全国各地で小正月(1月15日)に行われる新春の風物詩『どんと焼き』が、地区市民センターで開催され、主催者(青少年育成協力会)の一人として参加しました。
この日は、風が強かったが快晴に恵まれ 早朝から企画委員・青少協委員・社協委員などが集まり準備に取り掛かったが、朝一番に切られた青竹3本(毬杖)と門松や秋から準備されていた枯れ枝を積み上げて、どんと焼きの火やぐらを組みあげた。
また、団子焼きに使う餅つき班を担当したので、元気印の担い手として つき始めたが、つき手とうす取りの掛け声・気合よろしく、笑いが絶えない中で、たっぷりと時間をかけて、赤・白・青の三色餅をつきあげて団子作り班へと送った。
待ちうけた団子作り班では、3色団子を次々と丸めて、3本枝の枝に刺していくが、要領よろしくその手際良さには感心したが、これも長年のノウハウのようである。
また、正月飾りやしめ縄・書き初めなどが受付開始前から、各家庭から持ち込まれたが、この飾りなども環境面を配慮してプラスチック類・ワイヤーなどを選別してから、やぐらに積み上げていくが、燃え具合を想定しての積み上げも、工夫が必要でした。
団子焼きに参加する子どもたちは、午後の受付を待って約200名近い家族連れが集まったが、どんと焼きの起源や謂れの説明に興味津津で聞きながら、今か今かとやぐらへの点灯を待っていた。
集まった全員のカウントダウンで点灯されたが、一気に燃え上がる火柱をみて一斉に「ウオ~」と歓声が湧きあがり、初めて見る子ども達には感動のシーンだったようだ。
折からの強風も手伝って火勢が強く一気に燃え盛っていたが、周辺で火の勢いを調整しながら見守ったが、頬が焼きつくような熱さを感じながら、舞いあがる灰や煙を見上げていたが、神が天に帰る光景のようにも感じていた。
「どんと焼き」は、地方により呼び方が異なり、「左義長(さぎちょう)」という呼び名の方が、馴染んでおり懐かしい思いがする。我がふるさとの「勝山左義長まつり」は、特に有名で以前から知っていたが、見たことは無くその盛大さも話題になっていたが、古き良き伝統行事は、次世代に繋いでいきたいものである。
青竹が燃える爆音は威勢よく興味深いものがあるが、残念ながら安全性を考慮して、各節にはドリルで穴をあけておいて爆音を避けていたようだ。
約30分弱で火勢も衰えて、子どもたちが楽しみにしている団子焼きに移ったが、恐る恐る火床に近づいて、団子を焼きにいくが、子どもたちの顔を背けて差し出す団子が焼きあがるまでの数分間の光景が、実に愛らしい・・・・
家族のサポートを受けながら焼きあがった三色団子を頬張り、「熱いけど・・・・美味しい~」と感激して友達と楽しみながら一年の無病息災を祈願していたようだ。
「悪いものを祓い、健全な世の中にしたい」と願う、どんと焼きの伝統行事を長く言い伝えていきたいものである。
今年も成功裏に終了したが、委員の中には若い世代で初参加したという方も多かったそうで、それぞれの情報交換しながら交流を通じて、青少年の健全な育成に役立って欲しいと願いつつ散会した。