夕食は館内の食事処深仙庵で頂く。
この深仙庵へのアプローチが、前回泊まった時から変わっていた。
今までは館内の通路にすぎなかったのが、高い石垣が築かれ、上に小山が出来ている。
う~ん、ちょっと食事処にはそぐわない眺めで、以前の雰囲気の方が好き。
突き当りが食事処深仙庵。
お品書きはなくなり、一品づつ丁寧な説明がある。
前菜は、村山ゴボウを梅で煮たもの、柚子豆腐、蓮根の白和え、人参の松風風・・・と、野菜揃い。
先附は、山芋と蕎麦を固めたもので、崩して頂く。
竹に入った食前酒は白酒で、これが量もたっぷり。
大雪渓の純米原酒と渓流の搾りたて生酒を頂く。
刺身は大岩魚、鯉の洗い、信州サーモン。
鯉は酢味噌で、左端は玉ねぎたれで、これもよく合う。
川魚は苦手だけど、鯉は薄くそぎ切りされ、ぴ~んと冷えていておいしい。
アマゴの塩焼き。
リンゴ、ジャガイモなども串にさされて。
煎り玄米と梅昆布のスープ
鯉の骨と身を3日間煮込んで造られたスープ。鯉のつみれが入っている。 野菜の煮物です。
鯉の旨味が凝縮されていると言われるが、分からない。
牛フィレ肉の杉の香焼き。
レアーは苦手なので、熱せられた石の上で、もう少し焼く。
お口直しにイチゴのゼリー
私好みの器のフタを開けると中は長芋饅頭。
デザートもあったハズだけど・・・。
お腹がいっぱいで、ご飯は食べられない。
おにぎりにして部屋に持ってきてもらった。
そして、部屋には夜食のフルーツが届いていた。
朝食は深仙庵の洋室で。
ここでの朝食は久しぶり。
野菜たっぷり。
旅館の食事は野菜不足になりがちだが、ここは違う。
喜ぶべきか・・・?
この蕎麦かゆは大好き。
いいだしで味付けされているので、粥というより雑炊。
ご飯も用意されているが、この蕎麦かゆだけでお腹いっぱい。
食後のコーヒーとデザート。
丁寧に調理され、品数も多いが、サプライズのない地味な料理が並ぶ。
最初に泊まった14年前から山里料理というスタンスは変わっていない。
ぶれない姿勢を評価すべきでしょう。