早朝に自宅を出て3時間弱、京都市バスで高雄に着いたのは9時前。
高雄へ来るのは、初めてです。
バスを降りると、真っ赤に紅葉した木々と北山杉の緑が目に飛び込みました。
色とりどりのモミジです。
高雄あたりの紅葉は、まだこれからです。
遊歩道を行けば、近辺の案内板があり、さて、どこから・・・?と、
しばし考え、一番遠い「高山寺」へ向かう事に。
高山寺といえば、♪京都栂尾高山寺 恋に疲れたおんなが一人・・・♪。
かつてヒットしたデュークエイセスの歌が、ひとりでに口に出ます。
その高山寺は、国宝「鳥獣戯画」でも有名なお寺です。
ぶらぶら歩く事20分あまり。
後で行くつもりの「西明寺」を通り過ぎ、木々の紅葉を眺めながら森林浴。
杉にからまる蔦もきれいに紅葉しています。
途中、国道に出て歩くのですが、この「周山街道」と呼ばれる国道162号線は美山を通り、福井県の小浜へと続く道で、トラックやバスも多く行き交い快適なウォーキングとは言えません。
高山寺の表参道から入ると、敷かれた方形の大きな敷石が見事で、思わず期待に胸がふくらみます。
期待は、はずれます。
国宝の石水院を見るには、入山料金とは別に600円が必要。
石水院で「鳥獣戯画」が展示されているが、それは本物ではないらしい。
しかし、展示されているその絵には「複製」とか「模写」の文字は見当たらない。
感心して見ている多くの人は、これが、国宝の・・・と、有り難がっている事だろう。
私だって、前もって、本物ではないと聞いていなかったら、
これが、あの教科書にも載っていた・・・と、感激した事でしょう。
そして、あちらこちら立ち入り禁止になっています。
↑の写真も、立ち入り禁止の場所で、垣根越しに写したものです。
高山寺には、もみじが少ないらしい。
紅葉目当てで来た私、ちょっと拍子抜け。
そして、トイレは、ぼっとん。
おまけに、トイレットペーパーは備えられていない。
大きな老杉や松の木が生い茂り、日本一古い茶畑もある園に臭気が漂う。
これは、仕方ないかもしれないが、拝観料1000円も支払うんだから
せめて、神だけはおいて欲しい。
私は恋に疲れても、ここへは来ない。
よけいに、侘しさ、寂しさがつのりそう。
#体が疲れても、恋に疲れる事はもうないが・・・。