串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

松崎への旅(岩科学校にて)

2010年06月30日 | 旅-関東・中部

山芳園をチェックアウトし、再び松崎の「伊那下神社」へ。

お水をいただきにやって来ました。

昨日、長命水を汲む時点では、気分が悪くてふらふらだった
ダンナもすっかり回復したみたいで、張り切って水を汲んでくれます。

むかうは、少し離れた「岩科学校」。

長八美術館などがある所から2キロほど離れているので
昨日のように徒歩での見学は無理でした。

明治13年に完成した伊豆地区では最も古い小学校で、国の重要文化財に指定されている。

当時の教育熱の高まりの中、建築費の四割が村民の寄付金で建てられた。

屋根の下の「岩科学校」の額は、時の太政大臣三条実美の書。

その上の龍は、長八が彫ったものといわれている。

明治の頃に建てられた学校の素晴らしさに驚く。

宮城県の登米、岡山の吹屋・・・いずれも、豪華な学校だった。
当時の人々の教育にかける情熱は、凄かったんだろう。

1クラス、50人を超えすし詰めの教室で育った我々団塊の世代には羨ましい話。

長八美術館でも同じように、小さな花瓶に花がいけられていた。

これだけあれば、毎日のように水を替えなくちゃいけないだろう。

小さな花瓶は、3個1000円で売られていた。

買おうか・・・?
迷ったが、高いのでやめた。
3つ500円なら買って帰り、自宅でもこういうように楽しんだかもしれない。

ここでも女性の係員が、何組か見学者がまとまれば、簡単な説明をしてくれる。
そして、その後自由に見学。

上の花といい、ガイドさんなみの説明といい、松崎町は大事な観光資源を
充分発信しようと、力を入れておられるように感じ好感が持てる。

是非、見たかったのが、この部屋。

入江長八の傑作「千羽鶴」が舞う和室で、作法室、裁縫室として使われていた。

脇床の緑は、松を表現している。

昇る太陽を表現した紅い壁。

一羽、一羽、形を変えた千羽鶴が、壁面から飛び出してくるみたい。

 

左官技法と彩色技法を巧に融合させた長八作品の傑作と、
岩科学校のパンフに記載されている。

近寄って見れないのは残念だが、ここでも写真は自由に撮ってよい。
フラッシュをたいてもよい。

実際、フラッシュをたかないと暗くて写らなかった。

いいんだろうか・・・?退色しないんだろうか?と、心配するが、有難い話だ。

松崎、いい街だなぁ。

沼津からは遠いけど、来た甲斐がある。
今度は桜の咲く頃、是非、来てみようと思い、松崎を後に南下した。