串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
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三国の瀧谷寺(たきだんじ)-3

2012年02月12日 | 旅-関東・中部

本堂の入り口で美しい婦人が我々の到着を待っておられた。 

拝観料を支払った時点で、遠く離れた本堂に知らせがいくしくみなんだろう。

庭園の美しさに魅せられ、お待たせしてしまった。

その老婦人に寺の簡単な説明を聞き、堂内拝観。

本堂や観音堂の内部は写真撮影禁止。

建物内から庭園を写すのはかまわないとの事。

真言宗智山派の名刹である寺の創建は南北朝の1375年。

以来朝倉、柴田、松平氏など越前歴代領主の祈願所として栄えてきた。

改修で手は加えられているが、一度も火災に遭った事がないらしい。

 庫裏の裏手に名勝庭園がある。

 昭和4年日本名勝庭園の一つとして、文部省より福井県下初の指定を受けた。

 私が訪れた翌日あたりから北陸も大雪になった。

この雪吊も多いに活躍しただろう。

 庭園の築造年代は定かではないが、徳川中期の作らしい。

 つつじの木が多くみられた。

つつじの咲く頃は美しいだろう。

 宝物館がありそちらには国宝も展示されているというが、
私はそれらを見るより石庭や諸堂のたたずまいを、もう一度目に納めたかった。

訪れる人は少ない。

拝観料金は、わずか300円。
宝物館にも別料金は必要ない。

これだけの建物や庭園を維持していくには、とても拝観料金などでは
おぼつかないだろう。

県や市から補助はされているのだろうか?

いつまでも、この美しい寺がこのまま残っていくよう願う私の余計な心配。

コケ寺の拝観料金は3000円だった。

人が押し寄せる京都なら3000円で、この片田舎の名刹が300円。

モノの値段は、それ相当・・・と、親から教えられたが
この拝観料金に関しては、それは通用しない。

梅の頃、つつじの頃、もう一度ここへやって来たい。
近くに住んでいるなら、毎日のようにでも通いたい。
そんな大きな宝物を得た気分で瀧谷寺を後にした。