2週間程前、テレビで放送されていた、福井県勝山市にある白山平泉寺(へいせんじ)の苔を見に。
前にもアップした駐車場でのオニヤンマの羽化。
こういうシーンに出会えてらっき~。
白山平泉寺の駐車場は2ケ所あり、売店に近い第一駐車場に車を停め、トンボの羽化を見たのだが、もう少し行くと ↑ の「まほろば」の駐車場があった。
こちらの方が白山平泉寺に近いので、こちらのPの方がお勧め。
うっそうとした杉木立、幅の広い石段が目に入り、大きな古刹なんだと驚いた。
それもそのはず、白山の表参道だったとは・・・。
案内板を読んでみて下さい。
石畳の両側に広がる苔は銭苔のようなベタッと張り付く苔で、地面が固くなっていた。
銭苔はやっかいな苔で、繁殖力が強く、広がると土はカチコチになってしまう。
我が家の庭にもこの銭苔はアチコチで発生し、見つけ次第、目の敵のように取り除いている。
これだけ広ければ、広がってしまっていれば、もう手の施しようはないように思った。
白山神社とはっきり読めるが、その上の文字は消されているように感じる。
きっと「平泉寺」と書かれているのだろう。
明治の廃仏毀釈で消されたのだろうか?
石段ではなくて「石畳」といわれ、「日本の道百選」にも選ばれている。
その昔、修行僧達が九頭竜川の河原から運び上げ積まれたものらしい。
灯篭脇のカエデ(モミジ?)が紅葉すればきれいだろうなぁ。
社務所の右奥には、慶長年間に造られ、国の文化財に指定されている「旧玄成院庭園」があるが、今回はパス。
石畳の両側には樹齢200~250年の杉が並び立つ。
ヒノキコケ・・・かな?
モコモコ一面の苔。
苔に腐葉土となる落ち葉は要らない。
入って掃除してあげたくなる。
嵯峨野の祇王寺で、這いつくばって苔庭の手入れをしておられる人達の姿を、早朝拝観した時に見た事がある。
広さは全然違うので、ここでは無理な話、自然に任せるしかないでしょう・・・か。
今回、ここへ来るきっかけはテレビの番組だったが、司馬遼太郎氏の「街道をゆく 18 越前の諸道」に、この白山平泉寺が紹介されている。
家に帰ってからそれを読んでみたら、氏が訪れた当時、「苔の上にうずくまって、猫が毛をなめるような丹念さで手入れしている老婦人がいた。」と書かれている。
たまたま私は見かけなかっただけで、今もそのように手入れされているのかもしれないが。
この鳥居をくぐって行くと、楠正成の墓塔がある三之宮へ行くのだが、今日はパス、次回のお楽しみに残しておこう。
私のようにテレビで知った人も多いのだろう、日曜日とあって結構次々と、そしてツアー客まで訪れていた。
拝観料金も要らないし、駐車場も無料。
以前行った「苔寺」の拝観料金は、ぼったくりの@3000円。
苔寺に勝るとも劣らない苔の庭。
地方のあまり知られていない、知る人ぞ知る美しい苔庭。
拝観料徴収してもいいので、もう少し手入れしてもらえば、先々まで美しい苔庭であり続けるのになぁ。
しつこいぞぉ>自分。