串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

初紅葉の北海道旅-10

2008年10月08日 | 旅-北海道

オンネトーでもう一つ楽しみにしていたのが、
すぐ近くの雌阿寒温泉での立ち寄り入浴です。

3軒の宿があり、どこで入ろうか迷いましたが、
男女別に露天風呂がある、「野中温泉別館」で湯を借りる事に。

旅館の玄関を開けて中に入るなり上品な硫黄の
匂いが漂い、浴室に向かう足も急ぎぎみ。

鄙びた宿という感じを持っていましたが、
脱衣所へ入り驚きました。

きれいにリニューアルされているようです。
掃除が行き届いた気持ちの良い床、
鏡は簡素なドレッサー、洗面所はありませんが、
なんか、ほっとするような爽やかな空間でした。

浴室の戸を開けて、これまた驚き!
美しい浴室でした。

強い硫黄成分にも負けないよう、浴室は、全て木造り。
カランもシャワーもありません。
もちろん、シャンプー類も。
椅子さえなかった・・・ような。

惜しげなく注がれる源泉を飲んでみると、凄いえぐい。
硫黄泉によくありがちな、蒸気合成温泉とは明らかに違います。

露天風呂もありますが、なんだか落ち着かない感じで
すぐに内湯へ戻りました。

誰もいないようなので、男風呂もちょっと覗いてみました。

女風呂より、ちょっと大きいかな?

すっかり満足して、出て来ると、裏庭にポニーが。

野中温泉別館、良かったです。

雪がしんしんと降る夜、あの内湯で出たり入ったり・・・と、
思うとぞくぞくしてきます。

雪の頃、泊まりたいなぁ・・・。


 


初紅葉の北海道旅-9

2008年10月07日 | 旅-北海道

「風水」の足湯です。いい色の湯でしょ。

風水の駐車場に停まっていた10台ほどの乗用車は、
全部レンタカーでした。

私と同じようなフリーツアー客でしょうか?
夕食さえ、もう少し良ければ、ツアー専門宿として
おくには、もったいない「風水」でした。

鹿追町に出て来ました。

牧場や農場が続きます。
白樺林は、一見すれば、防風林のような感じに
見えるのですが、これは、隣地との境界線なんでしょうか?



美瑛のような光景が広がります。

昨夜、風水で、部屋にふとんを敷きに来られた男性。
旅で来た北海道が気に入り、長崎の島原あたりから
この鹿追町へ移住して来られたそうです。

移住者歓迎の町、住まいは、2LDKで14000円/月。
40坪の庭付き、オール電化・・・らしいです。

北海道、とってもいい!
冬の北海道もいい!
移住して良かった・・・と、言われます。

私もここに移住したい・・・。
美しい鹿追町でした。

上士幌から足寄を通り、螺湾(らわん)からモアショロ原野~
らわん足寄(停)線(道道60号線)に入ります。

目的地のオンネトーへは、平行して走る国道241号線で
行けるのですが、このシオワッカ公園に寄りたくて。


ぽっかり口を開けた
石灰華。
なんだか気味悪い。

炭酸カルシウムが
沈殿し、ドーム状に
なったものらしいです。

温泉地で温泉成分が
同じような石灰華を
作るのはよく見ていますが、
ここには、温泉は出て
ないような・・・。

 

 

 

 


 



すぐそばを螺湾川が流れ、訪れる人もいない静寂の中で、
ぽっかり口を開けたドームを見ていると、恐ろしくなりました。

人の背丈よりも大きくなるラワン蕗が、このあたりで採れるようです。

ダートを5キロ程走り、オンネトーに到着。

実に37年ぶりの再訪です。

湖岸の東側を少し歩いてみました。



左、白煙を上げる雌阿寒岳、右は阿寒富士。

 

 37年前の事は、ほとんど
覚えていませんが、
こんなに整備されて
いなかったような・・・。

何もない、人も居ない
静かな湖だけ・・・。

我が家のアルバムには、
オンネトーと書かれた
標識に寄りかかった
セピア色の写真が1枚。

私は、写真撮影に夢中。
新婚旅行で一緒だった
ダンナは、今、ここで何を
感じたのだろう?

又、一緒に来る事は
あるだろうか?

 

 


初紅葉の北海道旅-8

2008年10月06日 | 旅-北海道

今宵の宿、然別湖畔温泉ホテル「風水」に到着。

このツアーでは、宿を選べるのですが、宿によっては
法外な追加料金が必要ですが、この「風水」は、
追加料金無しの基本料金で泊まれる宿でした。

だから、期待はしていなかったのですが、それが
嬉しい誤算で、部屋は湖水に面しているし、
バス・トイレ、それにミニキッチンまで付いた部屋でした。

ミニキッチンなんて、よほど、高級な宿でないと
お目にかかれないのですが・・・。

部屋の窓を開ければ、正面に「くちびる山」がそびえ、
湖水を渡る風が爽やかを通り越し、冷たいぃ。

露天風呂からの眺めです。

湯船の湯に青空が写り込んでいます。

湯は、こんな色をしています。
臭素臭がし、だし味、つるつるの良い湯でした。

向かいの旅館「福原」の湯よりも、ずっと存在感があります。

然別湖温泉には、「風水」と「福原」の2軒の宿があります。
宿泊者は、少し離れた山田温泉と計3軒の宿の湯、
に無料で浸かる事が出来ます。

風呂場の設備は、「福原」が上かもしれませんが、
湯と眺めに関しては、「風水」の方がいいかな。

 忙しかったけど充実した1日が終わろうとしています。
大雪高原から糠平湖まで、見所いっぱいの1日でした。

風水の夕食は、特筆するものではありませんが、
量も適量で、おいしく頂きました。

朝5:00前、夜が明けようとしています。

雲の塊が、日の出の方角にどんどん流れて行きます。
そんなに雲が集まったら日の出が見れない・・・。

しかし、曇っていたお陰で、きれいと言うより
不気味な朝焼けを見る事が出来ました。

 

ボートが曳航されていきます。
然別湖の1日が始まりました。

風水の朝食は、バイキング。
まずまずの品揃えで、生卵はおいしそうな赤玉。

私は、いつもパン派なので、卵は頂きませんが・・・。

さぁ、今日も1日がんばろう!

 


初紅葉の北海道旅-7

2008年10月05日 | 旅-北海道

幌加駅から5分程走ると、タウシュベツ川橋梁への林道入り口です。

上の写真のような看板がありますが、三股方面からでは
通り越してからでないと見えないようです。

去年は、ロストしてしまいましたが、今年は、林道入り口を
見逃さないように、助手席から、大きな目を開いて・・・。

砂利道の林道を走り、車10台程停められる駐車場に着きました。

ここにも、きちんとした看板があり、迷う事はありません。

林の中、いちおう、熊よけの鈴をちゃりんちゃりんと
鳴らしながら糠平湖を目指します。

見えました!これがタウシュベツ川橋梁です。

1937年建設、11連アーチ、長さ130m。

水量が増える6月末頃から湖面に沈み始め、
10月末には、湖底に沈み見えなくなるといわれて
いるので、9月末現在まだ見えるかどうか不安でした。

しかし、冬の積雪量が少なかった為、今年は
まだ、よく見えました。

橋の上を歩く事は出来ません。

士幌線は、建設当初の旧線の他に、もう1本、新線があります。

1955年に、発電用人造ダム湖である糠平湖が建設され
る事になり、このタウシュベツ橋梁付近が水没するため
湖を避けるように新線が敷かれたのです。

タウシュベツ川橋梁は、旧線上の橋でした。

レールは撤去され橋台だけが残っていますが、
水没、凍結、融解の繰り返しで、橋台の損傷は激しく
橋の上は、立ち入り禁止になっています。

まるで、古代ローマの遺跡のような感じ。
ローマ、行った事ないけど・・・。 

補修して保存するか自然に任せて崩壊を待つか?
意見が分かれているようです。

見れてよかった、間に合ってよかった・・・。
これが、見たかったのです。

旧糠平駅にやってきました。

ここには、上士幌町鉄道資料館があり、
士幌線の資料が展示され、「ひがし大雪アーチ橋」
の散策地図なども手に入ります。

 

線路は続くが、列車は、走って来ません。

例によって、感慨にふけっていました。

ふと見上げた空に虹が・・・。

 

糠平を後にして、然別湖に向かいます。

今日は、変な天候でした。
大雪高原では、雨・あられ。
下に降りて来て、晴れたかと思うと、ぽつぽつ降られました。

糠平湖の全容が見えてきました。

士幌線の旧線は、湖の上部を走っていました。
新線は、湖の下部、湖岸を縫うように走っていたようです。

 

 

 

 

 


ぽっぽや

2008年10月04日 | 旅-北海道

うちのぽっぽやです。

映画「鉄道員」のロケ地は

http://loca.ash.jp/show/1999/m1999_hoppoya.htm

 


初紅葉の北海道旅-6

2008年10月04日 | 旅-北海道

幌加温泉を後にし、国道273号線を南下します。

今回の旅で、どうしても見たかったのは、廃線になった
旧国鉄士幌線のアーチ橋「タウシュベツ橋」。

上の写真は、去年も見た「第五音更川橋梁」。

横を走る国道273号線からもよく見えます。

第五音更川橋梁から少し走ると、幌加駅が残っています。

国鉄士幌線は、昭和12年に上士幌~糠平、昭和14年に
糠平~十勝三股が開通し、十勝北部の農産物や
木材の運搬に大活躍したが、車にとって変わられ
昭和62年に廃線となってしまった。

今、その活動を終えた士幌線や、そこにかかるアーチ橋等は、
北海道遺産に登録され、行政や市民団体の方々が
近代産業遺産として後世に残しておこうとがんばっておられます。

そのままになっているレールをたどって行くと駅が・・・。

 三股山荘があったとかちみつまた
次の駅が糠平温泉があるぬかびら

いつも、こういう近代化遺産の構造物を見るにつけ、
当時の賑わいを想像し、感慨にふける私です。

 

 

 

 

 


初紅葉の北海道旅-5

2008年10月03日 | 旅-北海道

去年も訪れ、ご主人が大阪人であるとうかがった三股山荘。
何か大阪名物でも買って再訪しようとも思いましたが、
関空では、これといった大阪名物がなかったのと、
お腹もいっぱいなので、写真だけ撮ってパスしました。

又、伺います。

 

かつて林業が盛んだった頃は、1100人もの住民がいた
という三股も、今、は2世帯だけという。

今は、美しい白樺並木の奥に草原が広がっているが、
その頃の繁栄を偲ばせるものは、何も残っていない。

この車が、今回のレンタカーで、スズキのスィフトでした。
借りる時は、ガソリン満タン入り。
それなのに満タン返し不要です。

4日間の走行距離は、722キロ。
途中、1回だけガソリンを、3000円程入れただけでした。

沼めぐりをしなかったお陰で、幌加温泉へ立ち寄る
時間が出来ました。

幌加温泉に宿は2軒。
今回は、去年、来たものの不在で入れなかった
ホロカ温泉旅館で立ち寄り入浴。

去年は、この鹿の谷で入浴しました。

なきうさぎ保護の運動をしておられるようで、狩猟する人の
入浴お断りの貼紙がしてあったのを、思い出します。

女性用浴室から戸を開けると男性用浴室に行けます。
そっと戸を開け男風呂を覗いてみて

女湯とは全然違うのです。

食塩泉と硫黄泉の湯船、それにうたせの湯船と3つも
湯船があるのです。

浴室の床は千枚田状態。

もう少しすれば、窓の外は、赤や黄色に変わるでしょう。

ちなみに、女湯は、食塩泉のこの浴槽一つだけです。

去年入った「鹿の谷」の女湯もこういう感じでした。
男湯は、混浴なので、混浴平気ならそちらに
入ればいいのでしょうが、見せる自信はありません。

両方の泉質に大きな違いはないように思いました。

ホロカ温泉を後にして、今回、楽しみにしている
もう一つの目的地に向かいます。


初紅葉の北海道旅-4

2008年10月01日 | 旅-北海道

高原温泉発11:00のバスに乗りました。
結局、高原温泉に居たのは、わずか1時間余り。

国道273号線を走り、三国峠へやってきました。
去年、紅葉真っ只中の時に走ったのですが、
9月末では、まだ早いようです。

十勝平野がパノラマのように広がりますが、風も強いです。

どうやら、天気は回復してきたようですが、あの高原温泉
は、まだ雨が降っている事でしょう。

三国峠にある小さなレストハウスの横に、リスの為の
餌場が売店の人によって設けられていました。
うぅぅ・・・居ました!

しっぽ、こんな風にふさふさなんですね。

とうとう、中に入って食べ始めました。

そこへ、もう1匹がやって来たので、先客は飛び出します。

まだ、名残惜しそう・・・。

可愛いですね。シマリスでしょうか?

もうすぐ到来する雪の季節に備えてしっかり食べなきゃ・・・。

観光バスも停まり、多くの人が写真を撮ろうと
集まって来ますが、あまり近づいて食事のじゃまをしては
いけないと、ある程度の距離をおいてカメラを向けています。
その前をずかずかと歩きリスに近づくおじさん。

あつかましい中年男性は、おばさんより始末が悪い!

リスは、望遠で撮り、その部分だけ切り取った
のですが、あまり、はっきりと写ってないですね。

 

 


 


初紅葉の北海道旅-3

2008年10月01日 | 旅-北海道

10月10日には営業を終わり、長い休みに入る大雪高原山荘。

「日本秘湯を守る会の宿」でもあり、紅葉のこの時期連日満室。

広い休憩室があり、途中で買ってきたおにぎりを広げ、
ビール飲みながら昼食とした。

いざ温泉へ。
廊下を歩きながら、漂っている硫黄臭に期待がふくらむ。

風呂へ行く時、いつも2つの事が頭をよぎる。

その一つは、誰も居ないように・・・。
誰もいなければ、思う存分写真が撮れるから。

もう、一つは、どんな風呂だろう・・・?

幸い、先客は、もう風呂から出て、服を着ておられた。
わくわくしながら、コンデジ片手に戸を開ける。

うわぉ~、久々の白濁泉。
それに、浴室もシンプルで美しい。

白濁の硫黄泉は、少し熱いが、体を沈めると
じわ~っと、効いてくる感じ。

よく、底に溜まった湯ノ花が舞い上がり
白濁する湯もあるが、ここのは違い均一に白い。

湯口は、大きな木彫りの熊。
さすが、北海道!

露天風呂から、紅葉した山々が少し望める。

いい湯だった。来年は、泊まりで来よう。

同浴だった3人連れの女性は、ツアーで来たが
沼めぐりに自信がないので、皆とは別行動し
この風呂を楽しんでおられた。

そこへ、同じツアー客が、文句を言いながら入って来た。
「ガイドさんに帰された。」 らしい。

傘をさして歩いていた彼女に、
「アナタ、これ以上は無理、帰りなさい。」・・・と。

木道などですれ違うのに傘はじゃまになるらしい。
それに体力的な点からもガイドがそう判断したのだろう。

この話を聞き、自分にもあてはまると思った。

たとえ傘ではなく、カッパを着ていたとしても、
そして好天で雨具の必要がないとしても、
私の足・腰で一周7キロ弱、所要4時間程を
歩けるかどうか不安だったのです。

本音を言えば、雨で沼めぐりが出来なかった事に
ほっとしているかもしれません。