3年に一度(トリエンナーレ)開催される現代美術の国際的な祭典である『ヨコハマトリエンナーレ2011』OUR MAGIC HOUR が、横浜美術館で開催されており、出かけてきました。
横浜での開催は、2001年に第1回開催されて以来、10年目となる第4回となり、今回は、横浜美術館と日本郵船海岸道路倉庫をメイン会場に、新港ピアや黄金町エリアのサブイベントや観光キャンペーン「Open YOKOHAMA 2011」との共催となっていました。
10年目の今回は、会場の案内によると、「OUR MAGIC HOUR ―世界はどこまで知ることができるか? ―」のサブタイトルが付けられているが、「みる・そだてる・つなげる」の理念のもとに、横浜からの文化を発信してアートを通じて世界とのつながりを強めたいと願いが込められているそうです。
横浜駅からMM地区を散策しながら美術館に到着すると、美術館前にはウンゴ・ロンデイーネの妖怪?12体が迎えてくれましたが、それぞれ生まれ月毎にそのイメージを描いたのだろうか?不思議な気分に駆り立てられて会場内へ・・・・
会場内に入ると、すぐに真っ暗な部屋の中でのパフォーマンス「5つの点が人を成す」を観たが、幻想的な空間で床に浮かぶ光の点に向かっての女性の動きにしばし吸い寄せられていたが、「う~ん 何だこれは?」という感じで、アートの不思議な世界へと吸い込まれていた。
作品は、パフォーマンスや映像、空間、造形品など約80人のアーチストのアートが広い迷路のような会場に展示されていましたが、国立美術館などで観る一般的な「観るアート」とは異次元の現代アートの世界が拡がっていた。
数ある作品の中で印象に残った作品の幾つかを紹介してみます。
入口に入って先ず目に止まったのが、ライアン・ガンダーの作品で鍵や金属グッズで造り上げた「メタル・ボール」でしたが、そのボールの意味は不明ながらも、キラリと光る輝きは意味深なものがあり、印象的であった。
マイク・ケリーの「シテイ」は、暗幕に囲まれた空間に、ガラスで造形された街がライトアップにより鮮やかな彩りの光り輝き、浮かび上がっており、その造形美と色合いが何とも美しい・・・
第2展示室では、マッシモ・バルトリーニの「オルガン」でしたが、高い天井空間までパイプ足場が組まれている中で、巨大なオルゴールによるメロデイが展示室一杯に奏でられていましたが、これも何を意味しているのか、全く不明?でした・・・・
次に、ライアン・ガンダーの作品「何かを描こうとしていたまさにそのときに私のテーブルからすべり床へとおちた1枚の紙」と、やたら長い作品名が付けられており、係の方に聞いて見ると100個のクリスタルボールが並んでいるそうで、何を表現しているのかは不明だと??? ボールには、周囲の光景が映り込んでおり、その発想と効果に驚いていた。
さらにその隣の展示室の荒木経惟コーナーでは、「センチメンタルに旅」と題して、猫の生と死を多くの写真で表現されていたが、他の作品と異なりリアルな猫の生涯を綴った物語で、その一枚一枚に釘付けとなっていたが、同じように多くのギャラリーが見つめていたようだ。
約2時間かけて展示会場を一回りして中央のエントランスホールへ戻ると、尹秀珍の「ワンセンテンス」では、二重のラセン渦に108個の円盤が展示されていますが、何とその一個には、一人の人が着用している全ての衣装を糸状にほどいて渦巻状に詰め込んだものだそうで、これも何を意味しているのだろうかと、しばし、首を傾げて一回りしてみた。
全ての作品の印象としては、作品の意味する説明はフロアマップには無く、有料のプログラムには書いてあるそうで、現代アートの奥深さには、とても付いていけなかったが、アートとは観る人がそれぞれの感覚で創造すればいいのかも知れない。
そんなことを感じながら、第2会場の日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)へと向かった。
〈第2会場他のレポは、明日へ続く・・・〉
メイン会場は、美術館と日本郵船海岸通倉庫の2カ所で、
共催している新・港村、黄金町エリア、創造都市センターも見どころですが
かなり会場が離れておりますので、無料バス利用をお勧めします。
ginnohanaさんはアーテイストだから、感じるところが多いでしょうね
(*^_^*)
帰ったら早速行ってきます。