されている。今までずさんだったのでこれから苦労するだろう。
でも人の出入りの多い市場で規範が何処まで通じるのだろうか。
人づくり風土記－全国の伝承江戸時代
この本を読んでいたら、七福神詣では江戸が始まりでないと書いてあった。まだまだ事実確認をしないということを感じる。そろそろ福神漬をまとめる時期に来たのに札差の本からこんなことを知るとは。おもわず他の部分を読み始めたら京橋図書館より返本期限のメ－ルが来ていた。すぐに延長手続きをする。まだまだ江戸時代について知らないことが多すぎる。
