梅雨の真っ只中で午後から雨の予報で重苦しい日であったが、何とか午前中は持ってくれるだろうと、仲間と共に横浜山手へスケッチに出かけてきた。
この真夏日の暑い中で雨も予想されていたので、無理して行かないよという仲間もいたが、決行して元町から外人墓地を経て山手通りへと向かったが、夏の陽射しが容赦なく照りだして日影のスケッチポイントを探してぶらり散策・・・・
横浜山手は、閑静な住宅街に開港以来のモダンな西洋建築が立ち並び観光の名所ともなっており、季節を問わずいつも訪れる人も絶えないところである。
その中で山手の西洋館は、絶好のスケッチタウンで、いつもどこかで必ずスケッチブックを拡げている画家を見かけるが、さすがにこの暑さではどうだろうか?と思いながら歩いていると、エリスマン邸や山手234番館前では、10数名の若い画家の卵(某大学建築学部)が筆を走らせていた。
ベーリックホール中庭に手頃な木陰を見つけて、何度目かの挑戦を決めて腰を据えたが、折から会館で結婚式が執り行われるようで、中庭には記念撮影の準備が行われていたが、時間を聞けば、それまでには描き上げられるだろうと、気分晴れ晴れでペンを走らせていた。
ベーリックホールは、山手西洋館の中では、最も大きい外国人住宅だったが、その外観や内部構造などは、歴史的建造物として人気があり、途中、幾度も入れ替わり立ち替わり観光歩き隊が訪れており、ガイドさんの説明に聞き入っていたが、人気ぶりが現われていたようだ。
丁度、描き終わったころに結婚式が終わったようで、列席者が庭に見えてきたので幸せいっぱいのカップルを拝見して美しいアジサイの花が咲き誇るホールを後にした。
午後になって空模様がややあやしくなってきたので、描けるうちにもう一枚と、港の見える丘公園を経てイギリス館のバラ園などを散策して霧笛橋へと移動した。
バラ園のバラもやや盛りを過ぎていたようだが、園内には多くの観光客が訪れており、ヒト株ごとに付けられた花の美しさと見比べてその名前に納得していた。
霧笛橋は、神奈川の橋100選にも選ばれているメルヘンチックな名橋で、赤レンガとバックの文学館との調和が何とも描きたくなる不思議な魔力があるようだ。
心配していた雨もどこかに消えていたので、気分よく描き上げてから、港の見える丘公園からベイブリッジや埠頭を眺めていたが、今も変わらずデイトスポットとして、多くのヤングに親しまれているようだ。
猛暑の中で、雨を心配してお昼抜きのスケッチ散歩で描いていたが、元町に戻って仲間と乾杯して暑さを吹き飛ばしていた。
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