串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

ごろごろ水

2011年08月01日 | 旅-関西

最近、旅をしていない。
と、言いつつ、私はもうすぐ旅に出るのだが・・・。

夫婦揃って出かけるのが難しい家庭環境。

いつも旅先で水を汲んでくるのだが、それも底をついた。

近い所でどこか・・・?

室生の大師水、R168十津川手前の水、ごろごろ水・・・。
思いつくのはそれぐらいしかない。

 ずぼらっちさんに聞いていた「ごろごろ水」を汲みに行く事に。

新しい水汲み場になってから来るのは初めて。

日曜日とあって汲みに来る人がいっぱい。
駐車待ちの車が何台か停まっていて、その後続につく。

1時間以内の駐車で300円の駐車場料金を支払えば、水はいくらでも汲める。

車の駐車スペースの背後に水が出る蛇口があり、車まで運ぶ必要がなくとても便利。

その蛇口前の駐車スペースが空くのを車内で待ち、空けば係員が誘導してくれる。

上の写真は、車とは離れた汲み場だが、順番待ちをしなくても汲める場所。

ポリタンクを運ぶ台車も用意され、私はここで汲み始めるが、
すぐに蛇口前のスペースが空いた。

車とは離れた汲み場で、ポリタンクがずらりと並ぶ。

車1台につき蛇口は1箇所の使用との約束事。

塩ビの蛇口から冷たい水がどんどこと・・・。

2Lのペットボトルはすぐに満杯。

ペットボトル78本に水を頂く。

来た道を戻らず、ずぼらっちさんに教えて頂いた林道経由で吉野へ向かう。

杉木立が美しい道を走る。

 

何?この鉄橋は・・・?

走り過ぎて振り返ると滝が見えた。

大天井滝はこれだな。

一度に5人以上は通れない。

高くはないが、結構揺れる。

3段になって流れ落ちる大天井滝。

陽に照らされた上部はきらきら輝く。

高原洞川林道から吉野大峰林道へ入り、眺めも良いが運転手は路面から目が離せない。

いたる所で落石が見られる。

 林道は全面舗装だが、ところどころ、砂利道のように思えるぐらい大小の落石があり、
大きくえぐられた路肩もあった。

通行止めのカラーコーンが道の半分に置かれているが、
完全に道路をふさいではいない。
通行止めの看板も何箇所かで見た。

走るなら自己責任で・・・と、いうところかな。

吉野~大峰、修験者達が修行する奥駈道というのがあるが、
この林道は、さながら車の奥駈道。

緊張を強いられる道だった。
吉野の水分神社あたりへ出た時は、ほっとしたが吉野も細い道が続く。

桜の頃のあの混雑がうそのような静かな吉野。

R169下市にある、ずぼらっちさんお勧めの「よしなや」で遅い昼食。

ねぎたまうどん定食を注文。

これが出てくるのがめちゃくちゃ早い。
待たされるのが嫌いな大阪人でも驚く早さ。

自家製の柿の葉寿司が3つとデザートバナナがついている。

こしがあり、ふっくら柔らかいもちもちうどん。

四国のうどんのような硬さはなく、私には初めての食感のうどん。

昔、一度だけ食べた事のある水沢うどんは、こんなだったかなぁ・・・?

汲んできた水がなくなれば、又、「ごろごろ水」と「よしなや」のセットで行こう。


猿尾の滝

2011年06月01日 | 旅-関西

5月16日、七釜温泉「こう屋旅館」をチェックアウトし、宿の近くにある
田君川のバイカモを見に行くが、まだ早かったようで、花は水中にチラホラ。

 村岡にある「耀子(かかご)の清水」をいただきに行く。

いつも有難う!

お賽銭をぽちゃっんと・・・。

国道9号線を走っていると「→猿尾の滝」の標識が目に入り、行ってみる事に。

これが、猿尾の滝かぁ・・・と、写真に納め帰ろうとしたが、
標識に書いてあったほどの距離は走っていない。

もっと先にあるんじゃないか・・・・?

ありました!

さすが、国の名勝で日本の滝100選にも選ばれている滝だから、
それなりのアプローチが・・・。

あの手前の滝で帰らなくて良かった。

 二段からなる落差61mの立派な滝です。

 

 これは上段の滝。

マイナスイオンやら水しぶきが降り注ぎます。

岩が仏様やらに見えるらしいが・・・。 

 上段の滝つぼから下段へと流れ出ます。

 滝の周辺にモミジの木が多くて、秋の紅葉時もきれいだろう。

カニとセットで紅葉見物かな・・・。

なんだ、この花?ニリンソウ・・・? 

村岡、好きです。

村岡温泉もいい、耀子の清水もおいしい、道の駅「村岡ファームガーデン」では
いつも但馬牛を買って帰る。 

 但馬高原植物園も地図の真ん中あたりにあります。

 

 

 


竹田城

2011年05月24日 | 旅-関西

快晴の5月15日、まず向かうは竹田城。

駐車場から城跡まで約700m、勾配の緩い亀さんコースを歩く事に。

しばらくは舗装された道を歩き、上の地図の亀マークあたりから山道に入る。

この山道がかなり険しく、ふ~ふ~言いながら登ると、目の前に石垣が出現。

城への入り口。

大手門跡

天守があった一番高い所に登るには、ハシゴで。

男性ならひょいひょいと登れるハシゴだが、首にデジイチをぶら下げた私にはきつい。

そして、あと一段、手をかけるタラップが欲しい。

すばらしい眺めが広がる。

但馬の国の山名氏と争う播磨の国の赤松氏。

ここ竹田城は、但馬の国の国境を守る拠点として、
1440年頃、山名宗全が家臣太田垣氏に築城を命じた。

曲輪の全てを石垣でとり囲んだ総石垣の城郭。

 城跡からは全体が写せない。

9月から11月頃まで発生する雲海に浮かぶこの城を見てみたいが、
それには条件があり、クリアーするのは難しいなぁ。

 

眼下に 円山川の流れが見え、播但線を行く列車は、特急「はまかぜ2号」か?

お城と桜・・・。
ここも桜の木が多く、桜の頃には駐車場もいっぱいの人出だったらしい。

 

石垣は、滋賀県坂本の穴太衆の手による穴太積み。
すき間が多いが、水はけも良いという。

400年の歳月を経た現在も、修復された石垣全体の1/8を除き、
当時のままの威容を誇っているという。

山藤が咲く。

この旅では、あちらこちらで山藤が咲いているのを見かけた。

 

最後の城主となった赤松広英は、関が原の戦いで西軍に味方するが、
西軍が敗れると東軍に寝返り、鳥取城を攻める。

その際、鳥取城下を焼き討ちした咎を受け、徳川家康から切腹を命じられ、
以後竹田城は廃城となる。

1600年、時に広英38歳。

焼き討ちの責は名目で、家康は生野銀山が欲しかったんだろう。

 平成元年、角川映画「天と地」の撮影がここで行われ、その際3億円の
制作費をかけ、天守閣や大手門のセットが作られたらしい。

国の史跡に指定されているので、もちろん、それらは何も残っていない。

何もないのがいい。

コンクリートの天守閣など、ここには似合わない。


七釜温泉へ

2011年05月16日 | 旅-関西

 

自宅を出たのは夜明け前の5:00。

まずは竹田城。

朝の7:00過ぎだというのに、駐車場には10台ほどの車が停まっていました。

凄いです、天空の城。

山陰一の藤公園、和田山にある「大町藤公園」へ。

満開の日曜日、凄い人出でした。

かねてより行きたかった「但馬高原植物園」で森林浴を楽しみました。

七釜温泉「こう屋旅館」の夕食のアワビです。

翌日、チェックアウト後、近くにある「田君川バイカモ公園」へ。

バイカモの花には少し早かったようで、花はチラホラ。

村岡にある「耀子(かかご)の清水」で水汲みです。

近くにある「猿尾の滝」へ。

二段に落ちる豪快な滝に驚きました。

篠山城へ行くが、今日は定休日とあって城スタンプはゲット出来ず。

同じ篠山にある蕎麦処「一会庵」で遅い目の昼食。

「そば切り」の他に「そばがきぜんざい」を頂き、予定は全て終了。

本日15:30帰宅。

詳しくは後日・・・。

 

 

 

 

 

 


琵琶湖にて

2011年04月18日 | 旅-関西

4月15日、琵琶湖の海津大崎へ桜を見に行った時の話です。

新旭にある道の駅「しんあさひ風車村」に立ち寄りました。

こぶしor白木蓮・・・?
満開でした。

 

ぴ~ひょろ、ぴ~ぴ~・・・。
甲高い鳥の鳴き声がします。

声のする場所は、なんと高い電信柱の上。

とんびでしょうか?
親鳥と思われる鳥が飛び回っていて、餌を待つ子供が鳴いているようです。

風力計や避雷針・・・などを設置した柱の上で、巣らしきものは見当たりません。

もう巣立ちしているのでしょうか?

餌が見つけられないのか、親鳥とのツーショットは撮れませんでした。

国道161号線から少し入った湖周道路。

右手に琵琶湖が迫ります。

桜はまだ若木ですが、あと10年もすれば、いい桜並木になる事でしょう。

海津大崎でのスナップです。

琵琶湖からワンもお花見。

 ちょっと心配そうに湖面を見つめて・・・。

飼い主さんの方に戻って行きます。

 甘えるワン。

小谷城のスタンプを押して、昼食に長浜へ向かいます。

長浜は曳山まつりの開催中。

山車の上で演じられる子供歌舞伎で有名ですが、あまり興味がないので
この日がその祭り当日だと知らずにやって来たのですが、えらい混雑。

 

長浜のメインストリート大手門通りは、山車とその見物人で
身動きできないほどごった返しています。

山車の裏で出番を待つ主人公。

子供歌舞伎の始まりです。

全員、男の子とか。

祭りは13日から16日まで4日間続きますが、偶然訪れた15日が一番賑やかとか。

重いかつら、衣装・・・大変だろうなぁ。 

ワンも羽織袴で盛装。
なんだか歩きにくそう・・・。

琵琶湖で遊んだ1日でした。

来年も晴天の日に海津大崎の桜は見たいものです。

 


舞鶴にて

2011年02月21日 | 旅-関西

カニを食べに12月に引き続き、七釜温泉「あかね荘」へ行って来ました。

往路、舞鶴に寄りちょっと見学。

海上自衛隊の北吸桟橋が土・日など一般公開されています。

イージス艦「あたご」が停泊中。

大きいです。
28ミリの広角レンズでも全体をとらえられません。

そして、こちらは、舞鶴引揚記念館。

関係者各団体が記念の植樹をされています。

ずいぶん、ご苦労なさった事でしょう。

自衛隊の艦船に驚き、かつての悲惨な出来事に思いをはせる・・・。
複雑な心境の旅の始まり。

両方見れて良かった~。

 


長浜にて-4

2011年02月19日 | 旅-関西

長浜シリーズの最終回です。

真宗大谷派長浜別院「大通寺」。

元伏見城の一部を移築した本堂や、大広間など素晴らしい。

庭に並ぶ盆あせび。

いずれも、まだ固い蕾です。

 今年の開花は遅れているらしい。

3月中旬から下旬にかけて満開となるようです。

ふすま絵は、円山応挙作「蘭亭曲水宴図」。

いくつか並ぶ部屋に、それぞれ馬酔木の鉢が置かれている。

蘭亭の庭。

長浜御坊表参堂から山門を眺める。

黒壁スクエア付近は人出も多かったが、こちらまで足を延ばす観光客は多くない。

 

 叶匠寿庵のお店もあるんだ。

観光客で賑わう黒壁スクエアなどは、ほとんど素通りし、
盆梅展から鉄道スクエア~大通寺~黒壁美術館と歩きました。

長浜、なかなかいい街でした。

 


長浜にて-3

2011年02月17日 | 旅-関西

黒壁美術館では素晴らしいガラスのコレクションを見ました。

19世紀の香水瓶。

ガラスの砂時計

 

黒壁美術館は江戸時代末期の商家を利用し、大小15の展示室がある。

丁度、野村陽子さんの細密画展が開催中で、床の間に飾られているのは、
長浜の盆梅を描いたもの。

まぁ、こんな細かくきれいに描けるものだと感心しました。

驚きました!

庭に魚が・・・。

山野宏さん作「魚のある風景」・・・です。

 

 

 

美術館横「秀吉公の門」を入った所の蝋梅が満開に・・・。

黒壁美術館、ほんとに良かったです。

大通寺のあせびが満開になる3月中旬~下旬に、もう一度長浜へ行き、
この黒壁美術館を又見てみたい。


長浜にて-2

2011年02月16日 | 旅-関西

盆梅展が開かれている「慶雲閣」の向かいにある「長浜鉄道スクエア」に行く。

以前、外から見て蒸気機関車が展示してあるのは知っていたが、中に入るのは初めて。

D51形793号の蒸気機関車とED70形交流電気機関車が並んでいる。

どちらもよく手入れされ、D51は黒光りしている。

蒸気機関車の運転席に入ってみた。

右、石炭車で左側に釜がある。

運転席からの視覚が狭いのに驚いた。
まん前と横しか見えない。

近くで見ると車輪は大きい。

こんなのに轢かれたら・・・。
思わず下山事件が頭に浮かぶ。

館内には明治15年に竣工した、現存最古の長浜駅舎が保存されている。
この建物自体、駅舎だったのだろう。

「東海道線がまだ全通してない明治15年、長浜~敦賀間に陸蒸気が走った」と
パンフに書かれている。

そして、長浜は、「日本海と太平洋を結ぶ」という明治政府が国運をかけた
鉄道の町だったそうです。

知らなかった・・・。
北陸線との分岐である米原よりも賑わっていたなんて。

伊吹山が民家の屋根越しにそびえている。

山の様子で季節を知る・・・。

都会っ子の私には分からないが、長浜の人は、そうやって暮らしてきたのだろう。

マンホールの蓋には太閤秀吉の馬印千成瓢箪が。

長浜城は太閤秀吉が最初に持った城で、町は秀吉によって開かれていたんだ。


厨子2階の虫籠窓や出格子など、昔ながらの家屋を残しているが、町並み全体を
保存しようとしているのではないのか?こういう家と新しい家が並ぶ。

年季の入った倉庫。

あせびの盆栽展が開催されている「大通寺」にやって来た。

驚いたのは、この山門の立派さ。

33年の歳月をかけ1841年に落成したもので総けやき造り。

門なのに格天井。
梁と梁の間に龍の彫り物。

龍のヒゲまである緻密な彫り物に驚く。

柱もこのとおり。

 

本堂の内部も素晴らしい。

現在、真宗大谷派の別格寺院として7000坪の境内があり、
名実共にこの地方における信仰と伝道の要になっているという。

 残念ながら、馬酔木はまだ固い蕾の状態。


長浜にて-1

2011年02月15日 | 旅-関西

今回もジパングの割引を使って切符を買うつもりでしたが、緑の窓口で薦められた
「冬の関西1ディパス」を使う事に。

長浜でお勧めしたい所を先にアップします。

大通寺の「蘭亭の間」の床脇の文様に驚きました。

黒壁美術館に展示されていたエミール・ガレの「取手付き花器」。

取手にも花が・・・。

大通寺も黒壁美術館も撮影禁止の貼り紙はなく、撮っていいのかなぁ・・・?と、
思いながらも、あまりの見事さに、フラッシュ・三脚使わずに撮りました。

お腹がすいたので昼食を、御坊表参道にある「MASAO」さんで。

左奥に見えるのは、大通寺の山門。
この山門も凄いものでしたが、これは後日に。

近江牛の文字に惹かれました。

近江牛ピラフ丼ランチを注文。

ピラフは雑穀米で、味付けは何だろう?おいしいのです。

薄切り肉が3枚ほどのっています。

サラダとスープ付き。

コーヒーは別注文。

ケーキとコーヒーのセットもありますが、カロリー考えここはコーヒーだけ。

可愛いミルクピッチャー。

店内もお料理もお洒落で味もよくて、大変気に入りました。

 


雪の彦根城-何故国宝?

2011年02月05日 | 旅-関西

天守閣の内部です。

小さな天守閣。
どうして国宝・・・?って思ってしまいます。

階段が凄い!

2階への階段の斜度は62度。

段数は13段ほどで、蹴上は凄く高い。

敵が登ってきにくいようにしたとか。
ここまで敵が攻めてこれたら、もう落城ですが・・・。

琵琶湖が望めます。

こちらは西ノ丸から見た天守閣。

このあたり一帯、桜の木が多い。
4月に見に来なきゃ・・・。

黒門山道を降りて「玄宮園」という庭園に向かいます。

 近江八景を模して作られた「玄宮園」。

彦根城を後にしますが、この時観光バスが入ってきました。

良かった、静かに観れて・・・。

 

 彦根キャッスルホテル横にある「つる亀庵」という蕎麦屋で遅い目の昼食。

伊吹蕎麦と伊吹大根のおろし蕎麦をいただく。

この季節限定という伊吹大根がおいしい。

ただ辛いだけでなく、こくのあるしっかりした大根おろし。
どこかで買えないだろうか、この大根。

好物の天麩羅を楽しみ、ご馳走様でした。

つゆ、ちょっと物足りなかったけど、蕎麦はおいしかったです。

彦根城、これで終わりです。

今晩から信州へ出かけてきます。

松本城へも行くつもり。


雪の彦根城-天守へ

2011年02月05日 | 旅-関西

博物館は、江戸時代この場所にあった表御殿に建てられている。

博物館から木造棟へと続き、その木造棟に藩主の居間や茶室が、江戸時代の
古絵図や発掘調査の成果を元に復元されている。

 







少しの間、空の一角に青空が広がった。

博物館でおもいがけなく時間をとってしまった。

さすが、徳川四天王の一人、一度の転封もなく、石高も譜代大名の中では最高で
幕末まで16代続いた井伊家。

いいモノ持っておられます。

博物館を後にして天守へ。

登る階段は、雪で滑りやすい。

表門参道を上がって行くと、天秤櫓が見えて来た。

右端にひこにゃんの雪像があったが、その前で中国系とおぼしき観光客が記念撮影中。

多くはない観光客の中で中国語を何度か聞きました。

ここまで・・・と、少々驚き。

 

右端の入り口から天守へ上ります。


雪の彦根城-博物館

2011年02月02日 | 旅-関西

天守閣へ行く前に「彦根城博物館」へ。

井伊家に伝わる美術工芸品が4万5千点も保管されているとか・・・。

 

いろんな鳥の羽根で作られている。

井伊家では、藩主以下家臣にいたるまで甲冑や旗指物を
朱色で統一していて、これを井伊の赤備(あかぞなえ)

具足とは、このすね当てをさすのかと思っていたが、全体をさして具足という。

初めて知った。
そして、数える単位は、「領」。

誰かこの具足を身に付けたのだろうか?
これをつけて戦ったとは思えない美しさと、細工の細かさに驚く。

平和な時代には、実用性より装飾性が加わり、重さも軽量化された
というが、それでも13キロ以上あるとか。

桃山時代に作られた旗印で大きい。

朱の練絹に金箔の井桁の紋。

これは、大阪夏の陣で使われたという。

肥前国忠吉という銘がある脇差で1628年の製作。

能面は多種飾られていた。

これは、江戸時代に作られた「山田女」という愛称を持つ若い女性の面。

童子の面だが、子供という意味ではなく、神性を持つ美少年。

能装束も多く展示されていた。

 野外の能舞台がある。

1800年に建てられ、その後、あちらこちらと変遷を重ね、昭和62年、博物館の
建設を機に、元のこの場所に戻ってきたらしい。

立派な観覧席もあり、年に数回、能・狂言が開催される。

 ちょっと休憩で、お抹茶をいただく。

 

 

 ほとんど人が居ない、静かな所で、能舞台を眺めながら一服。

嬉しい事に、展示物の詳しい説明書が、コピーされ持って帰れるように置いてある。

そして、館内はフラッシュと三脚を使わなかったら、自由に撮影できる。

展示物はいずれも豪華なもので楽しめたが、好きな焼き物は少ない。

↑は、江戸時代中期に焼かれた伊万里焼きの蓋物。

湖東焼きの赤絵徳利。

湖東焼き・・・初めて聞く焼き物。

こちらも湖東焼きの花生で瑠璃釉の色が素晴らしい。

彦根城下で始まった湖東焼きは、その後藩窯となり、井伊直弼の時代に
全盛を迎えるが、桜田門外の変で直弼が亡くなった後衰退し、
明治28年に窯を閉じた幻の焼き物・・・と、いう。

展示品は、どれも素晴らしい工芸品ぞろいだった。

ほんとは、写真など撮るのに熱中せず、じっくりながめていたかったが、
撮っても良いという理解あるお言葉に感謝して・・・。


雪の彦根城-1

2011年02月01日 | 旅-関西

JR彦根駅から真っ直ぐに延びた道を歩いて10分程、彦根城に到着。

寒々とした光景ですが、これが見たかった・・・んだ。 

中堀の石垣の端に何かいます。

寒いんだろう、肩をすぼめているなぁ・・・。

47本あったので名付けられた「いろは松」。
今は33本残っている。

この堀に黒鳥がいました。

 

つがいだったんですが、2羽一緒には撮れず。

重要文化財の佐和口多聞櫓で、内部も見学できました。

初代の建物は火事で焼失し、現存するのは昭和6~8年にかけて再建されたもの。

佐和口多聞櫓の中から見る天守閣方面。

左手が天秤櫓、真ん中の小さい屋根が天守閣。

狭間は板でふさがれていました。

 

 


雪の彦根城-知らぬが仏

2011年01月29日 | 旅-関西

雪国の方には申し訳ないけど、雪景色が見たくて彦根城へ行ってみようと思いました。

草津あたり、冠雪した平良山系が車窓から望めますが、平地には雪がありません。

あれぇ、雪積もってないんだろうか?

残念だなぁ、雪が見たかったのに・・・。

と、思っていると彦根に近づくにつれ、空はどんより曇り、一面雪の原。

大阪駅から80分、彦根駅に降り立つと、雪、ゆき、ゆき・・・。

井伊直弼の銅像も寒そう。

彦根城も積雪5センチほど。

足元は、随分長い間履いていないスノーブーツで決めてきましたが、
歩いているうちに、靴の底から水がしみこんできます。

古くて安物だから、どこか破けているのだろうか?

家に帰り、靴を脱ごうとしてはっとしました。

靴底がはがれている。

右足の靴、かろうじてつま先あたりでくっついているが、もう少し歩いていたら
完全にはがれていただろう。

私の背後を歩いていた人は、きっと笑っていただろうなぁ。
全然気付かなかった私、「知らぬが仏」状態だったんだ・・・。

「よう、気がつけへんかったなぁ。」と、家族からあきれられたけど、
気が付かなかった。

靴、ゴミ箱入りです。