1964年の東京オリンピック開会日から丁度半世紀50年を経て、次回の東京オリンピック開催と併せて新たなスポーツへの関心が高まっています。
50年前の開会式では競技場には入場できなかったが、千駄ヶ谷周辺からあの快晴の青空に描かれた五輪マークを眺めていたが、今も鮮明に脳裏に焼き付いています。
地域スポーツ振興に携わっている社会体育振興協議会(社体協)の一員として、国民のスポーツ参加に対しての現状と課題などを考えてみたい。
現在の我々を取り巻く生活環境は、少子高齢化や生活様式の多様化、ストレス増加など変化し続けているが、健康で明るい社会の形成には、「一人ひとりのライフスタイルに適したスポーツを継続的に行うこと」の生涯スポーツの大切であると言われている。
昨年、実施された「体力・スポーツに関する世論調査」の結果が文科省から発表されたが、それによると、何らかの運動・スポーツを行っている割合は約80%で、非常に高くなっているようだ。
次に、週に3日以上継続的にスポーツを行っている人の年代別傾向では、60歳以上の高齢者では、約50%を超えており、意識の高さがうかがえる。
一方、若手の40歳以下の年代では、3日以上スポーツをする割合は12~17%と意外と低く、その理由も仕事(育児・家事)が忙しく時間がないのが圧倒的に多い。
運動・スポーツの種目については、ウオーキング・体操などが約(50%・30%)と圧倒的に多く、球技などでは何れも10%に満たないようである。
その動機も健康・体力つくりのため、楽しみとして、運動不足解消・・・と続いており、スポーツに対する意識は、年代別の差異はあるが低くはないようです。
我々地域社体協としては、一人でも多くの住民が参加しやすいスポーツの普及に努めて、スポーツを通じて健康増進と地域の相互親睦を行う機会をつくり、健康で明るい社会の形成に役立てたいと願っている。
今、スポーツ活動を行っている人の多くは、散歩・ウオーキングやランニング・ジョギングなど「だれでも・いつでも・どこでも」 場所や設備、相手などが無くても手軽に出来るスポーツに偏っており、球技など設備や場所、相手が必要なスポーツ活動は自ずと制約があり難しい課題が伴うのだろう。
我が地区では、公立学校の体育館を一般開放して住民の活動しやすい環境を準備し スポーツ推進委員が管理指導に携わっているが、時間的制約もあり利用者が少ない現状である。
一方、ランニング・トレランの人気はさらに高まってブームとなっており、皇居周回コースのランニングが規制されて久しいが、最近は鎌倉天園コースでハイカーや登山者との接触防止のため全面禁止の陳情が出されていると聞く・・・・
高齢化が進み団塊世代が増える中で生涯を通じて健康で明るい生活を維持するためには、スポーツの重要性が一層高くなってきている。
さらに、スポーツをすることにより、仲間との交流など相互親睦が進みコミュニテイの活性化が促進される効果も大きいと考える。
3年前に施行されたスポーツ基本法によって、だれもがいつでもスポーツに親しめるように自治体および地域社体協、スポーツ推進委員などが務めることが定められており、生涯スポーツの推進・普及にその役割が益々大きくなってきているが、スポーツの秋・体育の日を迎えて、その意義を再認識していました。
生涯スポーツ推進には、競うスポーツではなく楽しむスポーツとしてニュースポーツの普及に力を注いで地域の交流に役立てて活きたいと願っている。
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