初天神を迎えて今年も荏柄天神社で「筆供養」が開催され、昨年使い古した絵筆を供養してきました。
荏柄天神社は、創建900以上の日本三大天神として太宰府天満宮・北野天満宮と並ぶ学問の神様の菅原道真公を祀る天神社で、毎年この時期には、合格祈願の受験生で賑わいますが、今年も多くの参拝者で賑わう中で開催されました。
山門には、梅鉢の御紋の提灯やカーテンが吊され、独特の雰囲気を感じられます。
手水には、龍ではなく美しい華やかな色あいの花が飾られて梅の紋から清水が流れています。
本殿は、鶴岡八幡宮若宮の旧本殿を移築したもので、三間社流造りの風格ある景観で国の重要文化財にしてされていて、合格祈願のパワースポットとなっているようです。
拝殿の周りには合格祈願の絵馬が沢山掛けられていました。
筆を納める点火炉には、今年も多くの絵筆や書道筆が積まれており、境内は書家や画家が参拝されて混雑となっていました。
神事が行われた後、お祓いを受けて宮司が点火すると、瞬く間に炎となり天高く昇って行きましたが、参列者からもそれぞれの持ち寄った筆に感謝の気持ちを抱きながら次々と筆を置いて見送っていました
御神木の大銀杏は、樹齢900年以上の古木で高さも25mと貫禄ある姿で秋には黄金色に輝く姿が見られる名木となっています。
境内の奥には、筆の形に作られた「絵筆塚」に、横山隆一や小島功、藤子不二雄、田川水泡など多くの漫画家が描いた河童の絵のレリーフが154枚張られ、絵筆塚の近くには、生涯河童の画を描いた漫画家清水崑が使った絵筆を納めた「かっぱ筆塚」が設置されています。
拝殿の右奥には、熊野権現社の末社が鎮座していますが、この地の二階堂の鎮守様だったそうで、後に荏柄天神社と合祀されたと言われ、熊野三柱神が祀られていました
絵筆の供養を見届けて、近くの衣張山ハイキングコースをトレイルしていました【続く】