横須賀市のかながわ景勝50選に選ばれている岩山の鷹取山(139m)をハイキングしてきました。
今回は、神武寺駅から神武寺の裏参道を経て神武寺、鷹取山、磨崖仏など景勝地を巡り追浜駅までのコースを巡りました。
逗子中学校の横の登山口から池子参道と呼ばれるせせらぎの沢沿いの山道に入ると、大岩の切通しや岸壁にシダが茂る道が続き、「かながわの美林50選」の新緑に包まれた自然林の光景となっています。
後半は、苔の生えた大岩の石段が続く谷戸を上ります。
登山口から20分で表参道と合流し、まもなく神武寺の総門に着きました。
神武寺の鐘楼には、龍の彫刻が施されており、逗子八景に選ばれていました。
境内の巨木の根の下には、六地蔵が並んでお疲れさん~と迎えてくれました
六地蔵から石段を上ると、建立されて260年の歴史が刻まれた荘厳な楼門に到着。
楼門の先の薬師堂の前には、樹齢400年の珍しい「なんじゃもんじゃの木(ホルトノキ)」が高く聳えて枝を張った美景を誇っています
室町時代の建築様式の薬師三尊を祀る薬師堂
薬師堂前には二体の石仏が鎮座しています。
薬師堂から鷹取山へ向かう急坂の山道の途中には数本の大樹が根こそぎ倒れていて、崖下に落ちそうな岩場が続きます。
尾根道の途中には、金沢方面を望む光景も見られます。
その先には、大岩の険しい細道の鎖場があり、前夜の雨のため滑りやすい危険な道が続きます。
険しい登り降りの道を経て神武寺から約25分で岸壁が迫る鷹取山公園に着きました。
さらに133段の階段を上り岸壁の上にある展望台へ向かいます。
展望台からは、富士山や丹沢、八景島シーパラ、海の公園、房総半島など抜群の360度の大パノラマが望める絶景ポイントとなっていますが、この日は富士山は雲に隠されていました。
展望台のある岩山は、鷹取山の海抜139mの山頂となっていて、ロッククライミングの名所となっていますが、親不知とも言われ険しい断崖スポットとなっています。
展望台のある岩山の他にも、多くの岩山が聳え立ち、岸壁が創り出した切通しなど異様な光景が拡がっています。
鷹取山公園から長い下り階段道を降りると、突然森の中に巨大な「磨崖仏」と称する弥勒菩薩像が現れます。菩薩像はにこやかな笑顔を見せて頭の上には頂上仏面も見られ、フォトスポットとなっています。
磨崖仏の横から更に岸壁の切通しを抜けて急階段を下ると、ロッククライミングするグループが見られます。
垂直に切り立つ岸壁の姿に魅せられ、学生時代に山岳部に所属して剣岳でロッククライムした想い出を蘇り、久しぶりのハイキングを楽しんでいました。