東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

映画:「ディアハンター」

2010年08月05日 09時19分07秒 | 映画の話
休日も朝から気温がグングン上がっているのが分かる。用事は夕方にして、エアコンをつけ、録画していた「ディアハンター」を鑑賞する事にした。1978年制作でアカデミー作品賞他を獲得したもう30年以上前の映画で、かなり昔に一度だけ観た事があったが「ロシアンルーレット」のシーンだけが深く心に刻まれていた。この年齢になったらどう感じるのか?を確かめつつ再生ボタンを押した。



【解説】ベトナム戦争に赴いて心に傷を負った3人の若者の生と死を描いたM・チミノ渾身の一作。彼らの故郷であるペンシルヴァニアの田舎町を描いた淡々としたタッチが、一転、戦場では苛酷なまでの描写に切り替わり、よりいっそう戦争の悲惨さを訴えかける。中でも“ロシアン・ルーレット”の迫真性はただ事ではなく、それが再び繰り返されるクライマックスにはどうしようもないやりきれなさが漂う。アカデミー作品・監督・助演男優・音響・編集賞を受賞。





とにかくこの映画は非常にずっしりと重い内容で、ストーリーの進行と共に光すら見えて来ないし、途中で何度も停止ボタンを押したくなった。そして有名なテーマ曲が静かに流れて183分のエンディング。見終わった時には爽快感の微塵もなく、エアコンの効いた快適な部屋でどんよりとしたため息だけが「彼」と二人だけの部屋に広がる。数十年ぶりに観たが、解説にもあるように「ただ事ではないロシアンルーレットの迫真性」だけが今回も強く強く印象に残ってしまった・・・心地良い音楽だけが唯一の救いである。ただただ平和に感謝である。



ちなみにこの「全体的な憂鬱感」は映画「パピヨン」と通ずるものがあるが、こちらはまだ少しだけ希望があるから救われる。

有限会社やな瀬不動産

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