晩秋のラストウイークとなるこの日は、小春日和の絶好のウオーキング・ジョギング日和となっていた。
我が地域の社会体育振興協議会(社体協)のイベントであるウオーキング大会を開催し、主催者側として参加し、地域の皆さんとの楽しく交流しながら、秋の一日を惜しみながら秋の風情を満喫した。
我が街、湘南ライフタウンは、大庭城址公園や引地川流域を中心として、自然豊かなところで、旧石器時代からの多くの遺跡が発見されており、また、平安時代末期には大庭景親が統治したゆかりのお城跡である大庭城址など歴史の香り一杯漂うニュータウンである。
今年初めて、年間イベントとして、この歴史を探りながら散策しようと下調べなどを行い、企画したものですが、元気印の高齢者など約30名が参加して、大庭地区に残る先人の里をゆっくりと歴史を学びながら汗を流した。
この大庭・引地川エリアには、神奈川県の各地のウオーキング協会主催する歩く会が開催されており、休日には最寄駅から多くのウオーカーが訪れる名所ともなっている。
小学校を出発して、芙蓉カントリークラブの裏側を散策するが、大庭地区は過っては『大庭御厨(みくりや)』として、伊勢神宮の神領地であったそうで、末社の古びた神明社が今もその形を残していた。
さらに、谷戸の一本道を下り「臺谷戸稲荷の森」と呼ばれる稲荷神社の鎮守の森があり、見事なタブノキやケヤキ、くすのきが、神社を守っています。
タブノキは、「かながわ名木100選」に選ばれており、市の天然記念物にも指定されているが、樹齢300年を超えるその巨木の姿は、数年前に台風で双幹の半分が倒木しており、その痛々しさが残っていたが、今も地元の方々が手入れをして守っているようだ。
次に、約100Mほど行くと、大庭神社旧跡(熊野神社)を訪れたが、現在稲荷に移された延喜式内社の大庭神社の旧跡だといわれており、石鳥居は、天保4年のものだそうで、竹林に囲まれた石段の奥に鎮座する社には、訪れる人は少ないようだ。
さらにすっかり冬支度の始まった田園風景を楽しみながら田圃道を進み、引地川へと移動して親水公園の湿性植物が生える芝生にて一服して記念撮影でワイワイ・・・・・
芝生公園の温かみを実感してから、120段の男坂の階段を登り大庭神社へ到着。無人の神社で荒廃しているが、毎年地域の住民で秋の例大祭も行われているようです。
大庭神社の拝殿の後ろから枯葉を踏みながら坂道を降りると、成就院がありますが、鎌倉の成就院の名声に隠れているが、過っては大庭神社の別当だったと言われており、愛染明王を本尊とする真言宗の由緒あるお寺で、庭園には不動明王や亀の彫り物など、一見の価値があり、参加者の多くの方も近くにこんなお寺があるとはとビックリされていた。
しばし、庭園を観察して引地川の遊歩道へ戻ると、この日は異常なほどウミネコが約100羽ほど親水公園に飛来しており、水辺の憩いをたっぷりと味わった。
もっとも中心的存在の大庭城址公園は、地元の皆さんには、毎日のように訪れているので、この日はパスして、城下公園周辺の今盛りのモミジやポプラの紅葉を楽しんで、晩秋の香りを体一杯に浴びて、ゴール地点の市民の家にたどり着いた。
市民の家では、手作りの温かいおしるこが準備されており、甘い味を楽しみながらこの日のウオーキングの歩数あてクイズなどで、和気あいあい交流して、第1回ウオーキング大会は大好評を受けていたようだ。