渋沢栄一氏ゆかりの深谷市の歴史ある市街地を散策してきました。
深谷駅は、深谷産のレンガで作られた東京駅に似た駅舎で、路線の上に立てられていますが、シンボル的な圧巻の景観が見られます。
駅下の広場には、定刻になると渋沢栄一氏が現れる渋沢栄一氏のからくり時計が設置されていますが、渋沢氏では無く、マスコットキャラクターのふっかちゃんが迎えてくれました。
広場中央の渋沢氏の銅像
駅前から市役所へ通じる道は、赤レンガが敷かれた「レンガ通り」となっていました。
市役所庁舎も深谷らしい赤レンガを用いた外観が見られ、回廊もレンガ造りのアーチ型のトンネル風の景観に作られて市のシンブル的な存在感となっていました。
市役所から少し離れた深谷城址公園は、深谷上杉氏の城跡で、公園の周りには、城壁の一部が残されています。
城址公園近くの冨士浅間神社では、城の鎮守様と呼ばれているようで、鎮守の森となっています。
城址公園の先の唐沢川の堤防には、桜の枝が垂れ下がる景観が見られ、春には桜の名所となっているようです。
「あかね通り」は、元煉瓦を運んでいた路線跡で、現在は、サルスベリ、キンモクセイなどの樹木やつつじなどが植栽された緑道となっており、深谷駅から小山川まで4kmの歩行者・自転車専用道路となって爽やかな散歩道となっていました。
あかね通りの福川には、以前の煉瓦造りの福川鉄橋が架けられた史跡で、現在の橋の側には、煉瓦造りの鉄橋や線路の一部が保存されています。
福川鉄橋の先の道路周辺は、旧鎌倉街道があった田園地帯の麦畑では、黄金色に輝く色鮮やかな風景が拡がっていました。
更にあかね通りの小山川近くには、煉瓦輸送専用線に架設された「備前渠鉄橋史跡」で、現在の橋の際に小規模な赤レンガアーチ橋が保存されていました。
備前渠鉄橋の先の「旧煉瓦製造施設」には、工場の一部として外壁や「旧事務所」「急変電室」「ホフマン輪窯6号窯」などが、以前の姿で保存されていて、国重要文化財に指定されています。
重要文化財の「ホフマン輪窯六号窯」は、現在保存修理工事が行われていて、内部見学は出来ませんでしたが、煉瓦造りのレトロな外観が見られました。
旧煉瓦製造施設の前の「浄化センター」もこの日は閉館でしたが、煉瓦造りの壮観な外観が見られます。
煉瓦の街、深谷市の史跡を巡ったあと、深谷市の中心の旧中山道&深谷宿の街歩きをしていました【続く】