2019年10月以来の歌舞伎鑑賞へコロナ禍以降初めて出掛けた。
第三部の幸四郎、七之助出演の「花街模様薊色縫 通し狂言十六夜清心」を花道横の席から鑑賞。イヤホンガイドの解説によると江戸城御金蔵破りの事件にからませていたので、幕府の命により35日間で上演禁止となり、「歌舞伎あるある」の舞台や背景・時代を変えた設定にて上演とのこと。
それぞれ悪事を働く僧清心(極楽寺所化清心後に鬼薊の清吉・幸四郎)、遊女十六夜(扇屋抱え十六夜後におさよ・七之助)、俳諧師白蓮(俳諧師白蓮実は大寺正兵衛・梅玉)の三人だが、中でも恩を仇で返す十六夜に無性に腹が立ちつつ、劇中の台詞にもあるような「芝居のような」展開でエンディングを迎えた。久しぶりの歌舞伎で二時間余り浮世離れを満喫出来た休日だった。