八景島シーパラダイスのあじさい巡りの後、海の公園から野島山、平潟湾など金沢八景を巡ってきました。
海の公園の海岸は横浜の唯一の海水浴場となっていますが、この日は波も無く湘南の海岸とは異なる静かな人工的に作られた砂浜海岸の風景が見られます。
金沢八景大橋から野島までの約2km続く海の公園の砂浜は、潮干狩りの名所となっていますが、この日は干潮時でしたので、波打ち際には多くの海藻アオサが打ち上げられて緑の砂浜になっています
公園の野島側の松林にはバーベキュー広場があり、夏には家族連れの人気スポットとなっているようです。
海の公園から野島橋を渡り野島公園の入口には、初代内閣総理大臣を務めた伊藤博文公の金沢別邸があり、現在は横浜市の有形文化財として一般開放されていました。
本邸は茅葺屋根の建築や広い庭園は、創建時の姿に復元されて庭園には多くの石灯篭や松の木が残されて当時の博文公の生活ぶりが想像される景観となっています。
別邸から野島山の山頂(57m)へ上る山道には、赤や白い梅雨の花のあじさいロードとなっています。
山頂の丸い展望台からは、東京湾や八景島シーパラダイス、海の公園、富士山・丹沢山系が望める360度の大パノラマが見られ、かながわ景勝50選に選ばれています。
展望台から野島海岸に出ると、旧横須賀海軍航空隊基地の戦闘機を守る施設の掩体壕(えんたいごう)が残されています。掩体壕は、長さ260mのトンネル構造となっているようで、約100機の小型戦闘機が格納されていたそうです。
緑に囲まれたバーベキュー広場には、多くの炉が設置されて憩いスポットとなっています。
バーベキュー広場の山裾には、野島稲荷神社が鎮座し、案内によると紀州徳川家頼宣公の別邸の鬼門の守護神となっていたようです。境内には、多くのお狐様が飾れていて、野島町の総鎮守となっています。
野島公園を後にして、平潟湾(運河)に出ると、白く輝く橋桁と燈明台を模した威風の姿の「夕照橋」が架けられて、広重の描いた「野島夕照」の夕景が望める絶景ポイントとなって、「かながわの橋百選」に選ばれています。
夕照橋からプロムナードを経て金沢八景の瀬戸神社へ向かいます。
瀬戸神社は、源頼朝が戦勝を祈願して三島神社を勧請したそうで、鎌倉殿ゆかりの神社となっています。
境内の祈りの花神苑には、季節の花「あじさいぼんぼり」が、111株のぼんぼり仕立ての鉢が並べられて東日本大震災の復興を祈る「祈りの花」となっています。
境内の奥の山肌には、大きなやぐらも見られ、お稲荷様が祀られています。
瀬戸神社の向かい側には、北条政子が琵琶の形に似た島を造り、琵琶湖の竹生島弁財天を勧請した琵琶島神社が鎮座し、参道には金沢七福神の弁財天像も見られます。
参道には、金沢七福神の弁財天像も設置されています。
八景島シーパラから野島山、平潟湾を巡った横浜金沢の歴史散歩でした。