串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
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白山平泉寺の苔

2015年06月27日 | 好きなもの

2週間程前、テレビで放送されていた、福井県勝山市にある白山平泉寺(へいせんじ)の苔を見に。

前にもアップした駐車場でのオニヤンマの羽化。

こういうシーンに出会えてらっき~。

白山平泉寺の駐車場は2ケ所あり、売店に近い第一駐車場に車を停め、トンボの羽化を見たのだが、もう少し行くと ↑ の「まほろば」の駐車場があった。

こちらの方が白山平泉寺に近いので、こちらのPの方がお勧め。

うっそうとした杉木立、幅の広い石段が目に入り、大きな古刹なんだと驚いた。

 それもそのはず、白山の表参道だったとは・・・。

案内板を読んでみて下さい。

 

石畳の両側に広がる苔は銭苔のようなベタッと張り付く苔で、地面が固くなっていた。

銭苔はやっかいな苔で、繁殖力が強く、広がると土はカチコチになってしまう。

我が家の庭にもこの銭苔はアチコチで発生し、見つけ次第、目の敵のように取り除いている。

これだけ広ければ、広がってしまっていれば、もう手の施しようはないように思った。

白山神社とはっきり読めるが、その上の文字は消されているように感じる。

きっと「平泉寺」と書かれているのだろう。

明治の廃仏毀釈で消されたのだろうか?

石段ではなくて「石畳」といわれ、「日本の道百選」にも選ばれている。

その昔、修行僧達が九頭竜川の河原から運び上げ積まれたものらしい。

灯篭脇のカエデ(モミジ?)が紅葉すればきれいだろうなぁ。

社務所の右奥には、慶長年間に造られ、国の文化財に指定されている「旧玄成院庭園」があるが、今回はパス。

 石畳の両側には樹齢200~250年の杉が並び立つ。

ヒノキコケ・・・かな? 

 

 

モコモコ一面の苔。

苔に腐葉土となる落ち葉は要らない。

入って掃除してあげたくなる。

嵯峨野の祇王寺で、這いつくばって苔庭の手入れをしておられる人達の姿を、早朝拝観した時に見た事がある。

広さは全然違うので、ここでは無理な話、自然に任せるしかないでしょう・・・か。

今回、ここへ来るきっかけはテレビの番組だったが、司馬遼太郎氏の「街道をゆく 18 越前の諸道」に、この白山平泉寺が紹介されている。

家に帰ってからそれを読んでみたら、氏が訪れた当時、「苔の上にうずくまって、猫が毛をなめるような丹念さで手入れしている老婦人がいた。」と書かれている。

たまたま私は見かけなかっただけで、今もそのように手入れされているのかもしれないが。 

 

この鳥居をくぐって行くと、楠正成の墓塔がある三之宮へ行くのだが、今日はパス、次回のお楽しみに残しておこう。

私のようにテレビで知った人も多いのだろう、日曜日とあって結構次々と、そしてツアー客まで訪れていた。

拝観料金も要らないし、駐車場も無料。

以前行った「苔寺」の拝観料金は、ぼったくりの@3000円。

苔寺に勝るとも劣らない苔の庭。

地方のあまり知られていない、知る人ぞ知る美しい苔庭。

拝観料徴収してもいいので、もう少し手入れしてもらえば、先々まで美しい苔庭であり続けるのになぁ。 

しつこいぞぉ>自分。


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