2018.11.20
車中、しばらく空から降って来た魚をサカナに話が弾む。
今日は対馬の北半分を観光しよう。
まずは姫神山砲台跡へ。
7世紀の白村江の戦いから元寇、秀吉の朝鮮出兵、日露戦争・・・。
国境の島 対馬は常に攻防の最前線だった。
白村江の戦いに敗れた後、唐、新羅からの日本侵略を恐れ、西日本各地に山城を作り防人を配置した。
その遺構の金田城から明治の日露戦争時の砲台跡まで、対馬は歴史上の観光地(と、よんでいいのか?)がアチコチに。
姫神山砲台跡は1900年~1902年に築造された。
モルタルと赤レンガを使ったイギリス風の砲台で、保存状態も良いという事で、是非見たかった。
しかし、結果的には行かなかった。
道路標識に沿って国道382号線から脇道へ。
緒方という集落からは車1台しか通れないような細い道が続く。
途中に乙姫神社があり、小さいが境内はきれいに掃除されている。
近くに地元の人がおられて、この先の道路状況を尋ねた。
この辺りから先2キロ程で姫神山砲台跡へ行けるのだが、砲台から1.5キロ程は未舗装の砂利道が続くらしい。
それも大きくえぐれた箇所もあり、車体の底に衝撃があると言われる。
レンタカー、傷付けるのは嫌だ。
姫神山砲台跡へ行くのは諦めて、方向変換も出来ない道を車はバックでこの写真の乙姫神社へ戻った。
この乙姫神社に車を停め歩いて行く気なら行けたでしょう。
神社の先には車を停めるスペースはなかった。
昨年、対馬観光協会からパンフレットを色々送ってもらっていた。
地図から歴史観光ガイドブック、厳原街歩きマップ・・・。
実に役だったが、姫神山砲台跡へのアクセスまでは記載されてなかった。
又、浅茅湾を一望出来る烏帽子岳展望所への道は災害で通行止め。
こういう情報も欲しかった・・・と、パンフのアンケートに書いた。
一番見たかった姫神山砲台を見れなかったショックは大きいが、気をとりなおして対馬を北に進む。
国道382号に架かる万関(まんぜき)橋。
広い駐車場・トイレがあり、かの国からの観光客も多い。
ロシアとの戦争の気運が高まり、水雷艇を対馬海峡東水道に出撃させるため、明治32~34年万関瀬戸を開削。
明治38年の日本海海戦では水雷艇隊がここを通り出撃し戦勝に寄与した。
開削された万関瀬戸(久須保水道)。
もう一つ橋を見に行く。
赤島大橋。
万関橋によく似ているけど、こちらは天井部分が違う。
下はきれいな海。
ここまではかの国の観光客も来ないようで、静かな光景が広がる。
こちらは内海。
こちらは日本海側。
国道382号線へ戻り、県道39号線で比田勝へ向かう。
途中見たい所が3ケ所あり、その一つ琴の大銀杏を見に行く。
樹齢1500年といわれる日本最古の銀杏。
時期が遅かったのか、ほとんど落葉。
現在も樹勢盛んらしいが、ぐるり鉄骨で補強されている。
二つ目の目的は茂木浜に設置されているナヒモフ号の大砲。
笹川良一氏が金塊目当てで引き上げたという事だが、その時、目当ての金塊は見つかったんだろうか?
金塊がみつかれば、北方4島と引き換えにロシアに引き渡すつもりだったらしい。
私財200億円も投じて引き上げたものは宝物ではなかった。
その時に引き上げられた大砲が鎮座している。
海はきれいなグラデーション。
海水浴シーズンには賑わう事でしょう。
舟志川沿いに7キロ続く紅葉のスポットもみじ街道。
これが三つ目の目的。
木によって散ってたり、まだ早い木もある。
1ケ月前に白神山地や乗鞍高原の紅葉を見て来た私にとってはもの足りなさは否めないが、
次々現れる紅葉に歓声を上げながら、ドライブを楽しんだ。
お国に紅葉はないの?
韓国と定期航路がある比田勝港へやって来た。
今、国境警備はこの方達だわ。
海上保安庁の船が2隻係留されていた。
丁度釜山からのフェリーが着いたようで、多くの旅行者で港は賑わっていた。
釜山からは50キロ、日本の本土よりも近い。
パスポートさえあれば日帰りも可能。
行く気もないし、行きたくもない。
えぇ~、浴衣じゃない?
嬉しいそうに、どこへ行くんだろう?
比田勝港からツアーのバスに乗る人、積んで来たサイクリング車で、レンタカーで出発する人の他に、
港から歩く旅行者がちらほら。
近くにホテルがあるんだろうか?
いくつものグループで歩く人が続く。
車を走らせながらいったいどこへ行くんだろうか?と、思っていると、少し先にマツキヨの店舗が見えた。
えぇ~、ここへ行くために歩いてたの?
結構、距離があったのに。
マツキヨ、私が見た限り、対馬に3軒の店舗がありました。