衣張山ハイキングの後、大町口から名越切通のハイキングコースを巡ってきました。
鎌倉七口と言われる切通の一つの「名越切通」は、古都鎌倉を守った自然の地形を利用した防御遺構の要所となっており、今も当時の様子が伺える険しい道となっていますが、現在はトレイルコースとして人気の観光スポットとなっています。
大町からは、シダが茂る急坂が続きます。
急坂を上り切った先から切通の道の第三切通を抜けて、アップダウンの約500mの道には第二、第一とクランク状の三つの切通が続きます。
第一切通は、逗子との市境となっており、高さ約10mの人工の崖のようで防御性を考慮した特徴的な景観が残されています。
第一切通で折り返して第三切通の手前には、13世紀から15世紀に作られた史跡の「まんだら堂のやぐら群」が保存されており、この日は公開されていませんでしたが、エントランスから堂跡には人口崖の斜面に大小150穴以上のやぐらが見られます。
まんだら堂から「お猿畠の大切岸」へ向かう途中には、2基の珍しい形の石廟が保存されており、鎌倉時代の火葬骨を納めた石造墳墓堂だそうで貴重な文化財に指定されています。
「お猿畠の大切岸」は過って石切場の跡で約800m、高さ約3~10mの断崖の岸壁が続く壮大な遺構となっています。
大切岸は、鎌倉幕府の防衛遺構と共に建築用の石切場跡で、お猿畑の名前は、鎌倉を追われた日蓮上人がこの地で三匹の白猿に助けられたことから名付けられたようで、貴重な史跡となっています。
岸壁には、約径20cm程の穴も残されてフォトスポットとなっています。
大切岸の上部からは、逗子海岸が眼下に望め絶景ポイントとなっています。
お猿畑の大切岸から急坂の山道を下った先の「法性寺」の境内の墓所の周りにも迫力ある石切跡が連なり大きなやぐらのような洞窟が出来ています。
「法性寺」の奥ノ院の横に鎮座する「山王権現社」への60段の石段を上ると、立派な五重塔や石祀が建てられており、絶景ポイントとなっています。
法性寺境内の参道の先の山門には「猿畠山」扁額に二匹の白猿が飾られています。
法性寺から逗子駅へ向かう旧浦賀みちの古道にも、三猿や青面金剛像などの庚申塔群が保存されています。
久し振りに、快晴となった名越切通や衣張山の鎌倉の史跡を巡るハイキングを堪能していました。
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鎌倉には、多くの切通や自然の風景が残されていますので、散策やハイキングには、最適の場所ですので、暇を見て訪れて楽しめますね~よろしくお願いします。